「とと姉ちゃん」第146回~かかの鼻歌・・・♪明日がある・・・のか?の巻 | 日々のダダ漏れ

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「とと姉ちゃん」 第146
第25週 「常子、大きな家を建てる」
かかの鼻歌・・・♪明日がある・・・のか?の巻


昭和三十九年 十月

君子) そういえば昔、鞠子も、体調を崩し
    たことがあったわね…。あれは確か、
    戦時中の大変な時だったわ。
たまき) お母さんが?
君子) あなたは、常子に似ているところが
    あるけど、やっぱり、鞠子似ね。
たまき) お母さんに、似てますか?
君子) ええ。勉強を始めたら止まらないで
    しょう? 決めた事をやり抜こうとする
    ところも似ているし。ちょっと頑固なと
    ころもそっくり。フフフフ。
たまき) そうなんだ。
君子) 昔ね、母が、私が具合が悪い時に、
    こうして、優しく手を当ててくれたの。
    少~し、心も体も、楽になるような
    気がしない?
たまき) うん…。

**********

(絵を描いている潤)
鞠子) さあ、ごはんにしましょう。
常子) そうね。
真由美) は~い。
鞠子) ほら潤も!
潤) もうちょっと。
水田) あとにしなさい。
潤) は~い。
美子) あれ? ゴミはちゃんと捨てる
    んじゃなかったっけ?
潤) 分かったよ…。
君子) 潤。これ、おばあ様に頂戴。
潤) いいよ。

(家族の顔が描かれた絵を君子に渡す潤)
君子) ありがとう。
(絵を二つに折る君子)

**********

君子) ♪鼻歌「明日があるさ」
    どうかした?
常子) いえ…。昔から、かかが鼻歌を歌う
    時は、悲しげな時が多かったので。
君子) 荒そうだったかしら、私…。あ…知ら
    ず知らずのうちに、心配かけてたのね。
    ごめんなさい。
常子) いえいえ。
君子) でもこれは違うの。うれしい時の鼻歌。
常子・君子) フフフフフ。
君子) うれしくてね…懐かしくなったの。
    髪をといてあげて、料理をして、みんな
    で、にぎやかに笑い合って。あと何回、
    みんなで、ごはんを食べられるのかしら。
常子) もう…かか何をおっしゃってるんですか。
    そんなの数えだしたらキリがありませんよ。
君子) そうね。今日は、ぐっすり眠れそうよ。
    おやすみ。
常子) おやすみなさい。
君子) ♪鼻歌「明日があるさ」


**********

昭和三十九年 十二月

君子の病状は悪くなる一方で、
この頃には、一日の大半を
床で過ごすようになっておりました。


**********

「とと姉ちゃん」を楽しくご覧になっている皆様
は、この先は、華麗にスルーでお願いします。


朝ドラでは病名は曖昧にしておくのが普通かと
思っていたけれど、それは脚本家のやさしさだ
ったのね…。やさしさのかけらもない西田脚本
らしく、わざわざ病名を出す必然性がないのに
出して来る無神経さに呆れ、そして…本当に悲
しい気持ちになってしまった。ほんのちょっとの、
視聴者への思いやり、やさしさがあったなら…。
いや、そんな事は思いつきもしない作家さんだ
とは今までの描写で思い知らされてはいるんだ
けど…。作り手も、見る側も、心の痛みに鈍感
な人が増えているのだろうかと思うと…辛くなる。

今日のかかだけを見れば、やはり中の人の事
は好きだし、とてもいい表情、演技をしていると
思う。脚本に人間味があったなら、中の人の持
ち味がもっと生かされただろうに…本当に残念。
まれの母親よりは、ずっと中の人が頑張ってい
ると思われるだけに、こんなつまらない役をや
らされて…本当にお気の毒。すべて忘れて、菩
薩のようなやさしいお顔を見られただけで十分。
かかが変な人になったのは脚本の責任だから。

わざわざいらない病名を付けるから、娘たちの
薄情ぶりが際立って、かかだけなら耐えられる
場面も、娘たちが出てくると、いたたまれない気
持ちになってしまって…。どこまでもちぐはぐな、
家族ごっこの寸劇を見せられているかのようで。
同じ大家族でも、「てるてる家族」は家族以外の
人も含め、みんな家族のようにあったかいのに。
みんなそれぞれに歴史があって、愛着が持てる
のに…。とと姉ちゃんは、誰一人、共感できる人
がいない。過去を思い出せない。愛着がない…。

だって…描かれていないのだから。君子が語っ
た話は全部、セリフだけ。何一つ描かず、セリフ
だけで「あったこと」にできるなら、小説かラジオ
ドラマでもいいって話。テレビドラマなんだから、
映像で見せてよ! 映像で見せてなんぼでしょ!

花山がお見舞いにきて、常子アゲにつながる話
を作り出すんだろうなぁ…。積み重ねられてきた
映像がすべてなのにね…。いまさらいくらセリフ
を重ねても、「なかったこと」は「あったこと」には
ならないのに…。主題歌は、くしくもこのドラマの
本質を歌い上げていたんだなと感心してしまう。

どんな言葉並べてみても
真実にはならないから

まさに、この言葉と共に、視聴者の無念の涙色
の花束を脚本家に贈り…いや、投げつけたい。

(追記)
ついつい目が滑って見逃していたのだけれど、
あちこちで、美子が甥っ子の潤が描いた絵を
「ゴミ」扱いしていた事、その絵をもらいながら、
すぐさま二つ折りにした君子の所業が報告され
ていたので、もう一度見直して、セリフを再現。
このドラマに関わる人に、心はあるんだろうか。
末期の病人に風邪の看病をさせたり…ホント、
観てて心が凍り付く場面ばかり…。怖い怖い。


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