ごちそうさん(150)~ごちそうさん!カレーと豚とチョコレート | 日々のダダ漏れ

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ごちそうさん 第150回
「とんだごちそう」
~ごちそうさん!カレーと豚とチョコレート


静) どないなお2人なん?
竹元) さあ! じゃあ、頼んだぞ。奥! カレーを作れ。
め以子) いや、今からはお時間が…。
男性) ここは、
    カレーの女神の神殿とお伺いしました。
竹元) そうだ! つべこべ言わず作れ!
    作ったら、あいつも匂いにつられて戻ってくる
    んじゃないのか?
め以子) いや…犬やないんですから。


**********

桜子) め以子は、甲子園行けないか。
    復員列車着く日じゃね。
泰介) あ~…お父さん戻ったら、
    一緒に駆けつけるて。
室井) くっ…。僕もやっぱり行く!
    せっかくの甲子園だもん! あ~!
文女) お父さんは
    明日の最終回書かなあかんやろう?
馬介) …で、め以子ちゃん、家で待ってるん?
泰介) あっ、いや、駅前で。
源太) 駅前?
泰介) ぎょうさん作った方がカレーうまなるから。
    どうせやったら、売るて。

**********

源太) どないや?
め以子) ええの? 甲子園。
源太) ああ。ええええええ。
    何やお前、たっかいなあ。
め以子) 悠太郎さん戻ってきたら、
     ぱ~っとタダにするんや。
女性) あの…これ。
    もうちょっと安してもらえませんか?
    匂いたまらんで。この人食べたいみたいで。
め以子) ああ。



め以子) どうぞ。
女性) あの…おいくらで。
め以子) ええです。復員の、お祝いです。
復員兵) おおきに。頂きます。
女性) すんません。ホンマおおきに。おおきに。


**********



室井) 「お富士のその炊き出しは、復員兵をわんさ
    と呼び寄せた。お富士は、「ごちそうさん」の声
    を山ほど聞いた。だが、肝心の夫を呼び寄せ
    る事だけは、なぜかできないのだった。」


**********

源太) うまいなあ、これ。通天閣好きなんわかるわ。
    あ~うまかった。ごちそうさん。…何や?
め以子) もう、聞かれへんかもしれんなあ思うて。
     悠太郎さんの、ごちそうさん。
源太) 戦争終わって、
    まだ、2年もたってへんやろうが。
め以子) うん。
     せやけど、な。戻ってきたら、話そう思て、え
     え事、話のネタ、書いとってんけど…。書くと
     こ、のうなったんや。
源太) ほな、お前、わしと一緒んなる?
め以子) うん?
源太) お互い一人やし。わしと、所帯でも持つか?
め以子) はっ? はっ? はあ!?
      いや、だっ、だ…!
源太) 何やねん、その反応。
め以子) だだだ…だって、だって、ありえへんでしょ
     う、そんな。私と源ちゃんがて。そやけど、私、
     太ってへんやん! 子供たちかて…。
     大体…大体、2年も経ってへんし。
源太) おう。せやからそう言うたやろが。
め以子) あ…ひっかけた?
源太) 紙のうなったぐらいでへこむなや。
    あかんたれが。お前はしゃあないの。
    惚れた弱みやねんから。
    ず~っとず~っと待つしかないの。



源太) けどまあ、わしも一人やから。
    お前も一人で気張れや。

**********

そうだね。
覚悟しなきゃいけないのかもしれないねえ。
長期戦になること。
ひょっとしたら、とんでもなく長い…
とん…




とんだ~!

悠太郎) 捕まえてください!







め以子) こ、これ…ホンマなんかな?





悠太郎) ただいま戻りました。奥さん。
め以子) お帰りなさい。
     あの、あの、復員列車に、乗ってはりました?
悠太郎) あっ、ああ。事情があって、3日前に、博多
     の方に引き揚げてきたんですよ。
め以子) そうなんですか…。
悠太郎) 向こうで養豚場を経営されてる方と知り合
     いになって、もらう約束をしてたんで。先にそ
     ちらに寄って、豚もろうてきたんです。
め以子) 何、やって…。何やってるんですか!
     できるだけ早う戻るて、言うたやないですか。
     私が、どれだけ心配したて…。
悠太郎) あなた、
     僕の手料理食べたい言うたやないですか。

(回想)
め以子) 食べたいもん、もう一つあった。
     悠太郎さんの、手料理。


悠太郎) 言いはったでしょ?
め以子) それって…。
悠太郎) 一度だけ、満州で、子豚の丸焼きを食べる
     機会があって。これがものごっつうおいしゅう
     ておいしゅうて。どうしても、あなたに食べさせ
     たくて。作り方も習うてきました。




め以子) 最高です! 悠太郎さん!
     ええ豚です。ええ豚です。
悠太郎) 腹いっぱい食べましょね。
め以子) はい!



め以子) 悠太郎さん。
悠太郎) うん?
め以子) 豚…。
悠太郎) 豚?

**********



一同) おお~!
泰介) 下関商業の河村、ええ球投げてましたよ。
ふ久) 回転、こうかけとるんかいな?
諸岡) 大吉、こうやぞ。よし。持って。
    はい、ギュッって。こう。こうや。
希子) ええなあ。行けて。
川久保) 実況担当なられへんかったもんなあ。
希子) う~ん…。
桜子) 源太さんは?
馬介) ああ。
    め以子ちゃん遅いから呼びに行ってくるて。
静) 今日もあかんかったか。



文女) まだ出来てへんの!?
室井) う~ん。最後が。阿呆の最後が~。
文女) 情けな。もう~。早く早く、書いてもう~

(源太が店に入ってくる)
桜子) め以子は?
源太) たぶん、今日は来んのちゃうかなあ。
静) 何かあったん?
源太) みんなも、帰らんほうがええんちゃうかなあ。
泰介) えっ? もしかして…。
静) 戻ってきたん? 悠太郎さん。
希子) あ…。
ふ久) おじいちゃん、増えるで。
一同) よかったなあ。よかったなあ。
室井) どんな感じ?
    ねえ。それ、どんな感じだった?
    再会した時って、2人どんな感じだったの?
源太) そらあもう、甘~い感じや。
室井) それってどんな感じ!?
源太) 知らんがな。


**********



悠太郎) おいしそうですね。
め以子) うん。
悠太郎) これもあげます。
め以子) ホンマですか?
     チョコレートですよ? チョコレート。
悠太郎) はい。どうぞ。
め以子) ごちそうさんです。
      おいしい。

(悠太郎にチョコレートを渡すめ以子)
悠太郎) おおきに。
め以子) おいしい。








**********

腹が減らずに腹が立つドラマが終わった~\(^o^)/
豚がトンだ、カレーなる悪ふざけファンタジーで終了。
よかったよかった。何はともあれ終わってくれた~!

何もかもが普通じゃないので、今さらなのだけれど、
ふ久の「おじいちゃんが増えるで」のセリフには、思
わず「ワカメかっ!」と画面にツッコンでしまった…。

抑留されてたっていったら、どれだけやつれて帰って
くるか、役者魂が見られるのかと期待したけれど…。
豚を抱えている悠太郎も、ただいま戻りました奥さん
というよりも、ただいまお母さんと、息子のような若さ。
お肌つるつるの2人が抱き合う姿に激しく違和感が…。

いや~見事に何もなかったかのように、ごちワールド
らしく、一瞬ですべてがリセットされて、若々しい夫婦
の姿がそこに。劣化してるはずのチョコレートも新品
になってたしね。め以子の日記も読んだはずの悠太
郎。活男の死までもが、なかったことに? とことん最
後まで冷たい父親だ。よかったですね~的な笑顔で
いちゃいちゃしてラブコメ終了。凄いね。何もかもが。
東京の家族も、見事になかったことにされてしまった。

それにしても…まったくわからない。脚本家のいうと
ころの、「最後、ちょっとだけめ以子が成長」したとこ
ろって、どこ~~~!? 本気でわからないんだけど。
いつ? どこで? どこが成長したの??? 謎だ…w

振り返れば、最初から最後まで、ヒロインが魅力のな
いまま終わるという、画期的なドラマでした。いつか、
きっと魅力的になってくれる、成長してくれる、そう願
い続けて最後まで。冒頭のイメージ映像に騙されて、
いつか菩薩のようなめ以子に会えることを期待して、
我慢に我慢を重ねてきた揚句に、待っていたのは阿
呆の佛という、作者の自画自賛、言い訳物語の主人
公とは。公共放送のあるある詐欺にあうという貴重な
体験付きの、ホント、ぶっとんだドラマでありました!

作った側も観ている側も忘れていただろうけれど…
この物語は、こういうお話だったはずなんですが。↓

これは、物を食らう物語でございます。
食べずには生きる事のできぬ
人間たちの物語でございます。
私の孫娘の物語でございます。

食べる事を愛し、食べさせる事を愛した、私の孫娘。
食らう事は、生きる事。
これは、命の眩しさを、命を、ただ愛した、
一人の女の物語でございます。

はあ~~~!????????
これが、どうすれば、ああなる?
森下マジック恐るべし~~~
食べられる命は愛しても、
食べられない人間の命は愛せない女の話?

私的にまとめると、こうなりますが…

これは、人を食った脚本で、奇をてらう物語。
それを観た者が、面食らう物語でございます。

とにもかくにも、いろんな意味でお腹いっぱい!!
というわけで…こちらからも…ごちそうさんっ!!
(気分は、柳沢慎吾の「あばよ!」です♪)

この半年間、「ごちそうさん」を観て思ったことは、
ヒロインには笑顔でいてほしい。愛せるキャラで
いてほしい。下手でもいい、一生懸命であってほ
しい。それが、ヒロインに望むことだなあという事。

今回の脚本も演出も、私の感性との相性は最悪
でしたが、役者さんたちが嫌いなわけではなくて。
むしろ、愛したいのに、好きになりたいのに、どう
してもそうなれなくて、ずっと苦しかったというか。
朝ドラファンの方は、みんな、ドラマを愛したいし、
ヒロインを愛したいと思っている人が多いはず…。
杏ちゃんの、キラキラした笑顔が見たかった。眉
間にしわを寄せた顔ではなく、とびきりの笑顔が。

きれいさっぱりリセットするのが、ごちそうさん流。
新しい気持ちで次の朝ドラを迎えようと思います。

皆さま、ご愛読ありがとうございました~(*^。^*)


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