「監獄のお姫さま」第3話~新人 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「監獄のお姫さま」

 

 

第3話~新人

爆笑ヨーグルト姫の秘密…

涙の天城越え

 

 

しのぶ) これ、何で色違うんですか?

カヨ) ああ、受刑態度によって、1類から

 4類まで、階級が分かれてるの。白は、

 4類ね。で、黄色が3。ピンクが2。で、

 金が、1類。全然待遇が違うの。金バッ

 ジはね、月に1回、千円以内で、シャバ

 のご飯が食べられるの。面会も無制限

 だし、あと、毎月、第三土曜日に、カラ

 オケ大会があるんだけど、それには、

 メイクして出ていいの。

しのぶ) 白は?

カヨ) 白は、カラオケ大会は参加でき

 ません。草むしり。フフッ。

 

**********

 

北見) 本人が、

 ストレスだったと話しています。

カヨ) ええ~っ。

北見) ただでさえ不安なのに、横でオバ

 チャンがわちゃわちゃ騒ぐから、パニッ 

 クに陥ったと…。

護摩) 懲罰でいいじゃない。ねえ?

高山) はい。

カヨ) わちゃわちゃするのがオバチャン

 の、その、味? うん? 醍醐味、です。

 わちゃわちゃしたぐらいで懲罰とられ

 たら、私たち生きていけません。

ふたば) 69番を

 教育係に指名したのは私です。

護摩) だから?

ふたば) 多少行き過ぎた指導があった

 事は本人も認め反省しています。69番

 を罰する前に、一度114番を独居に戻

 して様子を見てはどうでしょうか?

北見) それは、集団生活にはまだ早いと?

ふたば) 殺人ですよね?

中谷) いわゆる殺人教唆で12年です。

ふたば) 時間をかけて自分の犯した罪を

 理解させ、反省を促し、少しずつ自立へ

 向けて指導するべきではないでしょうか。

 

**********

 

ふたば) 雑居に戻るか114番。

 社長令嬢だか何だか知らないけど、

 所詮雑魚は雑魚だな。立てほら!

 雑魚は雑居で雑魚寝しな!

しのぶ) いやです。

ふたば) 「いやです」じゃねえよ。

 ここにお前の自由はねえんだよ!

護摩) 逆鱗怖い!

中谷) そもそも独居に移そうって

 言ったの君だろ。

護摩) そうだよ。たまたま勝田千夏が

 見てたから未然に防げたけどさ、

 自殺でも図られたら…。

ふたば) 勝田千夏が

 逃がしたとは考えられませんか?

護摩) 何?

 

**********

 

しのぶ) 姫?

明美) そう呼ぶことにしたの。迷惑?

洋子) 私のことは、女優って呼んで。

ふたばの声) 黙とう~!

洋子) この人、姐御。クスリの運び屋。

明美) 極妻です。よろしゅう。

洋子) 今度、背中の彫り物

 見せてもらいな。すごいから~。

リン) お風呂は、週2回。月、金な。

悠里) リンちゃんこう見えて、

 恐喝罪3年だから。

リン) ツチもたせね。

明美) 惜しい~。

洋子) この子はね、小しゃぶ。

悠里) あっ、さーせん。隣の房に、年季

 の入ったシャブ中来たんで、小シャブ

 に降格しました。

しのぶ) おばさんは?

カヨ) 私?

洋子) 馬場カヨ、夫殺し。

カヨ) 殺してないし。何で本名?

明美) あだ名はまだない。

洋子) 殺しの馬場カヨ。

カヨ) もう~。

しのぶ) 私は…江戸川しのぶです。

 えっと、罪状は…。

カヨ) いい、いい、言わなくて。

 みんな知ってるから。

 

**********

 

<2017年12月24日>

吾郎) ようやく話がこっちに寄ってきた

 ね。要するに、しのぶに頼まれてこう

 いうことをしてるんだな、君らは。

カヨ) 頼まれて?

吾郎) 徹底的に管理された集団生活をし

 ていると、奇妙な連帯感が生まれる。誰

 かの言葉を信じ、共通の目標を掲げ、そ

 れに向かってポジティブに目の前の日常

 をやり過ごす。君らの場合、それがしの

 ぶであり私というわけだ。だが、スネに傷

 持つ者同士、ネガティブに転ぶのも早い。

 出所後に連絡を取り合い、再び悪に手を

 染めるのがお決まりのパターン。それを

 避けるために、番号で呼び合ってたんで

 はないのかね。何か言いたまえ、古井わ

 かば君、もとい、若井ふたば君。

ふたば) あっ? ごめん聞いてなかった。

吾郎) ふざけんなよ。

ふたば) だって乳首立ってるから。

千夏) えーマジで?

カヨ) わっ、ホントだ。

明美) やだ~

千夏) 何で? 何で立っちゃったの?

洋子) 左だけ? 右は?

吾郎) しのぶの言い分だけ聞いて、

 俺を断罪するのはアンフェアだ。

千夏) まだ立ってる。

洋子) や~だ~。カチカチやぞ。

吾郎) もういいだろ、乳首は。

カヨ) そうよ。

 時間はたっぷりあるんだから。

千夏) そうだね。あとでまたいじろう。

ふたば) 社長、色々誤解してるようだけ

 ど。まずね、出所後、この子達を招集し

 たのは他ならぬ、この私なんです。

吾郎) 何!?

明美) や~だ~!

吾郎) だからもう、しつこいぞ!

ふたば) 彼女達を遠隔操作しながら秘書

 として働き、徹底的に社長の身辺調査を。

 ですから、知らない事はないと思うけど。

 あえて聞きましょう。

 フェアに、言い分を。解放~!

一同) はい!

吾郎) フェアかな? 果たして。

 先におばさん達の見解を…。

一同) おばさん?

 

**********

 

吾郎) 報道されたとおりだよ。

 ユキの存在に感づいたしのぶが、沖縄に、

 ユキを呼び出したんです。そもそも、私は

 旅行に乗り気じゃなかったんです。だがし

 のぶが強行だった。今思えば、すでに計

 画に着手していたんです。彼女は、海外

 の殺害代行サイトにアクセスしていた。

 そして、沖縄に滞在している、プリンスと

 名乗るタイ人に接触した。ボートハウス

 で働いていた、不法滞在者です。本名と

 か、報酬はいくらとか、その辺は週刊誌

 やネットにいくらでも転がっています。

 とにかくその夜、突然ユキが現れて、私

 は動揺しました。ユキは興奮していた。

 これじゃ話し合いにならないと考えて、し

 のぶをホテルのバーで待たせ、ユキと話

 し合った。そして、事件は起きました。

 (背中を刺される回想)

 つまり、私も被害者なんだ。

(吾郎の乳首を見る一同)

吾郎) だっ、だからよ~。

 私とユキの関係は、学生時代からで、ま

 あ、不遇の時代を支えてくれた恩人です。

 結婚を考えたこともあった。一方しのぶ

 は、守らなくちゃいけない、大切にしなく

 ちゃいけない人で、僕は、どちらも選べ

 なかった。プリンスは出国前に捕まり、

 あっさり事件への関与を認めた。供述

 どおり、しのぶとのメールのやり取り、

 現金授受の証拠も出て、しのぶは、懲

 役12年。しのぶを責めたり、恨んだり

 する気持ちは1ミリもありません。だか

 ら、弁護側の証人として法廷にも立っ

 たんです。情状酌量、あの頃しのぶは

 正気じゃなかった。

カヨ) もういいです。

吾郎) 彼女をあそこまで追い込んだ

 のは、私の優柔不断と、出世欲と…。

カヨ) もう結構です。そこまで洗いざらい

 話してくれるとは思いませんでした。

洋子) 冷静に。

カヨ) 先生。残念だけど、

 この人嘘ついてないと思います。

千夏) 私もそう思う。

洋子) いいの? 財テク。

千夏) 寝たから言うわけじゃないけどさ。

 彼も、私達と同じように、姫のことを

 大切に思っている。だからいいよね? 

 姐御。

カヨ) 寝た?

明美) わてらからの、

 クリスマスケーキどす。

カヨ) 寝た?

 

(回想)

しのぶ) これ食べなきゃダメですか?

カヨ) いや、わかる。

 私も最初はそうだった。

明美) そうなの?

洋子) うめえうめえって

 泣きながら食ったじゃん。

カヨ) そうなの。でもだまされたと思って

 食べたらすっごくおいしくて。今では

 週一度のパン食を心待ちにしている

 自分がいます。さあどうぞ姫。

洋子) どうぞ~。

明美) どうぞ~。

カヨ) おいしいよ。

 

吾郎) しのぶも、獄中で食べてたんだ

 よね。いただくよ。(泣)うまい。

 普通においしいよ。(泣)

カヨ) 嘘だね~。

吾郎) えっ?

カヨ) 嘘つき。そんなもんがおいしい

 わけねえんだよ。バ~カ!

3人) バ~カ!

ふたば) 結束!

一同) はい!

吾郎) また?

 

(回想)

しのぶ) まっず! やだごめんなさい。

千夏) ハハハハハハッ!

 そんなものがうまいわけねえだろ。

 バ~カ!

カヨ) 千夏さん。

千夏) バカになってんのよ、あんた達。

 口が、味覚が、バカになってんのよ。

(匂いを嗅ぐ悠里)

悠里) ポテト?

リン) マジか。今月ハンバーガーかよ。

 

カヨ) シャバの人間が食べておいしいわ

 けないの。雑居房でこっそり食べるから

 おいしいの、分かる? 今じゃ姫もバカ

 になっちゃって、おいしいおいしいって

 これ食べてんの。誰のせい? 真実を

 話さないからよあんたが。

千夏) 暴いてやる。

 化けの皮はがしてやるわ。

カヨ) その前に寝たというのは? ねえ、

 寝たの? こいつと。ねえ、財テクさん。

千夏) 寝たよ。

4人) マジで!?

千夏) えっ? ダメだった?

明美) いつ? どのタイミングで?

千夏) 今日、サンジャポ終わりで。

カヨ) 先生!

(笛を吹くふたば)

ふたば) 朝さ!

一同) はい!

洋子) (五郎に)ごめん。

 ちょっと長くなるかもしんね。

 

**********

 

<2017年12月24日>

ふたば) 説明しなさい18番。

千夏) しょうがないじゃん。

 作戦失敗したっていうからさ~。

 時間稼がなきゃと思って。

吾郎) 時間稼ぎだったのか…。

千夏) 意外と早く済んじゃって、

 ホテルでランチした。アハハ…。

吾郎) おい、ちょっと。

ふたば) 冷静に! 冷静に。

カヨ) はい。そのあと、何か、

 お説教されましたよね?

 

(回想)

千夏) してほしいの? ハグ?

 汚れ社長の汚れハグ。

 

カヨ) あの言葉で私、我に返ったんです

 けど。ご自身が、汚れ社長に抱かれた

 とすると、、話全然違ってきますよね。

千夏) ああ~。全然ン説得力ないわ。

 アハハハハハッ! え~? 

 寝るのナシって言った?

明美) そういえばあんた、最初っから

 吾郎に首ったけだったよね。

 

**********

 

千夏) 何? このイケメン。

 これがあんたの婚約者?

 何でテレビ見ないの、ついてんのに。

洋子) 消すと意味が出るし、見るともっと

 意味が出るので。大富豪やってます。

明美) うっそ、ババ抜きじゃないの?

悠里) 社長になることが贖罪?

 普通辞めるよね。

千夏) そんなの気にならないくらい 

 イケメンだわ~。独身? 独身だよね。

 婚約者ここにいるんだから。

カヨ) チャンネルかえられないんですか?

千夏) ムリムリ。

 雑居はリモコンないから。

ふたば) どけっ。

(チャンネルをかえるふたば)

ふたば) 18番、部屋に戻りなさい。

洋子) あっ、「恋神」!

リン) コイカミ?

洋子) 「この恋は幻なんかじゃないはず、

 だって私は生きているから、神様あり

 がとう、シーズン2、誤診」、略して

 「恋神」。今日から、西岡徳馬が出る

 のよ。神回なのよ。

しのぶ) 私にはもったいない人なんです。

洋子) 徳馬が?

しのぶ) 吾郎さん。

千夏) イケメンだもんね~。

しのぶ) まっすぐで、熱くて優しくて、私

 のこと、社長の娘じゃなくて、初めて

 一人の人間として見てくれた人です。

 

(回想)

吾郎) これは君の意見じゃないよね?

しのぶ) えっ?

吾郎) 社長の娘として、いずれ経営側

 に立つ人間としての意見だよね。

しのぶ) すいません。

吾郎) 殻を破ってくれよ。社長令嬢とし

 ての君じゃなくて、一個人としての、

 君の意見が聞きたいんだよ、僕は。

 

しのぶ) 雷に打たれたようでした。

 そんなこと言ってくれる人今までいなか

 ったから。気が付いたら、自分のダメな

 ところ、弱い部分、全部彼の前で曝け

 出してました。彼はいつも親身にアド

 バイスしてくれて…。

千夏) 一番簡単な

 マインドコントロールだね。

カヨ) まだいたんですか?

千夏) 全否定から入る。自分が大切に

 してるものを捨てろと言う。で、ぽっかり

 空いたスペースに、自分にとって都合

 のいい価値観を植え付ける。まっすぐ

 熱く優しく、洗脳する。で?

しのぶ) 婚約した時は、政略結婚とか、

 逆玉とか、さんざん言われて、父にも

 反対されました。

千夏) 何で? 女いたから?

しのぶ) あいつは、社長の座を

 狙ってるだけだと言われました。

千夏) 女もいたしね、少なからず。

しのぶ) でも私は信じてました。

千夏) 裏切られたけどね~。

しのぶ) 私が奪ったんです。彼を、ユキ

 さんから。だからユキさんは、旅行先

 まで押しかけてきて…。

洋子) ♪この恋は…

ふたば) うるさい!

洋子) すいません。

ふたば) いい加減部屋に

 戻って18番。調査取りますよ。

千夏) はいは~い。

ふたば) 就寝準備しなさい。

リン) 押しかけてきた? 姫が沖縄に

 呼び出したんじゃなかったか? 女を。

悠里) そうだよね。

 ニュースでそう言ってた。

しのぶ) あっ、そうでした。はい、

 メールで。えっ? 何ですか?

明美) 姫、あなた、何か隠してる?

ふたばの声) 消灯!

 

**********

 

洋子) ホントに姫が呼び出したの?

しのぶ) そうです。

悠里) アドレスは?

しのぶ) 彼の携帯から、

 彼の目を盗んでメールしました。

明美) 殺人を依頼したのも?

しのぶ) 私です。

 

**********

 

明美) ねえ、何で殺そうと思ったのよ?

しのぶ) どうしても

 結婚したかったからです、彼と。

悠里) 別れるように言ったの? 彼に。

しのぶ) えっと、はい、それとなく。

リン) ちゃんと言えよ。

洋子) 他に方法あるよね。

 金で解決するとか。

明美) どうしても結婚したかったのは、

 彼の方なんじゃない?

洋子) そうよね、姫と結婚すれば

 社長になれるわけだし。

しのぶ) ああ、なるほど。

悠里) あんたの話してんだよ。

カヨ) 皆さん、ちょっと、冷静に!

 

**********

 

護摩) 背中を丸めて~はい。

護摩・一同) どうもすいませ~ん。

護摩) 両手を合わせて~はい。

一同)  生まれてすいませ~ん。

護摩) はい、深呼吸~。

 「ざんげ体操第二」以上!

 

**********

 

悠里) あんたホントはやってないよね。

明美) どうなの?

カヨ) ちょっと皆さん、皆さん、冷静に!

 冷静に、冷静に。

しのぶ) もうどうぞお構いなく。

 私が犯人なんです。裁判も終わって、

 私は全てを受け入れたんです。

   

**********

 

悠里) 何で控訴しなかったのよ。

しのぶ) だって、吾郎さんが自ら弁護し

 てくれたんですもの。その判決に不服

 があるわけないでしょ。

千夏) それが目的だったりして。

カヨ) も~千夏さんは

 に戻って下さい。

明美) どういうこと?

千夏) 控訴させないために、裁判を早く

 終わらせるために、弁護側に立って

 証言したんじゃないの?

洋子) 長引くと、その分お金もかかるし、

 会社のイメージも悪くなるしね。

 あ~っ、えどっこおいしい~。

 

**********

 

しのぶ) そういえば、見ました昨日

 お風呂で、姐御の入れ墨。

カヨ) ビックリしたでしょ?

しのぶ) うふふふっ。

 湯気でよく見えなくて、

 わあきれい、きれいな竜だなって。

 でも、よく見たら何か乗ってて。

カヨ) フフッ。

しのぶ) そう「ドラゴンボール」。

カヨ) あれね、ハワイに孫がいるんだ

 けど、せがまれて入れたらしいよ。

しのぶ) えっ、じゃあ最近?

カヨ) そう、悟空はね。で、出所したら

 「ONE PIECE」と「ジョジョ」も入れる

 んだって。

しのぶ) もう「ジャンプ」の表紙。

カヨ) ホント。

しのぶ) 誰に書いてるの?

カヨ) これ? 息子。もう6年生なの。

 どうせ夫が送り返してくるんだけどね。

 フフッ、刺しちゃダメだよね。

 たとえ何があっても。

しのぶ) 不倫相手は?

カヨ) 知らないし、知りたくもない。

 そこは姫とは違うね。どうした?

 

**********

 

しのぶ) 私、だまされてるのかな?

カヨ) えっ?

しのぶ) 千夏さんの言うように、マインド

 コントロールされてるんでしょうか?

 変ですよね。だって、会ったことない

 女の人に、死ねとか殺すとか考え

 ます? 考えない考えない。

カヨ) えっ、えっ、ちょっと待って。

 姫どうした? どうした? 姫!

しのぶ) アハハハハ。裏切られたんだ。

 捨てられたんだ私。やっぱそうか。

 あれ? 泣いてる。何で泣いてんだろ?

カヨ) 姫…。

 

**********

 

カヨ) あのさ、姫。違ったらごめんね。

しのぶ) やってない。

 私、殺してないし、殺してくれって

 頼んだ覚えもないんです。

カヨ) じゃなくて…ねえ姫、妊娠してる?

 そっか、やっぱそっか。

 ねえ、相手は社長?

しのぶ) 誰にも言わないでください、

 誰にも。

カヨ) そうはいかないよ。まいったな、

 どうしよ。冷静に、冷静に。

しのぶ) おばさん!

カヨ) 分かった。おばさんに任せて。

高山) おばさん。

カヨ) 何よ! すいませ~ん。

高山) どうしました?

カヨ) 何でもないです。

 何でもないでーす、ね~。

高山) 面会です。

カヨ) どうせ検事さんでしょ。断って

 ください。今ちょっと無理なんで。

高山) 旦那さんです。

カヨ) えっ?

 

**********

 

爆笑ヨーグルト事件の犯人とされる、姫が

登場。事件の真相が少しずつ明らかに?

教育担当の馬場カヨが、おばちゃんらしく、

姫を構うのがいい。小動物に、母性本能

をくすぐられてしまうのがおばちゃんの性。

 

わちゃわちゃするのがオバチャンの、

その、味? うん? 醍醐味、です。
わちゃわちゃしたぐらいで

懲罰とられたら、

私たち生きていけません。

 

それな! おばちゃんのわちゃわちゃ感!

もう、それなしでは生きていけないぐらい、

わちゃわちゃで出来ているのがおばさん。

フフフ。いいね、ホントそれが、醍醐味よ。

 

子供に、「いちばんどんくさいおばさん。

バカじゃないんだけど、ツメが甘い」と言

われる馬場カヨちゃんの活躍が楽しみw

本文が長すぎて感想スペースが取れず。

全編この調子でいきそう。最後にまとめ

て総括かな~。面白いとそうなるのよね。

 

 

●「監獄のお姫さま」HP

 

第1話~誘拐

第2話~収監

第3話~新人

第4話~秘密

第5話~母性

第6話~奇跡

第7話~告白

第8話~葛藤

第9話~娑婆

第10話~更生

 

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