第15週 「さくら」
エイスの社長になった栄輔とさくらの再会の巻
紀夫） 僕は、この人がええんや
ないかと思うてる。
良子） あっ、私も。
明美） 賢そうやった。しゃべりも上手やったし。
紀夫） そうやなぁ。
良子） う～ん、やっぱり、
大学もいい所を出てるのね。
すみれ） 私は、この人いいと
思うてるんですけど。
紀夫） 中西直政…記憶にあらへんなぁ。
明美） 確か、おとなしそうな人やったよねぇ。
すみれ） でも、こんな絵を描くのよ。
親と子でも、その関係を、
大事に育まなければなりません。
でも…
親と子やからこそ、
それを忘れてしまうのです。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
君枝） かわいらしい絵やなぁ。フフッ。
目が、ちゃんとこっち向いてる。
明美） 確かにそやけど、これだけで…。
すみれ） 私は…ここが、大事やと思うんです。
子供みたいな気持ちを、
持ってるいうか…。
足立） とっことん、話し合いましょうか？
明美） そうやね。
紀夫） よし。一人ずつ…。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
龍一） 健太郎、すごい世界やろ？
知らへんかったやろ？ 自分が
「井の中の蛙」やって思ったやろ？
（回想）
二郎） お前らが来るようなとこやない。
（拍手と歓声）
五月） さくら、行こう。
龍一） よっしゃ！ 踊るでぇ～！
二郎） 子供は早帰った方がええ。
（フロアで踊り出すさくら）
五月） こんなとこで突っ立ってる方が
おかしいわ。
（五月にフロアに押し出される健太郎）
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
明美） もう…決まらへんやないか。
多数決しても半々やし。
大体、偶数いうのがようないんやな。
奇数やないと。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
二郎） 今夜はもう十分楽しんだやろ？
早帰れ。
さくら） 私は子供やない。
二郎） 4月生まれか？
さくら） ううん…。
二郎） 名前。
さくら） ああ…6月12日。
龍一） 二郎ちゃん、二郎ちゃん。
エイスの社長が来たって！
栄輔） よう。二郎、決まってるやないか。
二郎） ありがとうございます。
栄輔） ほな後でヨーソロー行くわ。
二郎） はい。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
紀夫） すみれ。まず、即戦力を育てて、余力
が出来た時に、こういう人は、採用した
らええんやないやろか？
すみれ） 私は、即戦力になると思うて
言ってるんです。
良子） もう、どうするのよ～。
明美） ２人、採用したらええんちゃう？
君枝） すみれちゃんが、ここまで言うんやから。
すみれ） お願いします。
紀夫） よし。そこまで言うなら、２人採用しよう。
良子） はぁ～よかった。倒れそうやわ。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
龍一） おいおい、健太郎君。
さっきの栄輔さんを見たか？
かっこええやろ？
健太郎） 何してる人なんや？
龍一） モグリやなぁ。神戸に住んどる人間
やったらみんな知っとるやろ？ 俺も
初めて会うたけど。ファッション関係
の会社の社長さんや。エイスいうな。
神戸に住んでる若いもんの間やった
らもう、そらすごい人気者なんやで。
なあ？ 二郎ちゃん。
二郎） 栄輔さん。
栄輔） ああ。
二郎） わしが着とるこの服も一式やるわ。
龍一） えっ！？
二郎） ええんですか？
栄輔） ああ。そのかわり、エイスの服
やって宣伝してくれよ。
二郎） はい。
龍一） もちろんです。
栄輔） え？ 君はなしや。
龍一） ガ～ン！
栄輔） 玉井。
玉井） はい。
二郎） ありがとうございます。
玉井） 君は、なしや。
龍一） 腹立つわ～！
玉井） よろしゅうな。
（さくらの前に名刺を置く玉井）
玉井） かわいいな～えっ？ 高校生やろ？
さくら） え…？
玉井） ヘヘヘッ。きれいに化粧しても、
幼さは隠されへんでぇ。
五月） 私の１つしか年下やないんやけどなぁ。
龍一） 五月が大人っぽいんや。
五月） いじめんとってや、さくらの事。
栄輔） さくら…？
玉井） 何や！
栄輔） 君、さくらいうんか？
さくら） はい。
栄輔） ええ名前やな。
龍一） 俺の幼なじみなんです。母親同士が
女学校から仲ようて。一緒に店やった
りとかしてるんです。
五月） 店？ 何の？
さくら） ベビー服とか、子供用品の…。
玉井） その店、何ちゅう名前や？
さくら） キアリスです。
玉井） えっ？ キアリ…キアリス？
栄輔） 君、名字は？
さくら） 坂東です。坂東さくらです。何か？
栄輔） いや…。
さくら） あの～お会いした事、ありますか？
栄輔） いや…。玉井、帰るで。
玉井） はい。
栄輔） 気ぃ付けて帰りや。
健太郎） さくら、帰るで。
さくら） まだいいよ。子供やないんやから。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
（カウンターで眠っているさくら）
健太郎） さくら、さくら。
さくら） 何？ みんなは？
健太郎） どっか出かけた。もう帰ろう。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
（ヨーソローの前を通る紀夫とすみれ）
紀夫） ごめんね。ちょっと通らせてもらう。
（ヨーソローから出てくるさくら）
男性） おい！ 気ぃ付けや！
すみれ） さくら？ まさか…。
紀夫） おい、すみれ。
すみれ） あ…。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
キアリスの会議は…結局すみれのゴリ押しの
せいで長引いているという。おとなしそうでも、
結局いつも、自分の主張を通してきたすみれ。
今回も、折れないすみれにまわりが折れると
いう構図。すみれの商才をポジティブに、もっ
と好意的に描いてきていれば、今回のシーン
もすみれに考えがあるのだろうと思えるのに。
子供心を感じさせる絵には説得力があるのに、
肝心のヒロインに説得力を感じないのがね…。
二郎の演奏シーン、すみれたちが会議してい
る風のシーンとか、音楽だけのシーンばかり。
何か…いかにも時間を稼いでいる感じがプン
プンしてくるというか…。脚本が相当ヤバイ状
況なんだろうなあと。行間を読ませすぎの、現
場丸投げ状態の脚本なんだろうなあと予想…。
親が忙しいとはいっても、ずっと喜代さんがそ
ばにいてくれた状況で、経済的にも苦労する
こともなく育ったはずなのに、高校生になった
途端に、何の葛藤もなく（せめて、少しは後ろ
めたそうにしてほしいというか…）夜遊びする
女の子になっているさくらに違和感ありまくり。
平成じゃないんだから、子供同士が気軽にお
泊まりできないし、親は絶対顔を出すはずで。
学校も絶対厳しいはずだし、いくら龍一が顔
でも、あんな子供が店にきたら、帰れと追い
返す大人がいないのも違和感。ママさんには
せめてそういう役割を背負ってほしかったよ。
真っ当な大人がいない世界は気持ちが悪い。
うるさいことを言う大人がいてこそ、反抗する
気持ちにも共感できるのに…。叱る人がいて
くれてこそ、道を外れても見ていられるのに。
親と子でも、その関係を、
大事に育まなければなりません。
でも…
親と子やからこそ、
それを忘れてしまうのです。
そんな事を言ってしまったら、ずっと喜代さん
に丸投げしてきたすみれは、その関係を全く
育まずにきたすみれは…無理なんじゃ…ｗ
そんな事を言ってしまったら、ずっと喜代さん
に丸投げしてきたすみれは、その関係を全く
育まずにきたすみれは…無理なんじゃ…ｗ
なるほど、ナイトクラブエピはこのためだった
のかと思わせた、栄輔とさくらの再会。てっき
り、すみれそっくりのさくらに驚く栄輔の図～
となると思ったら、名前と親の店の名前を聞く
まで気づかないとは！ すみれとさくらを似せ
てる意味がないじゃないか！ そこをわざと外
すところが面白いと思ってるのかな、演出は。
ただでさえ昼ドラ感満載のヨーソローセットと、
昼ドラ感を更に倍増させる栄輔の登場に、悪
い予感しかしない～。爽やかな朝を返して～。
久々に回想に出て来た野生児さくらちゃんを
見られたのが、唯一、今日のよかったところ。
ああ、我が道を行くチビさくらに会いたいよ～。
「べっぴんさん」関連ブログはこちらから↓
「べっぴんさん」関連ブログリスト
「朝ドラ」関連ブログリスト
●「べっぴんさん」ＨＰ
ランキングに参加しています。
ポチっとしていただけると、嬉しいです♪
にほんブログ村
連続テレビ小説 べっぴんさん Part1 (NHKドラマ・ガイド)/NHK出版
- ￥1,188
- Amazon.co.jp
- NHK連続テレビ小説 べっぴんさん 上/NHK出版
- ￥1,404
- Amazon.co.jp
- べっぴんさん坂野惇子の生涯 (時空旅人別冊)/三栄書房
- ￥840
- Amazon.co.jp