「過保護のカホコ」第9話~誓い | 日々のダダ漏れ

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「過保護のカホコ」

 

 

第9話~誓い

 

 

加穂子) 全部ばぁばの宝物だって。

   3人とも、小さい頃から、明るくて

   優しくてすっごくいい子だったって

   ばぁば自慢してたよ。よくケンカす

   るけどでも、すぐに仲直りして、

   みんなで笑ってるの見てたらもう、

   疲れなんて吹き飛んじゃうって。

   大体さ、3人とも、ぜいたくだよ。

   姉妹ゲンカなんかしちゃってさ。

   加穂子はほら、したくてもできない

   から。羨ましいなって感じだよ。

   いつまでも何言っちゃってんのっ

   て感じだよ。早くばぁばの大好き

   な笑顔見せてあげてよ。

 

**********

 

初代) ごめんね、環。

環) ん? 何で?

初代) あんたのこと、

  弱い体で産んじゃって。

環) そんなこと…何言ってんのよ。

初代) 節。

節) ん?

初代) 糸はどうしてる?

節) うん。もうね、家に戻って

 来たから、安心して。

初代) ごめんね、節。

節) ヤダ、何で?

初代) だって、あんたの小さい時、

  忙しくって、構ってあげられなか

  ったから。

節) そんなことないよぉ…。

初代) 泉。

泉) ヤダ、ママ、お願いだから

 私にまで謝らないでよ。

初代) だって、あんたには、

  一番、厳しく当たったから。

泉) ううん、そんなこと…。

初代) その反動で、加穂子のこと

  愛し過ぎたんじゃないの?

  でも、大事なのは、その、愛に、

  自由があるかどうかよ。

  加穂子から、考えることを、

  奪わないで、泉。ハァ…ハァ…。

泉) ちょっとママ、しゃべり過ぎよ。

 体に障るから。

初代) うん。ハァ…ハァ…。

泉) 大丈夫?

初代) このうちにお嫁に来てから、

  ずっと大変だったから、もう、明日

  から何にも心配しなくていいと思

  うと、ほっとするけど…。でもやっ

  ぱり、来年も、再来年も、みんな

  で、お誕生会やりたかった。

節) うん、やろうやろう、やろうよ。

 できるって、できる。

環) ママ、やるから。

泉) うん。

 

**********

 

初代) ねぇ、私…。

泉) ん?

初代) 私、ちゃんとやって

  来れたかしら?

泉) 当たり前じゃない、ママ。

 何言ってんの。

初代) いい母親だった?

節) ママは、地上最強の、母親よ!

泉) そうよ!

初代) ごめんね…。(泣)

  ごめんね~。

節) ねぇ、ママ、もう泣かないで。

初代) ごめん。

環) 謝んないで、ママ。

初代) ごめん、ごめん…。

泉) 大丈夫、大丈夫だから。

初代) 私、ダメね、ごめん…。

節) ダメじゃないよ…。

 

**********

 

初) あの、ちょっと、

 見て頂きたいものがあって…。

 これなんですけど。

加穂子) どう? すっばらしいでしょ?

初) 俺…加穂子さんのおかげで、

 自分が何を描きたいのか分かっ

 たんです。これからは、人間が

 必死に生きている姿とか、大切

 な人を愛する姿を描いていきた

 いと思っています。

初代) でも…これは、ダメね。

加穂子) えっ?

初) あ…どこがダメですか? 

 教えて下さい。

初代) だって…。

加穂子) あっ、大丈夫?

初代) あなたが、いないじゃないの。

初) あ…。

初代) 初君。うちの家族になって…。

  加穂子のこと…。守ってあげてね。

初) はい。

加穂子) でも、ママに許してもらえるか

   どうか…。「結婚したい」って言った

   ら、「勘当だ」って言われちゃって。

初代) いろいろ大変だろうけど…。

  駆け落ちしようなんて、そんなこと

  思っちゃダメよ? ばぁばね、勘当

  されて、親の死に目に会えなかっ

  たことだけが、心残りなの。

加穂子) 分かった。

初代) そうだ、バッグ…。

加穂子) バッグ? バッグ?

初代) 取って来て。

加穂子) ちょっと待っててね。

   これ?

初代) ん? 宝石入れが入ってるから。

加穂子) 宝石入れ、あ…これ?

初代) 開けてみて。

加穂子) キレイ。

初代) お姑さんにもらったの。やっと

  このうちの嫁って認めてもらえた時。

加穂子) そうなんだ。

初代) もらってくれる?

加穂子) ダメだよ、

   そんな、大切なもの…。

初代) 加穂子。

  これからは、あなたが、このうちと、

  家族のこと、守ってちょうだい。

加穂子) 何言ってるの? ばぁば。

初代) 加穂子なら、大丈夫よ。

  だって…。誰よりも、一番、うちの

  家族のこと愛してるじゃないの。

加穂子) そんなこと言わないで。

   ばぁばは、もっともっと長生き

   するんでしょ?

初代) 年取った者は、

  必ず、先に死ぬの。

加穂子) やめてよ、ばぁば。

初代) どんなにつらくても、

  ちゃんと寝て、ちゃんと食べて、

  好きな人の、手を離さないで。

  加穂子…。みんなのこと…。

  頼んだわよ。

加穂子) 分かった。

初代) ありがとう。あぁ…。

加穂子) ばぁば。大好きだよ。

 

**********

 

福士) 初代…。

  ありがとう…。愛してるよ…。

  初代…。ありがとう…。

  愛してるよ…初代…。

 

お義父さんは、

生きている間に言えなかった

言葉を繰り返している。

俺も伝えなければ、

お義父さんのように。

 

福士) 愛してるよ…。

  初代…愛してるよ…。

  初代…愛してるよ…。

 

**********

 

加穂子) 私…こんなの初めて。

   大切な人がいなくなると…こんなに…

   体中の力が、抜けてっちゃうんだなっ

   て思って。目とか耳とか…。体、全部

   の感覚が、どんどんなくなってっちゃ

   うみたいで。こんなんじゃ当分結婚の

   ことなんて考えられないよ。ばぁばが

   言ってたみたいに、家族のみんなを、

   守っていく自信なんて全然ないし。

(部屋の明かりを消す初)

加穂子) えっ?

初) あれ? どこ行った? 加穂子。

 加穂子~!

加穂子) ここにいるよ?

初) なぁ、どこだよ? 加穂子。

加穂子) あ…。

   だ…だからここに、いるよ?

初) あ~おかしいなぁ。なぁ、何で

 いなくなっちゃったんだよ、加穂子!

加穂子) だからここにいるって。

初) さっきから捜してんのは…

 俺が好きになったお前だよ。

 バカみたいに元気でいつも明るくて、

 愛する人のためならいつもこの道

 まっしぐらの加穂子は、どこ行っち

 ゃったんだよ?

加穂子) だって…。

初) 家族のことを守るなんて、そんな

 簡単にできるわけないだろ? でも、

 ばぁばも大好きだったいつもの加穂

 子でいれば、きっといつか結果は出

 るって。まいた種は明日じゃなくても、

 1か月か、1年後かいつか絶対花咲

 かすって信じて頑張ろうよ。2人で。

 結婚だって、こんな時だからこそす

 るべきだと思う。

加穂子) どういうこと?

初) だって、誓いの言葉で言うだろ?

 「病める時も、健やかなる時も」って。

 きっと、結婚ってのは、どんな時も、

 愛し合うってことなんだと思う。

 だから、今みたいに最悪な時だから  

 って、やめるんじゃなくて、こんな時

 だからこそ逆に、しなきゃいけないん

 だと思う。

加穂子) そ…そうだね。

初) うん。よし。

 フゥ~…。リピート アフター ミー。

加穂子) うん。

初) 病める時も、健やかなる時も…。

加穂子) 病める時も、

   健やかなる時も…。

初) 愛し合うことを、誓います。

加穂子) 愛し合うことを誓います。

初) 誓いのキスを。

加穂子) 誓いのキスを。

 

**********

 

初) 結婚しよう。根本加穂子さん。

加穂子) 結婚しよう。麦野初さん。

 

**********

 

もっと何か出来たかもしれない。もっと何か

してあげられたかもしれないと考えだしたら

キリがない。過去は変えられないと分かっ

ていても、あれこれ考えてしまうのが人間。

十分にしてあげられたと思える人のほうが

きっと少ない。親が子に対して…子が親に

対して、少なからず後悔を感じてしまうのは

仕方がないことなのかもしれない。人は欲

張りだから…。それしかできなかった自分

を認める事ができないのかもしれないね…。

ばぁばの、ごめんという言葉が切なすぎる。

 

どんなにつらくても、
ちゃんと寝て、ちゃんと食べて、
好きな人の、手を離さないで。

 

どんなにつらくても、悲しくても、おなかは

すくし眠くもなる。生きている限り、ちゃん

と寝て、ちゃんと食べてちゃんと愛さない

とね。命を引き継いで生きていかないと。

 

今回、加穂子の「こんなの初めて」は、大切

な人がいなくなる事。すっかり元気をなくし

て、結婚も考えられなくなった加穂子に、初

が言った「こんな時だからこそ」のセリフに

ハッとさせられた。病める時も、健やかなる

時もと言うならば…大変な時こそ、一緒に

頑張ろうと考えてもいいじゃないかって話。

最初から苦難を分かち合おうと思えるなら、

それはもう、愛だ。心は既に、家族だよね。

 

遊川脚本って、女性は強烈な印象が残るけ

ど、男性キャラにはイマイチ魅力が感じられ

ないことが多いのだけれど…。珍しく今回は

初くんが魅力的で…ホントすっばらしいよ!

 

ついつい、脚本に不安を感じずにはいられ

なかったけれど…これは案外いけるかも?

すっばらしいハッピーエンドが見れるかも?

期待が膨らんでくるラストシーンだったよ。

 

 

●「過保護のカホコ」HP

 

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第4話~キレる

第5話~無力
第8話~会いたい

第9話~誓い

第10話~私の生きる道

 

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