「とと姉ちゃん」第25回~鞠子の制服が無くなり、富江の仕業と判明の巻 | 日々のダダ漏れ

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「とと姉ちゃん」 第25回
第5週 「常子、新種を発見する
鞠子の制服が無くなり、富江の仕業と判明の巻


森田屋に住み込む事になった常子たち。
仕事も覚え、女学校にも無事編入。
新たな生活が始まったのですが…。


**********

宗吉) は? 制服?
常子) はい。鞠子が制服干して
    いたんですが、どこかに…。
宗吉) ああ、知ってる知ってる。
3姉妹) えっ?
宗吉) さっき庭に掛かってたぞ。
鞠子) それが無くなったんです。
宗吉) じゃあ知らねえ。
常子) う~ん…誰かが間違って持って
    っちゃったのかなあ。
鞠子) 何とよ?
常子) それか、わざと持っていったか。
宗吉) まさか…お前か?
長谷川) あっしでやんすか?
宗吉) だってお前、前に…。


(回想)
常子・鞠子) 行ってまいります。
長谷川) 女学校の制服ね。いいもんですよね。


宗吉) 「制服っていいですね」とか言って、
    ニタニタニタニタニタニタ…。
長谷川) えっ、だからって何であっしが制服を?
宗吉) そういう性分なんだろ? 女の格好をして、
    喜びを感じる性分なんだろ?
三姉妹) え~…。


(長谷川が制服を着ている姿の妄想)
長谷川) おう、幸せかい?

常子) そうだったんですか…。
長谷川) あっ、いや、違う違う! 違うよ!
     違う違う違う! ちょっと…。…んな
     訳ねえだろ。もう、大将! もう~!
宗吉) アハハハハハ!
長谷川) もう、冗談よして下さいよ~。
宗吉) 悪い悪い。アハハハ!
長谷川) 笑ってる場合じゃねえや、本当に。
宗吉) こいつはさっきからずっとここで仕込
    みしてたから、それはありえねえよ。
    ハハハハハ!


**********

照代) ああ、知ってますよ。
三姉妹) えっ?
照代) そこの物干しに掛かってたわ。
常子) それが、無くなったんです…。
照代) あらそう?
まつ) 2階は?
鞠子) なかったです。
常子) 庭も家の中も一通り探したんですけど、
    見つからなくて。
まつ) 富江、知らないかい?
富江) えっ…はい。
君子) 困ったわねえ。
鞠子) 困りましたね。
常子) どうしたもんじゃろのぉ…。
美子) じゃろのぉ…。
常子) のぉ?
照代) 探してらしたら? やっておくから。
君子) でも…。
まつ) ああ、いいよ。すっきりしてからの
    方がはかどるだろ?
君子) ありがとうございます。
三姉妹) ありがとうございます。
君子) じゃあ、もう一度、
    庭の方捜してみましょうか。
常子) そうですね。意外と遠くまで
    飛ばされてるかもしれないし…。
富江) 私…ご不浄。


**********

(自分の部屋の押し入れから鞠子の
制服を 出してじっと見ている富江)
宗吉の声) おい、富江!
       手伝ってくれねえか?
富江) は~い。今行きます。

**********

宗吉) いただきます。
一同) いただきます。
常子) あれ? 長谷川さんは?
まつ) ああ、飲みに行っちまったんだよ。
常子) ああ、そうですか。
照代) それで、結局制服、なかったの?
鞠子) はい。
照代) あら、どこ行っちゃったのかしらねえ。
宗吉) くぅ~! やっぱこの時期はサンマに
    限るよなあ! ハハハッ。
    ほら富江、食え食え。
まつ) もしかしたら誰か
    持ってっちまったのかねえ。
君子) 近所の方に聞いたんですけれど、
    勝手口は誰も通らなかったみたい
    なんです。
常子) 風で飛ばされたか。
    この家のどこかにあるか…。
宗吉) 何だそりゃ。
    聞き捨てならねえな、今のは! ああ?
    この家のどこかにあるって事は、うち
    の人間の誰かが盗んだって事か?
常子) そういう…。
宗吉) だとしたら気に入らねえ! うちには
    盗人なんかいる訳ねえだろ!
照代) あなた…。
常子) 言葉足らずですみません。この家の、
    どこかに紛れ込んでるんじゃないかな
    という意味で。「この家のどこか」と…。
宗吉) なんでぇ、紛らわしい。そうならそうと、
    もっとはっきり言ってくれよ!
常子) すみません…。


**********

常子) 明日制服どうしますかね?
君子) そうねえ…ふだん着で登校する
    訳にはいかないし…。
鞠子) 浜松の時の制服で行くわ。
    ないものはしょうがないですから。
常子) 鞠ちゃん。教室で一人だけ違う格好で
    いるのって、勇気いるのよ。
鞠子) 平気よ。お友達できたし。
    あっ、あった~。
常子) あっ、じゃあ、お友達には洗濯屋さん
    に出したってごまかしなさい。
美子) どうして?
常子) だって、無くなったなんて言ったら、
    「どんな物騒な所にお住まい?」って
    思われちゃうんじゃないかって。
鞠子) そうかなあ。
常子) そうよ! それでもし、「鞠子さんとは
    関わらないようにしましょう」なんて事
    になったらね…。えっ? どうかした?
鞠子) とと姉…大変だったのね。前のとと姉
    だったら、同級生にそんな事されるな
    んて考えもしなかった。1人だけ制服違
    って、そんな目に遭ったって事でしょ?
常子) いやぁ、そんな事…。
君子) 常子、正直に話して。
常子) 少しだけです。今は綾さんもいますし。
    お友達もできましたから。
君子) ごめんね。
    あなた達に苦労かけさせてしまって。
常子) その事はもう話し合ったじゃない
    ですか。私達は平気です。
鞠子) 私も大丈夫です。
美子) 私も。


**********

富江) 痛っ…。
君子) 大丈夫?
富江) 傷口にしみただけです。
照代) 傷って、ケガでもしてるの?
富江) 小さな傷なんで。
照代) 本当に大丈夫なの?
富江) はい。
鞠子) では、行ってまいります。
美子) 行ってきます。
君子) 行ってらっしゃい。
照代) 早く制服見つかるといいわね。
鞠子) また今日捜してみます。
照代) 行ってらっしゃい。
富江) 行ってらっしゃい。
鞠子・美子) 行ってきます。


**********

君子) まだなの? 常子。早くしなさい!
常子) は~い!

(廊下に落ちているボタンを拾う常子)
常子) うん?
君子の声) 遅れるわよ!
常子) はい! はい! はい!

(とりあえずボタンを階段の所に置く常子)

**********

(鞠子の様子窺う常子)
生徒) すてきじゃない、鞠子さん。
鞠子) そう?
生徒) ええ。モダンに見えるわよ。ねえ。
生徒) お似合いだわ。
鞠子) 毎日これにしようかしら。
綾) 常子さん。お忘れ? 作法室は遠いのよ。
常子) そうでした、そうでした。
綾) 確かに、セーラー服もいいものね。
常子) そう?
綾) うん。妹さんのを見たらそう思ったわ。
常子) ひどい事言うのね。
    私じゃよく見えないみたいじゃない。
綾) ごめん。
常子) 謝らないで。認めてる事になるから。
綾) フフフ…。
常子) フフフフ!
綾) 常子さんはどちらがお好き?
常子) う~ん、そちらの制服は着た事がない
    から少し憧れはあるわ。細かい所がお
    しゃれだなと思うし、それに…。ちょっと
    ごめんなさい。
綾) どうかなさった?
常子) いや、ボタン、こんな形なのね…。
綾) おかしな方。


**********

常子) ただいま帰りました!
一同) お帰りなさい。

(置いたボタンを確認する常子) 
常子) やっぱり…。

**********

常子) 富江さん。あの…これ。
    鞠子の制服の…。富江さんの
    部屋の前に落ちてたらから。
    もしかしたらって思って。
富江) ごめんなさい! ごめんなさい。
    本当にごめんなさい!
常子) ちょっと待って、富江さん。
    何があったか、教えてくれる?

**********

富江) これ…。
常子) あ~…。これ…富江さんが?
富江) (頷く) 私…羨ましかったの。だから…。
    だからちょっと着てみたくて。袖を通した
    ら、こんなふうに…。私慌ててしまって…。
    自分でなんとかしようと思ったのよ。知ら
    ないふりしたのも、朝までに直そうって思
    って。でも…。お裁縫はからきし駄目だか
    ら。結局直せなくて…。
    どうしたらいいかもう…。
常子) そうだったの…。
富江) 謝ろうと思ってたんだけど。どうしても
    言い出せなくて…。ごめんなさい!
常子) 富江さん。私にやらせてくれない?
富江) どうして? こんなひどい事したのに。
常子) だって、もう、ほら、直そうとしたの
    分かるもん。私に協力させて。
富江) ありがとう。
常子) お~大胆に、もう…。


**********

常子) よ~し、ちゃんと直すからね~。
富江) うん。
常子) そ~れ! あれ? ん? もう一回。
    そ~れ! よいしょ。え~?
    引越しの時壊れちゃったのかな。
富江) そんな…。
常子) ねえ、他にミシンって、ないよね?
富江) うちは母ちゃんもばあちゃんも
    洋裁やらないから。
常子) ん~…!どうしたもんじゃろのぉ…。
    あっ! あっ、あっ…。行こう!
富江) あっ、ちょっと待って!


**********

どうしたもんじゃろのぉ…。

脚本・演出に対してのセリフだよね~これは…。
視聴者の偽らざる気持ち。どうしてくれるんだ、
せっかくの朝の楽しみが台無しだよ~ったく~!

ホームコメディ路線でいきたいなら、最初っから
下町の気のいい愉快な家族たち、にしておけば
いいものを…。本当はいい人でした~という、初
対面とのギャップを感じさせるつもりの演出がダ
ダ滑り。怒鳴り過ぎうるさすぎで、不快感の方が
勝ってしまったのが敗因。制服の話も、いかにも
盗まれたかのような話にしないで、普通に富江
が制服を着てみたいと思った気持ちを膨らませ
たお話のほうがほっこりするのに…。ミシンから
清、滝子に話をつなげたいのが見え見えで、キ
ャラが動くのではなく、話に合わせてキャラを動
かすからおかしなことに。キャラの性格がその
度にブレブレになるのがね…。ホントダメダメだ。

常子が制服が違うことでいじめられた事がバレ
る流れも何だかな~だし。そもそも、常子のクラ
スメートたちは、常子の制服が、というより常子
がダサすぎていじめてたってこと? セーラー服
が似合えばいじめないって話? 脚本も演出も、
その時代の空気ってものを舐めすぎじゃない?
いつの時代も例外はあるものの、それにしたっ
て、普通にそれはありえないと感じる話をつくっ
ちゃダメでしょうが~。あんな女学校、ないない。

ボタンを見つけて、富江のところにいって「もし
かしたらと思って」って…何がもしかしたらなの
か? もしかしたら盗んだのかと思って…って?
いやいや、そこは、「富江さんの部屋の前でボ
タン拾ったんだけど、制服見かけなかった?」
ぐらいの問いかけにしておいてほしかったよ…。
常子の態度が大きすぎて、富江より常子の方
が森田屋の娘のようだし。いつも上から目線な
物言いも気になるし…。救いは富江役の川栄
ちゃんが自然な演技で唯一ほっとできる事。ヒ
ロインが大袈裟な演技のせいではあるけれど。
ダメダメドラマでも、相対的に評価が上がる役
者さんが出てくるけれど、今回は川栄が、得を
する人になるかも~。(あくまでも相対的にw)


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