JV-2080というRolandの一昔前、いえ二昔前くらいのラック式音源を使っているのですが、かなり前から「Low Battery」と液晶画面に表示が出るので、電池交換しなければと思いつつ、最近少し時間が出来たのでやってみました。

 

 

 

Roland JV-2080

 

 

パソコンを自作したり、修理したことのある方はマザーボードの電池交換をなさったことがあると思うのですが、基本的には全く同じ行程になります。

 

 

エキスパンションボードという追加の音源カードを取り付けるためにある上の蓋だけを開ければ電池交換ができるとネットで記事を検索すると出てくるのですが、実際にやってみると、どうやっても上の蓋だけではなく、カバー全体を外さないと出来なかったため、まずはカバーを丸ごと取り外して作業しました。

 

 

 

 

HIPHOPとかTECHONOとか色々カードが取り付けてありますが、これがエキスパンションボードで好きな音源カードを追加出来ます。

 

 

後続機種のXV-5080や系統は違いますがFantom-X音源系列やその他のRoland音源にも追加カードを買うことで音源を拡張することが出来るシステムがあり、Rokandのハード音源の総決算とも言うべきINTEGRA-7も物理的なカードはなくなってロードするという形になっていますが、似たようなシステムになっています。

 

 

 

厳密にはJV-2080のカードはSR-JVシリーズで上位互換とも言うべきXV-5080やFantom-Xで使えるのはSRXシリーズといって規格は違うのですが、ソフト音源が一般的になる以前の時代はこういったハード音源が主流でした。

個人用だと小さいサイズのSC系やXG系が有名です。

 

 

今からDTMを始める方でこういったラック式のハード音源や据え置きのハード音源を購入なさる方はほとんどいないと思うのですが(買うならINTEGRA-7がお勧めです)、私が今でもJV-2080という化石のような音源を使っているのはソフト音源では代用出来ない音色が出せるからです。

 

 

本物と聞き間違えるようなリアルさや壮大なオーケストラ系の音色はソフト音源に敵うべくもありませんが、ゲームやアニメに合うような丸みのある、レトロな、可愛い、優しい音色はソフト音源では代用出来ないため、未だに使い続けています。

 

 

 

 

ひょっとしたら、型番になどで多少構造が違う?のかもしれませんが、交換するにはケース全体を外して、前から見て左側の真ん中のボードの上にある電池をまずは探します。

 

 

 

 

 

 

画像の「ここを棒で押す」と書いてある部分をドライバーなどで押し込まないと電池を外せないので、棒で押しつつ電池を持ち上げて交換します。

 

 

 

交換する電池はCR2032という100円ショップでも売っているでボタン電池です。

 

 

 

 

そんなに大変な作業ではないのでドライバー一本あれば10分~20分で終わります。

 

 

JV-2080は同時発音数64とメーカー公式には書いてあるのですが、それは理論値であって、実際はトラックが増えてくると音がモタつきます。1chで1音ではなく、チャンネルとしては1つでも使用発音数は4つや5つの音色パッチもあるので、普通の単体トラックの音色だけでなく、ドラム&パーカッションもJV-2080でやろうと思うと1台で曲を完結させるにはちょっと厳しいです。

 

2トラックしか使ってないのに片方のトラックの音が途切れて聞こえることもあり、トラックの多い曲になれば2台以上ないとJV-2080のみで曲を作るのは難しくなります。

 

 

加えてたまに挙動がおかしいときもあったりしますが、代替の効かないキャラクターなので、私としてはソフト音源を補助に使いつつ、まだまだ活躍してもらっています。

 

 

JV-2080はリリースが1996年なので、(今は2017年なので)21年前の音源ということになりますが、まだまだ私は現役で使っていますし、ほかにも使っていらっしゃる方はいるかもしれません。

 

 

現役の高校生や大学生くらいの世代の方には「こんな古いの使ってるのか」と言われてしまいそうですが、JVシリーズや後続機種であるXVシリーズはソフト音源が発達する以前はずっと業界標準だったと思いますし、それらの統合インテグラされたINTEGRA-7は今でも普通に人気があって売れていたりします。

 

 

 

もし今後買うなら、INTEGRA-7をお勧めしますが、XV-5080やINTEGRA-7は比較的現代的に仕上がっていて、JV-2080のような優しい、可愛い、丸みのある音色があまり出なかったりしますので当然中古しかありませんが、ゲームやアニメ系のBGMを作りたい方は選択肢の一つとしてJV2080はお勧めだったりします。

 

 

 

特にお勧めなのがエキスパンションカードに入っている音色で(これは別売り)、今では往年の名器と呼ばれるシンセをサンプリングしたソフト音源は珍しくないですが、エキスパンションカード(SR-JV04ーVintage Synth)に入っているProphet-5、Jupiter-8、GR-300、System 700、ARP 2600、SH-101、MOOG、TB-303、、etc…などのシンセは良い意味でヴィンテージになっていてかなり気に入っています。

 

 

 

Prophet-5

 

 

ARP2600

 

 

Jupiter-8

 

 

GR-300

 

 

TB-303

 

 

D-50

 

 

SH-101

 

 

UVI社はこういったヴィンテージ音源のサンプリングにかなり力を入れていますし、今はモジュラータイプのソフトシンセも良いものがたくさんリリースされるようになりました。

 

 

 

例えば最近の新しいものであれば上の画像の最後にあるRolandのSH-101をエミュレートしたLuSH-101というソフトシンセがD-16から出ています。

 

 

 

D16 LuSH-101

 

 

こちらは実機よりパワーアップしていて、ソフトシンセなので付加機能なども付いていますが、サンプルタイプでは飽き足らずシンセは自分で音作りをしてこそ!という方にとっても楽しめます。

 

こういったモジュラータイプのソフトシンセはほかにもたくさん存在し、OmnisphereなどにもオシレーターにARPやMOOGの音があったりしますので、実機と同じ(似た)GUIであってもなくても、往年のアナログサウンドを自分のパソコンで気軽に楽しめる時代になりました。

 

 

私はこういったソフトシンセのすべてを持っているわけではありませんし、ハードシンセも1つしか持っていませんが、こういった往年の名器をサンプリングした音源や構造を模したモジュラーラタイプのシンセも素晴らしいものの、JV-2080のプリアンプげ原因なのか、それとも制作時の録音機器が原因なのかわかりませんが、JV-2080には独特の味があり純粋な音色として、個人的にはJV-2080が好きだったりします。

 

 

但し、これは作る音楽の種類と趣味嗜好や好みが多分にあって、曲調によっては最新のソフトシンセの方が良い場合もありますし、ケースバイケースなので一概には言えませんが、特に有利だと思うのはヴィンテージだとかアナログサウンドだとか言うなら、JV-2080のような古い音源は(好みの問題があるものの)PCM音源としてそのまま良い意味でヴィンテージな音がするので、そういった傾向の音を求めるならかなり良い音源であると思います(アクセスも速いですし)。

 

 

 

時代は完全にソフト音源であり、今後もハード音源は減っていく一方であると思いますが、INTEGRA-7にはないJV-2080のサウンドをサンプリングしたソフト音源をRolandに作って欲しかったりします。というかINTEGRA-7もソフト音源にしてほしいくらいです。(なぜRolandがそうしなかったのかは疑問です。その方が売れたと思うのですが…。)

 

 

ハード音源という方式が好きなわけではなく音色そのものに関心があるので、全く同じが音出るならソフトでもハードでもどちらでもOK、出来れば楽なソフト音源の方が良いという方が多いと思うのですが、JV-2080もソフト音源化はなさそうなので、今後も大事に使っていきたいと思っています。

 

 

コンプレッサーやイコライザーやマイクプリなどのハードウェアは音源同様プラグインがかなり強いものの、こういったアウトボードがレコーディングスタジオから消えるのは少なくともあと20年はなさそうですが、音源の方は今後ももっとソフトウェア化が進みそうで、20年後には一部の愛好家を除いて完全にソフトウェア化しているかもしれません。

 

 

ギターアンプもちょっと前まではDTMならともかく、ライブなどでは本物のアンプやエフェクターが必要でしたが、今はBIAS製品などでライブをやる方がいるくらいなので、要はアンプ内蔵のマルチエフェクターと同等のものがノートパソコン、あるいはスマホやタブレットがさらに高性能化し安定して動くなら、様々なものがソフトウェア化していきそうです。

 

 

キーボードも音源なしのMIDIキーボードだけで、タブレットにソフト音源を入れてライブするなら持ち運びも楽ですし、今後ももっと便利になっていきそうなので楽しみです。

 

 

最後までお読み頂き有り難う御座いました。

 



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IRCAM Solo Instrumentsを導入しました。

 

 

ircam01

 

 

IRCAM Toolsやクラシックの現代音楽でお馴染みのフランス国立音響音楽研究所(Institut de Recherche et Coordination Acoustique Musique)とUVI社がコラボして作ったという16種類のソロ楽器音源です。

 

 

Vienna社の音源同様に完全ドライの音なので、リバーブの品質によって大きく音が変化しますが、1つ1つの音はとてもリアルで表情的です。

 

 

ソロ楽器集なので室内楽でも、オケのソロパートでも、ポピュラー系のBGMでも汎用性が高く実際に使ってみたところ結構なんでもいける印象です。

 

 

DAW側からの操作における演奏の表情の追い込みはViennaには負けてしまうかもしれませんが、収録されているパッチがかなりリアルで、ほかの音源では聴くことの出来ないニュアンスの生々しさが特徴です。

 

 

公式サイトでオーディオデモが聴けますが、色々な表情のパッチが収録されており、演奏者の息遣いが感じられます。

 

 

ircam02

 

 

例えばフレンチホルンなら上の画像のように「Classical(一般的な奏法)」「Extended(特殊奏法)」「Muted(ミュート・弱音器付き)」「Transition(音の変化のある奏法)」の4つに分かれていて、パッチを読み込んで使うのですが、このうちキースイッチがあるのは「Classical(一般的な奏法)」だけで、2つ以上のパッチを組み合わせて使う場合は複数のMIDIチャンネルが必要になります。

 

 

この辺は好きな奏法を自由にセルを作って組み合わせることが出来るViennaに使い勝手の点で負けており、2つのパッチを組み合わせてクロスフェードしたり、キースイッチで「Classical」以外のパッチを自由に切り替えることも出来ません。

 

 

しかしサンプリングされた波形に対してADSRは効くので、ニュアンスの調整はVienna同様可能ですし、ViennaでいうところのVelocity X-FADEもあり、Expressionで音量の変化をつけていくことも出来ます。

 

cuivré やフラッターツンゲなどの特殊奏法はなかなか活きが良いというか、ViennaやEASTWESTでは聞こえてこないニュアンスなので、使ってみてデメリットとメリットが割とハッキリわかってきました。

 

 

デメリットというか、Viennaのエンジンが良く出来過ぎているので、比べるべきではないのかもしれませんが、エンジンの操作性で劣る分、各楽器の収録パッチの表情が気に入っており、サンプリング音源を買って初めて、楽器奏者でかなり変わるんだなぁと感じました。

 

 

もちろん音程が外れているとかは論外ですが、ただ機械的に上手いというわけではなく、表現が適切でないかもしれませんが、過剰に人間らしいというか、奏者の個性みたいのが伝わってきます。

 

 

アルトサックス演奏:Claude Delangle
楽器:SELMER Serie 2nº434775(金メッキ)+ハイレジスターキー、マウスピース:Vandoren Strenght 3,5
指揮:Fabien Levy
サウンドエンジニア:Vérène Valat
編集:C¬écile Lenoir、Gérard Delia

 

 

わざわざ上のように説明書に楽器ごとの奏者や使用楽器の詳細や収録エンジニアまで記載されており、IRCAMとUVIの自信が感じられます。

 

 

価格面でも16種類のソロ楽器をここまでリアルに収録しているなら、機能性ではもっと高い音源はありますが、値段以上の価値があるように個人的には感じています。

 

 

IRCAMの名前もそうですが、デモを聴いてソロ楽器の生々しさ・表情の豊かさに惹かれて買ったのですが、色々と出番がありそうです。

 

 

ircam03

 

 

個人的に特筆したいのが、クラシックギターのパッチがかなり表情豊かな点で、クラシックギターを単にナイロン弦やガット弦のギターとして捉えているのではなく、sul pon 、sul tasの区別やピチカートやラズゲアード奏法まであり、クラシックギターの曲を作る時にはかなり表情的に出来る点です。

 

 

 

Viennaのソロ楽器パックを買ってVienna Instrument Proで打ち込みを深く追い込んでいったり、Spitifire Audioなどのハイエンドな音源を使ってらっしゃる方にとっては、使い勝手が微妙に感じる部分があるかもしれませんが、IRCAM Solo Instrumentsは音の良さ・表情の個性が売りの音源で、Vienna やSpitifire Audioなどのハイエンド音源とはちょっと方向性が違うかもしれません。

 

 

また既に書きましたが、収録音がドライなので公式デモで聞こえてくるような音にするには相当リアルなリバーブが必要かも?と思います。

 

 

Spitifire AudioやEASTWESTは完全ドライに出来ないホールの響きがセットのが売りですが、IRCAM Solo Instrumentsはドライで良かったと思える音源です。

 

リバーブなしで使っているとビックリするくらいショボイですが、ちゃんとリバーブを掛けてやればデモに近い音になります。

 

 

かなり追い込めますが、リバーブの音作りが音色の決め手になるので、どんなリバーブが手持ちにあるか?そのリバーブの各種パラメーターを何処まで理解して使いこなせるか?でIRCAM Solo Instrumentsを何処まで活かせるか?が変わってくると思います。

 

 

既にBGMで使っていますが、あらゆる場面で活躍してくれそうな音源でかなり気に入っています。UVIエンジンは使い勝手・追い込みは甘いと言えば甘いですが、その辺りは収録楽器数とサンプリングの質、値段を考えればむしろお買い得と思える内容であり、UVIエンジンの改良は今後に期待ということで活用していきたいと思っています。

 

 

サンプリング音源は①収録されるサンプル(楽器の量と質や演奏者の実力)と②エンジンの機能性、そして③動作やデータ容量の軽さで決まりますが、IRCAM Solo Instrumentsはサンプル質がほかの音源にはない独自のクオリティーを持っているのが特に気に入っています。

 

最後までお読み頂き有り難う御座いました。

 

 


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DTMマスタリングのやり方(改訂中)

DTMミキシングのやり方

 

 

 

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CHRIS HEIN SOLO VIOLINの動画を見ていたら
新しいヴァイオリン音源が欲しくなりました。

Chris Hein - Solo Violin




動画ではキースイッチやMIDI CCを使いまくっていますが、
Viennaユーザーさんでいまいち使いこなせておらず、
せっかくViennaを買ったのにVienna公式のデモ音源みたいにならないじゃないか!
という方にとってもなかなか勉強になる動画だと思います。


XーFADEの使い方やキースッチによるパッチの切り替え方などは
ほとんどViennaと同じ発想です。


個人的にはViennaのsolo stringsを持っているので要らない?
とも思いますが、Viennaとはちょっと音色が違うので、
持っていても良いかもしれないとも思います。


エクステンドのViennaのsolo stringsを購入するなら、
多種多様な奏法のサンプル数は圧倒的にViennaの勝ちではありますが、
Short(デタシェ)やスピッカートのサンプルが多いのが
Vienna solo stringsにはない特徴として気になりました。


Vienna solo stringsはデタシェやスピッカートの長さの種類があまりない。

Vienna Instrument Proのエンベロープ設定画面

一応Vienna Instrument Pro上でリリースの設定は出来るのですが、
どうもカット方向への効果のみのようで、
リリースタイムを伸ばしても元のサンプルをタイムストレッチのように
引き延ばすことはしていないようです。


あくまで元のサンプルからの引き算で
余韻が長い場合にカット出来るという効果であり、
余韻が短いものを無理矢理伸ばすという事は出来ず、
波形に対してフェードをかけているように聞こえます。


基本的にサンプル数が多ければ多いほどリアルになるので、
デタシェやスピッカートのサンプルが多いのは
CHRIS HEIN SOLO VIOLINの良い所と言えるでしょう。

Viennaのスタッカートとスピッカートのニュアンス違いを探しました。

しかしViennaでもスタッカート(弓を弦から離さない)と
スピッカートあるいはサルタンド(弓を弦から離す)のニュアンス違いで
ちょっと探しただけでも合計で6種類もあるので、
CHRIS HEIN SOLO VIOLINに負けているわけではありません。


むしろヴァイオリン奏法におけるスタッカートとスピッカートの
ニュアンスの違いが良く出ていて
この辺りはViennaはやはり優れています。


この手の音源はソフト音源の打ち込みテクニックがものを言うタイプで
ちゃんと説明書を読んで機能を理解して設定を行い、
細かくMIDI CCやキースイッチを切り替えていかないと
なかなかリアルになってきません。


CHRIS HEIN SOLO VIOLINの動画同様に
Viennaで打ち込むときもキースイッチやMIDI CCを使いまくるわけですが、
ちゃんと打ち込めば少なくともDTMで使うレベルとしては
十分過ぎるクオリティーなので
ソロのヴァイオリンだけでリアルなのが欲しいという場合は
選択肢としてはありかもしれません。


Chris Hein - Solo Violinは
クリプトンさんで税込価格¥19,958(現地で179EUR)ですが、
VIENNA SOLO STRINGSは
同じくクリプトンさんでスタンダード¥42,444+エクステンド¥45,576です。
(まとめパックやセールで買えばもうちょっと安いですが…)


VIENNA SOLO STRINGSはヴァイオリンだけでなく、
ヴィオラ、チェロ、コントラバスも含まれているので、
Chris Hein も将来的に出るであろうそれらをバラで買いそろえていくと
結局は同じくらいの値段になりそうですが、
ソフト音源の世界は基本的に後出しジャンケンの方が強く、
エフェクトなどの付加機能、拡張性、音色、操作性に個人の趣味嗜好があるので、
一長一短であり難しい部分だと思います。


ただChris Heinは弱音器付きの音色がありますが、
Viennaの方が弱音器付きの音色が欲しければ
さらに別個でsolo strings2を買わなければいけません。


音色の好みとベロシティーレイヤーの数、
奏法パッチの種類、それ以外の付加機能、拡張性など
メーカーも買ってもらうためにかなり努力していて有り難い限りです。


Viennaはある程度使い込んでいるので細かく色々書けますが、
Chris Hein - Solo Violinは広告の動画を見ただけですので、
きっともっと色々と良い機能が詰まっていると思います。

しかしこう客観的に考えてみると
やっぱりViennaのsolo stringsがあるならば
特に必要がないかも…とも思いました。


またCHRIS HEIN○○というシリーズはたくさん出ており、
ホーン、ギター、ベース、ハーモニカなどがありますが、
BGMを作るときはよく出番があり、
音色が生々しいながらもポップス系でも使いやすくて重宝しています。


ウッドウィンドという木管楽器のシリーズだけを持っていないのですが、
こちらもいずれ導入したいと思っているクオリティーの高いソフト音源です。


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どなたかの参考になるかもしれませんので、
まだまだ全然使い込んでおらず、
中途半端ですが、Spitfire Audio「Sable」を使ってみた感想を
軽く書いてみたいと思います。


Saibleは一応チャンバーーストリングスということで
室内楽の弦楽合奏音源ですが、
デモを聞いてわかる通り、室内楽というよりは
室内楽兼、そのまま小規模なオーケストラでも使えそうな印象を受けます。
壮大なオーケストラというのはちょっと迫力に欠ける感じです。


MURAL

メーカーとしてはSaibleラインが室内楽の弦、
オーケストラはMURALラインという感じなのでしょうが、
MURALのストリングスを聴くと、なるほど3管編成くらい?のオケだと
思うのですが、Saibleラインでもオーケストラの弦としては
やや淋しいかなと思わないでもないですが、
使いようによっては行けると思います。


音はスーパーリアルでviennaとは方向性が違うリアルさを持っています。
…というかリアル過ぎて、これは打ち込みか生演奏かの判別は
出来ないのではないのではないでしょうか。


操作性はviennaと比べると使うのが簡単にも思えます。
viennaのような複雑な機能はあまりなく、
しかし追い込みなど必要がないリアルさを持った音源です。


代わりにViennaに比べると超絶重く
WIN764bit i7980XX メモリ16GBで動かしていますがかなり鈍重です。
ロードにもかなり時間がかかり今まで使ってきたソフトの中では一番重いので
このソフトを動かすためにメモリを新しく注文したところです。


HDD容量もかなり必要で、
Saibleの全部入りを購入したのですが、
WIN環境で約220GBの空き容量が必要になります。


以前の記事でリバーブが云々と書かせて頂きましたが、
その辺は別としてもストリングス音源、あるいはオーケストラ音源で
リアル系をお探しの方にとって
十分に納得のいくクオリティーだと思います。


最初からWETな音が収録されているのが特徴なので、
C=Close
T=Tree 
A=Ambient
O=Outboard
の4つの中から自分でマイクの配分をミックスして音を作ります。
リバーブでいちいち悩まずに良い音が出るので楽ちんです。


残響を活用した音作りの自由度はあまりありませんが、
その分かなりリアルな素晴らしい響きがします。


Viennaは読み込んだ時点だと乾いた音ですし、
デモ音源としてメーカーがアップしているようなクオリティーにするには
難しいViennaの操作とVienna Suiteのリバーブのような
高価なリバーブとその使い方、
そしてある程度の打ち込みテクニックが要求されますが、
Spitfire Audioはもちろんある程度の打ち込みテクニックは要求されますが、
Viennaよりは取っつきやすい印象です。



当時は日本代理店でまだ販売されていなかったので
直接本家サイトで買ったのですが、
Spitfire Audioで最初に驚いたのがなんと説明書がありません。
普通PDFなどで説明書があるので、当然あるものだと思ったら、
動画を見て覚えてくれという感じでした。


クリプトンさんが日本正規代理店で続々Spitfire Audio製品の
ラインナップが増えていますので、
既にあるのか、これから作られるのかわかりませんが、
日本語説明書が出来るのかもしれません。


しかしViennaを始めとして普通のキースイッチなどのソフト音源を
問題なく使える人にとっては難なく操作できるレベルです。


SpitFireがなんという名称で呼んでいる技術なのかわからないのですが、
ViennaのベロシティーXフェードと同じく、
コントロールチェンジで音量兼ニュアンスが変わっていくタイプで、
ベロシティーレイヤーはMIDI CC#1コントロールチェンジで管理されます。


ViennaのベロシティーXフェードとは大体以下のようなものです。

例えばヴァイオリンを弱く弾いた時は弱いニュアンスで音が鳴ります。

その音を音量を大きくすれば、
弱く弾いたときのニュアンスのまま音だけが大きくなり、
実際にヴァイオリンで大きな音を出した時の音とは大きく異なります。


逆も同じで、思い切り強く弾いたときの音を
音量だけ下げても、弱く優しくヴァイオリンを鳴らしたときの
ニュアンスにはなりません。
思い切り弾いた時の音が小さい音で再生されるだけです。

音を1つ1つ別のサンプルとして扱えるタイプの楽器、
具体的にはピアノやドラムなどは
様々なベロシティーを用意して、
それをノートオンごとにMIDIデータで呼び出せば良いのですが、
ヴァイオリンのように音が持続する最中に
強弱のベロシティーをクロスフェードして
切り替える技術がベロシティーXフェードです。


ハード音源時代は好みのベロシティーレイヤーを探して
MIDI CC#11 Expressionで音量変化を出していましたし、
今のソフト音源でもそういうのはあると思うのですが、
あくまで一つのベロシティーレイヤーの中での話しで
前述の通りニュアンスの変化までは再現出来ませんでした。


音量の変化と共に強弱のニュアンスも同時に変えるためには
ベロシティーレイヤーの異なるサンプルを切り替えていく必要があるわけですが、
まさが127段階のサンプルを用意することは非現実的ですので、
大体3~8くらいのベロシティーレイヤーを音量の変化と共にクロスフェードで
切り替えて現実の弦楽器で起こるのと同じ変化を再現出来るのが
ベロシティーXフェードでこれによって弦楽器の再現がかなりリアルになりました。


当然レイヤーの数が多いほど自然な印象になります。


Spitfire Audioも同じタイプで非常にリアルです。
ベロシティーレイヤーの数が一体いくつなのかはわかりませんが、
クロスフェード位置が全くわからないほど自然です。
かなり重い音源なのはレイヤー数が多いというのもあるのでしょう。




基本操作画面ですが、左からDynamicsベロシティーXフェード(みたいなもの)、
VibratoとRelease、TightnessやExpressionはそのままの意味です。

Expressionはただの音量のようです。


パッチの数という意味でならViennaのほうが圧倒的に奏法は多いです。

またしょうもないことなのですが、面白かったのが下の画像です。



見た瞬間にフラジオレット奏法とハーモニクス奏法が区別されてる?
あれ?なんで?と思って思わずネットで一緒だよな?と思いつつ
調べてしまいました。


表現の問題だと思うのですが、
菱形のマークがSpitfireでは開放弦を使った
自然フラジオレット(ナチュラル・ハーモニクス)で
様々な整数倍音を再現するパッチとして使われ、
flautと書かれているのが人工フラジオレット(アーティフィシャル・ハーモニクス)、
ギターでいうならピッキングハーモニクスで
4倍音(2オクターブ上の音を得る奏法)でした。


ギターやベースではハーモニクス、
ヴァイオリンなどではフラジオレットと呼ぶことが多いですが、
区別されているのでパッチを実際に鳴らすまで
なんだこれは?と思ってしまいました。


総評するとVinneaとはまた違ったニュアンスのリアルさです。


もし将来ViennaのSYMPHONIC CUBEを買うなら、
SpitfireのSTORY SO FAR 'MURALの方がいいかも?とちょっと悩んでしまいます。
(値段が高すぎるのが問題ですが)

ViennaはEnsemble ProMIR Proのような補助ソフトがあるので、
その辺はViennaの方が強いですが、
音としてはSpitfireの方が好みです。


最後までお読み頂き有り難う御座いました。

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VEPro5(Vienna Ensemble Pro 5)とModartt社のpianoteq5 STDの組み合わせで
謎の「offline rendering in progress」というメッセージが出るエラーについて、
誰かの役に立つかもしれないので、メモを残しておきます。

環境はWIN7 64bitでDAWはABILITY PROです。


offline rendering in progress …○sec…という画面


ABLITY PROでVEPro5内のpianoteq5を立ち上げると、
offline rendering in progress …○sec…という文字が現れて
秒数がひたすら増えていく謎のエラーです。



お世話になったABILITYのサポートはかなり親切で、
質問すればおおよそなんでも答えてくれるのですが、
(要望すれば新機能も実装しれくれたりもします)
Modartt社、VIenna社と聞いて原因不明だったのですが、
インターネット社に聞いてみたところ、
VST2で発生するエラーで、VST3では発生しないことがわかりました。


ABILITYのVST選択画面

DAWがVSTのDLLもしくはVST3ファイルを読み込むときに
「Vienna Ensemble Pro x64」
 Vienna Ensemble Pro(3.X)」
両方をVSTとして読み込む場合は
 Vienna Ensemble Pro(3.X)」を使うとこの問題は解決します。


「Vienna Ensemble Pro x64」は古い方のVST2で
 Vienna Ensemble Pro(3.X)」は新しいVST3です。

VST3についてはこちら

Vienna Ensemble Pro5にはVST2とVST3の2つのバージョンがあり
WIN7 64bitだから、なんとなくx64の方を使えばいいやと使っていたのですが、
VST3の方を使うことで解決しました。


どなたかのお役に立つかもしれませんので、
記録を残しておきます。


ストリングス音源であるSPITFIRE AUDIOの
BML SABLEを導入しました。


SPITFIRE AUDIOは日本ではまだ知名度が低く、
つい最近まで私も知らなかったのですが、
とても音が素晴らしいので購入してしまいました。

公式  https://www.spitfireaudio.com/
日本代理店 http://www.crypton.co.jp/mp/do/dl/sample?dev_tok_id=112971

商品紹介&デモ音源ページはこちら

BML SABLE COMPLETE

どうせ仕事で使うし…ということで
ちょっと高額ではありましたが、全部入りを購入しました。
(Vol.1~Vol.4までリリースされています)

室内楽のストリングス音源で
ロンドンの「エアー・スタジオ」で収録された…云々ということですが、
映画、テレビドラマでそのまま鳴っていそうな音が
特に難しい設定もなく手に入ります。

VIENNA CHAMBER STRINGS

エクステンド込みでVIENNAのSOLO STRINGSCHAMBER STRINGS
持っているので内容的には被るのですが、
なぜVIENNAを持っているのにこれを買ったと言いますと、
VIENNAとはまた違う良さや方向性の音がするからです。


最初は「スピットファイア?エアギアにそんなキャラいたよな?」と思い、
VIENNAがあるからいらないかな?とも思ったのですが、
VIENNAでは出せない?音があるように感じています。


最大のポイントとなったのはVIENNAとの音の違いですが、
VIENNAはリバーブなしのドライで収録されているのに対して、
SPITFIREは残響が最初から付いています。


この部分が問題で、良し悪しでもあると思うのですが、
後付けでリバーブを人工的に付けるという行為は
ボーカルやギターやシンセなどには非常に有効であり、
またずっとそうしてきた伝統的な手法でもあるのですが、
クラシックのオーケストラに後付けでリバーブを付けるのは
ボーカルなどに後付けでリバーブを付けるのとは違います。



オケ音源を選ぶときに、比較対象は人それぞれですが、
生演奏のオーケストラや室内楽と比べるならば、
それらは楽器の響きとホールの響きとセットになって
私たちの耳に聞こえてきます。


しかしDTMでオケをやる場合は、
リバーブを人工的に後付けすることになります。
(最初から残響込みでサンプリングされている音源は別です)


楽器の単体の響きではなくて、音全体の響きにおいて、
どうしても人工的な後付けリバーブでは限界があるというか、
そのままホールの生々しい残響をと録ったのと比べると
ある程度は不自然というか嘘くさくなってしまいます。


EastWest  Symphonic Orchestra

VIENNAはドライで収録されているので、
人工的に後付けでリバーブを掛けることになるのですが、
この点はEASTWESTのオケ音源などが対照的で、
限界までドライに近づけてもリバーブを完全に消すことは出来ません。
(SABLEも同じです)


最初からホールの残響が込みで収録されています。


EASTWESTのオケ音源だけで完結する曲は問題ありませんが、
ポップスの歌ものやBGMで使う場合は
EASTWESTの残響感が自分の曲にピッタリ合う場合もあれば、
合わない場合もあり、合わない場合は
(微調整は出来ますが)諦めることになります。


その点はVIENNAは完全にドライですので、
自分の手持ちのリバーブで種類や量や質感を調整出来るので
使い勝手が良いのですが、
ホールの響きを丸ごと収録したものと比べるとリアルか?
と言われると一歩下がるような感じです。



昨今はオーケストラに合うVIENNA SUITEやQUANTUM LEAP SPACESを始めとして
かなりリアルで良質なリバーブがたくさん出ていますが、
後付けの人工的なリバーブはどうしても、
本物の残響には叶わないような気がしています。


VIENNA SUITEのリバーブ

元から加工前提の音や人工的な音は良くても、
オーケストラ音源のように
【楽器とホールの響きがセットで一つの響きになるようなもの】
バラバラで人工的に音作りする部分の
2015年現在の技術限界なのかもしれません。


それならば、ホールの響きとセットでまるごと録音した方が
リアルになるだろう、というのがメーカーコンセプトなのだと思います。


SPITFIREのSABLEはホール響きもそのまま収録されている音源ですので、
ストリング音源としては極めてリアルですが、
ポップスやBGMの場合はどうしても合わない場合が出てきます。


代わりにリアルさを追求しているのがセールスポイントですが、
この部分をどう捉えるかが購入の分かれ目でしょうか。


冒頭に書いた「映画、テレビドラマでそのまま鳴っていそうな音が…」
という文言は、多分私が聞いたそういう音楽は
予算が潤沢な映画やテレビドラマで
オーケストラの生演奏でサントラを作っているのだと思います。


そういった正真正銘本物の生演奏+ホールの残響も生で収録のサントラと
私が自宅でVIENNAを使って後付け人工リバーブで作るのに
感じている差が多分、リバーブの人工的な後付けや演奏の生々しさなのですが、
(奏法の種類や打ち込みテクニックは今回の焦点から外して)
「全体の空気感や響き」にやはり差を感じてしまいます。


例えばストラディヴァリウスのヴァイオリンの音色を作るなら
FM音源でエディットして音色作るより、
PCM音源として最初からサンプリングした方が圧倒的に楽でリアルなのと
同じことのように感じます。

原理的には可能でも現実的には不可能という感じでしょうか。


問題は楽器の奏法や材質、種類だけでなく、
ホールの響きもセットで一つの楽器として、
オーケストラの場合は認知されるということです。


東京オペラシティコンサートホールの宣伝文句で見た記憶がありますが、
「ホールも楽器の一部である」という考えは
DTMでリアルなオースケトラを作ろうと思うなら
視野に入れなければならないのかもしれません。


SPITFIREのSABLEはEASTWESTのオケ音源のように
いかにもアメリカっぽいド派手なハリウッドサウンドではなく、
もうちょっと落ち着いた感じで、
ポップスなんかでも使えそうですし、
SABLEは室内楽のストリングス音源ということですが、
VIENNAの室内楽音源よりもずっと人数が多く、
どちらかというと少人数のオケのように聞こえます。


オケ系の音源はメインで
VIENNAとEASTWESTの両方を使っていますが、
SPITFIREのSABLEはそのどちらとも違う響きを持っています。


EASTWESTが元からの残響付きなら
それでいいんじゃない?という風にも思えますが、
こちらは前述の通りハリウッド系の煌びやかな感じなので、
なんというか趣味ではないというか、
曲によっては合わないと感じることが多く、
もっと別の選択肢が欲しかったというのが購入の大きな理由です。


響きもまるごとセットで一つの音色という考えでは
SYMPHOBIAなども同じ考えかもしれません。
(SYMPHOBIAは持っていませんが…)


人それぞれ求めるものや善し悪しの基準は違いますが、
BGMでいかにも使いやすそうな音色だと感じています。


昨今はオケ音源が山ほどリリースされていて、
これから購入をお考えの方は迷ってしまうかもしれませんが、
どなたかのお役に立てば幸いです。


最後までお読み頂き有り難う御座いました。


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(初心者向けの作曲導入本です)



先日のnano2シリーズを購入したときに
DTM関連機材購入時によくある
体験版と製品版の中間のようなバンドル・ソフトウェアの中に
UVI Digital Synsationsがあったので
早速インストールしてみました。


UVI Digital Synsations


予てより欲しかったRolandのLA音源シンセである
D-50がソフト音源化されたDS90Sがあったからです。

Roland D-50

LA(linear arithmetic)音源と呼ばれる 8bit PCMサンプルを使用したシンセで
難しいFM音源をわかりやすくしたような音源なのですが、
音がとても好みなので
今までは音源のプリセットに入っているD-50のパッチを使っていました。
(D-50bassやD-50padみたいな名前で音源にたまに入ってます)


D-50は初音ミクのモデルになったDX-7などが全盛期だった時代の
シンセなのではっきり言えば昔のシンセなのですが(大体30年くらい前)、
この時代のシンセは今のソフトシンセとは毛色の違う良い音がたくさんあって
個人的には非常に好きだったりします。


初音ミクのモデルになったDX-7


Integra-7のプリセットにも少しだけ入っていますし、
こちらIntegra-7にインポートすれば拡張して使うことも出来ます。
(D-50のデモサウンドはこちらでも聞けます)



LA音源に関して知りたい方はこちらをどうぞ。


Digital Synsationsは1980年代に発売されたシンセである
Roland D50 、KORG M1YAMAHA SY77 、ENSONIQ VFXの
4つをサンプリングした音源です。


この中で現在でも残っている会社はRoland、KORG、YAMAHAのみですが、
昔の名機と呼べるようなシンセがたくさんあって、
それらを現代のソフトウェアとして楽しめるのは
素晴らしいと思います。


オークションや中古などで実機を購入できるのですが、
物理的に大きなキーボードなので場所を取りますし、
D-50のためだけに大きなキーボードを一つ増やすほど
広い部屋にも住んでいないので
こういったデジタルでの復刻は非常に有り難く、嬉しくもあります。



今までUVIとは全く没交渉で1つも持っていなかったのですが、
Digital Synsationsを見てほかの製品にも興味が湧きました。
色々とデモを聴いていると面白そうな音源がたくさんあります。



Digital Synsationsはインストールだけで9GBで、購入すると199$ですが、
nano2を買った人には無料で付いてきます。


ほかにもM1 Le、EzDrummer Lite、Lounge Lizard Session、
Ultra Analog Session、Strum Acoustic Session、のソフト音源に加えて
DAW兼音源のReason Limitedと
DAWのAbleton Live 9のディスカウント・クーポンが付いてきます。


nano2を買うと無料で付いてくるバンドルソフト一覧。
詳しくはこちらです。


こんなにたくさん付いてきてKORG太っ腹だなぁと思いました。
Le版とは言えKORG M1も付いてくるし、
欲しかったものが色々付いてくるので
nano2は買って良かったです。


KORG LEGACY COLLECTION 

ちなみにややnano2よりも上位機種である
microKEY-61taktileTRITON taktileなどを買うと
KORG LEGACY COLLECTIONも付いてくるらしいのですが、
nano2のバンドルソフト(M1 Le)から1万円弱でアップグレード出来るようです。
(普通に買うと2万円弱)

KORG M-20

M1 leのフル版であるM1やM-20のソフト化されたものもあるし、
POLYSIXのような古いシンセ入っています。


POLYSIX

昔のD-50、SY-77、M1、M-20、POLYSIXなどは
現行開発のソフトウェアシンセでは出ない
なんといか丸みのある、可愛い、使いやすい、太い音が出たりします。


こういった昔のシンセを好き嫌い、
興味のあるなしは全く関係なしに
現代でのDTMでの音色選びの一つの選択肢として
全くこれらのシンセと関わってこなかった世代の方にも
有意義な選択肢の1つとなり得るのではないかと思います。

良かったら色々と調べたり、試したりしてみて下さい。
特に若い方には新しい発見があるのではないかと思います。



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DTMにおいては既にソフト音源全盛の時代ですが、
Rolandのハード音源の総決算としてリリースされたIntegra-7を買いました。

Roland  Integra-7


既にたくさんの方が使い方やレビューなどを書かれていますが、
ちょっと使ってみて思ったことを書いてみたいと思います。


1.膨大な量の音色パッチ。

Integra-7はXV-5080、JUPITER-80、
そしてエキスパンションボードのSRXシリーズすべてを
搭載したモンスター音源で約6000種類の音色が搭載されています。

Roland  XV-5080

XV-5080は2000年頃に発売されたほとんど業務用と言って良いような
総合音源で、現在でもお仕事で使ってらっしゃる方が多いはず。


音の特徴としては高品質なリアルさを追求しているものの、
どこか柔らかいアニソンやアニメ・ゲームのBGMで聞えてくるような
音がたくさん収録されています。


これは完全に主観ですが、
純粋なリアルさなら昨今のソフト音源のほうが生楽器に肉薄するものが
たくさんありますが、ただひたすらリアルなだけだと
アニソンやアニメ・ゲームのBGMに合うような音にならないため、
XV音源やJV音源を使われる方も多いのではないかと思います。


リアル過ぎて可愛い感じにならず、
逆に曲調や雰囲気に合わないというケースが度々あるため、
XV音源やJV音源の柔らかさというか、丸みのある音源の音が
好ましい場合が実際には多々あります。


また音色目当てで狙っている方にとっておいしいのが
通常のXV-5080の音色に加えて、
追加でカードを差し込んで音色パッチを増やせるSRXシリーズで、
全12枚すべてがIntegra-7に搭載されています。
(同時にロードできるのは4枚まで)

SRXのデモサイト
http://www.roland.co.jp/synth/SRX_demo/index.html


拡張ボードのSRXシリーズ

この拡張ボードは私も非常にお世話になっており、
良い音がいっぱい入っています。


特にピアノやストリングスの音が気に入っていて、
良く使っています。


使うときはIntegra-7のバーチャルスロットにロードする。

エディター上のBANKから選べる。

わざわざロードするという形ではなく、
12枚全てを最初から使えるようにしてくれれば良かったのだが、
それはメモリーの関係で出来なかったらしいです。


しかし、XV-5080も一台に挿せるカード数は4枚なので、
そんなに不都合は感じていません。

4枚あれば実際の作曲ではほとんど困ることはないはず。


加えて個人的に目当てだったのが、
JUPITER-80のSuperNATURALサウンドで
これはシンセサウンドや生楽器などのリアルタイムで変化する振る舞いを
コントロールできるようにしたパッチです。


こちらのサイトが参考になります。

Roland公式
http://www.roland.co.jp/synth/integra/


島村楽器さんのブログ
http://shimamuramusic.hatenablog.com/entry/20121005/1349401423


要するにMIDI CCで各楽器のおいしいポイントを
リアルタイムで変化させることで
よりリアルに聴かせることが出来るという機能ですが、
個人的にはこの音源としての表現力が欲しくて買ったようなものでした。

SN-A、SN-S、SN-Dから選択。

おそらくSN-AはSuperNATURALのアナログの略、
SN-Sは
SuperNATURALのシンセの略、
SN-DはSuperNATURALドラムの略だと思いますが、
(実際にはパッチはその通り)
これらはMIDI CCを動かすことでかなり強力なツールとなり得ます。


前述の島村楽器さんのブログのような
使い方をすると非常に効果的です。
(これをやらないならXVとそんなに変わらないです。)


音も高品質で膨大、そしてSuperNATURALサウンドという
表現力の高い機能が付いているのが特徴です。


2.基本はDAWのエディタ上からコントロール。
*ABIRITYではエディタの保存、読み込みが正常に行われません。
 購入検討の方はお気をつけ下さい。


・integra-7エディタv1.20にてエディタで制作したデータを
一旦保存してから、また読み込むと保存前に使用していたMIDIトラックから
出したMIDI信号をintegra-7本体が全トラックで受信するようになってしまい、
保存前に未使用だったMIDIトラックはエディタから音そのものが出なくなります。


・通常の音色もABIRITYで入力したドラムインスト命令が無効になります。
*MSB、LSBを説明書通り入力しても駄目でした。


現状ABIRITYとintegra7の組み合わせは全く使えないわけではありませんが、
半分くらいの性能しか発揮出来ない状態です。

2014年11月1日現在(メーカーに問い合わせ中です)。

音源自体はハードですが、音色の設定やエフェクトなどは
専用のDAWで立ち上げるエディタ上から行えます。


エディタの全体図

私が使っているのはWIN版のVer.2ですが、
見た目がちょっと古くさいというか、
あまり制作に力が入っていない感じが強く、
まだまだこれから良くなる感じがします。


ただフリーズさえしなければ、
基本的にパッチを選び、エフェクトを掛けるだけなので、
これで十分です。

SSW(現ABIRITY)のトーンマップ。


私の場合はSRXのトーンマップを自分でエクセルで作って使っていたクチなので
あまり評判が宜しくないエディタも
自分でトーンマップを作る面倒くささに比べたらはるかに有り難いです。



3.エフェクト機能は全パートに使える。

Integra-7のエディタ上からサードパーティーのエフェクトプラグインを
用いることは不可能で、
元々Integra-7に搭載されているエフェクトしか使うことが出来ませんが、
最低限の機能は持っていると思います。


どのみち録音するときはすべてOFFにして書き出すので、
制作中におおよそのアタリを取っていくにはこれで十分であり、
パン、リバーブ、コーラス、あるいはディストーションやフェイザーなどの
一通りは揃っているので制作で困ることはないはず。


使って初めて気がついたのですが、
Integra-7のエフェクト機能は昔懐かしいSC-88proの
音源コントローラーがベースになっており、
それがバージョンアップしている感じでした。



懐かしい音源コントローラー(画像はステレオフランジャー)


Integra-7ではGUIがシンプルになっています。


GUIだけなら昔の音源コントローラーのほうが
見た目もいいし、直感的に使えるので便利かもしれないが、
やれること自体は同じです。


GUIは将来的にもっと良くなることを期待したいです。


エフェクトの内容は色々とバージョンアップしており、
旧音源コントローラーにはないビットクラッシャーなども追加されて
少しだけエフェクト数が増えていますが、
最大の違いはこのエフェクトを1パートずつ個別に自由に使える点です。


全パートに個別にエフェクトを掛けるというのは
今では当たり前のことですが、
SC-88proや8820でDTMをやっていた方にとっては
「これが出来たらどんなに良かったことか…」
と思いつつ当時作曲していた方は多いはず、


やっとそれが出来る時代になりました。
今ではたいしたことはありませんが…。

昔の音源コントローラー画面


昔はエフェクトを同時に1つしか使えなかったのです。
(裏技で2つ)


Integra-7のエフェクト設定は旧来の音源コントローラーまんまなので
ハード音源時代からDTMをやっている方にとっては
(特にRolandユーザー)非常に取っつきやすいはずです。


これもIntegra-7の強力なツールだと思います。



3.モーショナル・サラウンドコントロール

モーショナル・サラウンドコントロールの設定画面



通常のLRのパンだけではなく、
モーショナル・サラウンドコントロールという
音像コントローラーが付いています。

効果はこちらのサイトの下の方で確認できます。

基本ヘッドホンを想定したものらしいが、
スピーカーで使っても効果はあります。


同じことができるプラグインを持っているのですが、
あまり使っていないので
これは実際にどのくらいの有用性があるのかは
ちょっとまだ未知です。


しかし1次元ではなく2次元で音像をコントロールできるので、
大いに試して研究したい部分ではあります。


使い方に悩むような複雑さはなく、
非常に簡単に使える音源であり、
Rolandの総決算とも言える音源なので
Integraとは統合という意味です
もうこの先RolandからDTM専用のハード音源は出ないだろうと思い
買ってみました。


ライブ用のキーボードと音源の一体型はまだまだこの先
色々な商品がリリースされると思いますが、
DTM専用の音源という意味では
少なくともあと10年はこれ以上のものは出なさそうです。


ひょっとしたらハード音源としては
これ以上のものはもう発売されないかも?くらいに感じています。
 

これでソフト音源だったら個人的には最高だったのですが、
ライブで使う用途の方もいるでしょうし、
録音の手間も面倒ではありますが、
逆に考えれば録音時に一ひねり入れることも出来ますし、
それを超えて余りある高機能な音源なので、
個人的には非常に気に入っています。


使い込んで、色々と気づく点があれば
また書きたいと思います。

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たくさんあるオーケストラ系音源の中で
色々なメーカーのものを使わさせてもらっているけれど、
やっぱりVienna Instrumentが一番優秀だと思う。



既に色々と語り尽くされている感はあるけれど、
私なりにViennaのこんなところが良いと思っている部分を紹介したい。


良い点。


①奏法、音色、ニュアンスの切り替えが極めて容易。
弦楽器は異なる奏法が組み合わされて一つの演奏になっている上、
演奏中の微妙な奏法やニュアンスの変化がリアルさのポイントになるけれど、
この点をViennaはマトリクスを使って非常に上手く解決している。

出来合いのマトリクスもあるし、自分でも作れる。


ギター奏法を例に出してみると、
ギターには通常のピッキングのほかにミュート奏法やブラッシング奏法など
色々な音を一つの楽器から出すことが出来る。


加えてピッキングする位置をブリッジに近づければ音は固くなるし、
指板に近づければ柔らかく変化する。


さらにアップとダウンでニュアンスは違うし、
同じダウンピッキングでもピックと弦の角度によってニュアンスが変わる。


楽器としては1つかもしれないが、
出てくる音はニュアンスが微妙に異なり、
何か1つの音をサンプリングしてそれを鳴らすだけでは
なかなかリアルな音源にはならない。


これだけソフト音源が進歩した現在でも
未だに自分でギターを弾いて録音したり、
ギタリストさんにお願いしたりする方が多いのは
こういった微細なニュアンスの問題をギター音源が解決仕切れていないからだと思われる。


もちろん昨今のelectri6ityや Ilya efimovあたりは
一昔前を思えば相当リアルになったが、
もう一歩という感じがする。

ラウンドロビン機能(ピッキングのニュアンスを3~5種で切り替える機能)が
付いている音源もあるがまだまだそれでは足りない。


まだギタリストさんを廃業に追い込むレベルには達していない。


ドラムやキーボード系はソフト音源があればいいけれど、
ギターはまだまだギタリストさんは必要だ。

私もギターは下手くそなりに自分で頑張るようにしている。


ギターと同じ弦楽器属であるヴァイオリンも似たような問題を抱えており、
1つのパッチ(例えばarco)だけを鳴らしても
リアルなヴァイオリンにはなりにくい。

なぜなら弓を押さえる力加減で強弱だけでなく音色は変わるし、
駒の近く・遠くと弓を移動させても音色は変わる。


弓の当て方によってアタックの鋭いスタッカートのような音にもなれば
遅いアタックで柔らかく弾くこともできる。


仮にarcoだけに絞ってもヴァイオリンで表現できるニュアンスは非常にたくさんあり
現実の演奏の中で目まぐるしく変化するニュアンス・音色の違いを
随時パッチを切り替えて、さらにはそれらを自然に繋げていける機能を
持っているViennaの技術は凄いと思う。


サンプリングされた音も素晴らしいが、
Viennaはサンプリングされた音以上に
操作性の自由度の高さが評価されるべきだ。

奏法・音色・ニュアンスの切り替えの操作性が極めて高い。


2つの奏法やニュアンス違いのパッチをスイッチのように切り替えるのではなく
グラデーションのように切り替えて極めて自然に聴かせる機能や
MIDI CCやキースイッチや発音の間隔などを使って
演奏中の音色の変化を段階的に切り替えたりできるなど
ただキースイッチを切り替えるだけの
ほかのオケ音源よりも1歩も2歩も進んだ操作性を持っており、
それがリアルさに繋がっている。

その上、人間らしさを加える機能もついている。


ドラムやキーボードのように一度音を鳴らしたら
後は減衰していくだけの楽器はサンプリングさえ上手く出来ていれば
それなりに良い音源ができるかもしれないが、
ギターやヴァイオリンやフルートなどのように
演奏中に音色が変わる楽器はただ綺麗にサンプリングしただけでは
リアルな音源にすることは出来ない。


可能な限りたくさんの音色をサンプリングして、
さらにそれを自然に繋げる技術が必要になる。


この点においてViennaに追従する音源は今のところないのが、
Viennaが人気の理由かもしれない。


サンプリングが良いオケ音源はたくさんあるが、
操作性の高さではなかなかViennaに勝るものはない。


②収録されている奏法、ニュアンスが非常に多い。


操作性の高さはVienna最大の売りだと思うけれど、
サンプリングされたパッチの数もとにかく多い。
そしてハイクオリティーだ。


例えばソロヴァイオリンには合計18種類の奏法があるが、
その中の1つの「SHORT+LONG NOTES」の中は
さらに12種類に分かれている。


全部でいくつあるのかと
頑張って途中まで数えてみて150を超えた辺りで諦めたが、
こんなに使い切れないよというくらいたくさんのパッチがある。
多分200は超えて、300近くあるのかもしれない。


③ 膨大なサンプリングされたパッチの組み合わせのプリセットがある。
自分でパッチを組み合わせてオリジナルの使いやすいマトリクス(パッチの集合体)を
作ることも出来るけれど、
当然プリセットとしてViennaが用意したものもある。

今はもう自分で作ることが多いけれど、
出来合いのものにも優れたマトリクスが多いので、
十分活用できるので初心者にもパッチを組まなくていいので優しいと言える。


④Vienna suiteやVienna ensemble proなど補助ソフトも便利。
Viennaのオケ音源を十全に活用するために
Vienna suiteVienna ensemble proなどの補助系ソフトもある。


補助専用というわけではないので、
Vienna suiteやVienna ensemble proは何処にでも使えるが、
同じVienna同士なので音としての相性は良く使いやすい。


Vienna MIRというのもあるが、こちらはまだ使ったことはない。


⑤ちょっとした音域拡張機能がある。

Vienna Instrument Proの音域拡張機能。



Vienna Instrument Proの音域拡張機能があるが、
これもちょっとした時に便利だ。


本来オーケストラにおいてその楽器が出ない音は
そのまま出さない方が現実的なのだが、
BGM系の楽曲だと「まぁそうなんだけど、でも本来出ない音も鳴ったら便利かなー」
なんてことがたまにある。


特に音域が狭い楽器だとこの機能は活躍する。
個人的にはリコーダーでよく使っている。


⑥完全にドライな音が出せる。
リバーブなしの完全にドライな音が出せる。
当たり前のことかもしれないが、オケ音源によっては出せないものもあるので、
当たり前のことながら大事なことだと思う。

ドライな音が出せるのでオケでもロックでもポップスでもゲームBGMでも
どんな曲調にでも合うように音を作っていける。


難しい点。



①覚える機能、操作が少し多いかもしれない。
上記のように個人的には最も自由度が高く一番使用頻度の高い音源だけれど、
出来ることが多いということはそれだけ操作で覚えることが多いということなので
その点は初心者の方には優しくないかもしれない。

しかし難しいと言ってもたかが知れているので、
慣れればどうということはない。


②値段がちょっと高め。
機能や音は素晴らしいが値段もそれに応じたものになっている。
Viennaがあれば普通に仕事ができるレベル音が出せるが、
その分、値段もそれ相応になるのでちょっと考える必要がある。


逆に言えば値段だけのこと素晴らしい音源と言うことも出来る。


音の方向性。
基本的に自由度の高いViennaだけれど、
音の方向性としては上品な分類になると思う。


ほかにもEastWest - Symphonic Orchestra を使っているけれど、
こちらは派手な音なので、
曲によってはこちらが合うときもある。


EastWest - Symphonic Orchestra は
そのままハリウッド映画で鳴ってそうな音が出るので曲調によってはマッチするし、
ハマればかなり良い音源だが、
ドライな音が出せない上に音の方向性の自由度が低いので、
ポップスやロックなどで使おうとすると合わないことが多い。


今回はViennaを推しているようなブログの内容だけれど、
以前作った下のボカロ曲では
EastWest - Symphonic Orchestraを使っている。






こんな感じの音をViennaで代用出来ないことはないけれど、
EastWest - Symphonic Orchestraは
プリセットを読んだだけでこういう音が出てくるので、
音の方向性さえハマればこちらも非常に使える。


しかしながら基本的にはViennaはほとんど万能であり、
どれか1つしか選べないならViennaを選ぶ人は多いのではないかと思う。


Viennaは上手く使えば本物のオケと聞き比べが付かないような
リアルな曲がパソコンで作れてしまう。

凄い時代になったなぁ~。


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このブログの書き主の自宅&skypeでマンツーマンレッスンをしています。
(専門学校での講師経験があります)
詳しくはこちらをどうぞ。


電子書籍ですが作曲・DTM関連の書籍も書いています。
宜しければどうぞ。

DTMマスタリングのやり方


DTMミキシングのやり方

 

作曲基礎理論~専門学校のカリキュラムに基づいて~

(作曲の基礎理論を専門学校レベルで学べる本です)




パソコンで始める日本一簡単なDTM作曲本

(初心者向けの作曲導入本です)


Native Instruments KORE2が結構便利で
KOMPLETEシリーズを使っている方に
お勧めなのでちょっと紹介してみたい。


既にNI社は開発を中止しており
且つ古いソフトなので今更な感じもするが、
個人的には未だに便利に活用している。



Native Instruments KORE2


KORE2は正直あまり売れなかったのか、
値段の割に何に使うのかユーザーによく認知されていないのか、
なんだかよくわからない位置付けだが、
MIDIコントローラー
    +
NI社の音源パッチまとめファインダー
    +
KORE2オリジナルソフト音源
    +
簡易MIDI CC設定のテンプレート

の合体した商品(MIDIコントローラーはハード)だ。

ハードウェアのMIDIコントローラー付き。



KOMPLETE使っている人にとってどんな風に便利なのかというと
音色を探すのがかなり楽ちんになるというメリットがある。


KOMPLETEを買うと膨大な量のソフトウェアと
そのプリセットが付いてくるが、
そのすべてではないけれど、
KORE2という1つのVSTから
ReaktorやAbsynthやMassiveなどに
アクセス出来るのだ。


KORE2で管理できるパッチはかなりたくさんある。


私の場合はKOMPLETE9 Ultimateなので
総表示パッチ数は7000ちょっとだが、
これを整理された一覧から簡単に呼び出せる。

これが一番のメリットだ。


整理されたプリセット一覧から簡単検索


プリセットが整理されてるだけ?
だったら普通にMassiveとかAbsynthとFM8とか立ち上げて
パッチ選べば同じことなんじゃないの?
と思うかもしれない。


実は全くその通りで、
作曲する中で普通はMassive、Absynth、FM8、
Reaktorなどをそれぞれ立ち上げながら
好みの音色を探していくのだが、
それぞれは別のシンセサイザーなので
実際問題いちいち各ソフトシンセを起動して
パッチを探すのは面倒臭い。


最終的には作り込んでいくとしても
とりあえずプリセットでガンガン音色を当てはめていきたいときに
特に便利と言うか、作業がスピーディーになるのが
例えばMassiveの中に良い音色がなかったら、
今度はAbsynthを立ち上げる、
それが駄目なら次はFM8を立ち上げる、
それも駄目ならReaktorを立ち上げて‥
と言う風に作曲していく中で音色を探す時間と手間を
かなり省くことが出来る点だ。
(それも大事な行程なのだけれど…)




Massive、Absynth、FM8、Reaktor etc…などのNI製品は
それぞれ別のソフトなので、
1つの窓口から音色を一気に探すことは出来ない。


同じNI製品なんだから1つの窓口から
一括で検索出来たら楽なのにと思う方もいるかもしれないが
それを可能にするのがKORE2だ。


例えばあるトラックにベル系の音色が欲しいと思ったら、
KORE2なら
「Malet Instrument」→「Bell」を選べば
Massive、Absynth、FM8、Reaktor etc…などのNI製品のプリセットを
一気に一覧表で見ることができ、
クリックして好みの音色を素早く探せる。


さらには「MODE」という絞り込み検索もあって
求めている雰囲気を大雑把に絞り込める。


MODEで絞り込み検索


Massive、Absynth、FM8、Reaktor etc…をいちいち
1つずつ立ち上げて探していくことが
まったく苦でない方には時間節約以外のメリットはないが、
個人的に再発見というか、特にいいなと思ったのが
Reaktorを活用しやすくなっているという点だ。



ReaktorはNI社に昔からあるモジュラータイプのシンセだが、
最新式のRAZORとかMONARKとか
PRISMなどは積極的に活用することはあっても、
ReaktorのFactory内から個別に
2OSCやAkordやCarbonなどの古いシンセを立ち上げて
パッチを探していくのは正直めんどい。


 

 

 

Reaktorには色々なシンセやシーケンサーなどが内蔵されている(画像はほんの一部)。


上の画像はReaktor内のシンセなどほんの一部だが、
Reaktorは内蔵のシンセやサウンドジェネレーターやシーケンサーを
使って音を色々作っていけるものの、
古いものは使い勝手が悪いためついつい疎遠になりがちだ。


しかし良い音はたくさん入っており、
ソフトのGUIは古臭いが「これって結構いい音じゃん」という
パッチがたくさんある。


「普段からReaktorの2OSCやAkordやCarbonを愛用してるよ」、
という方にとっても
個別にいちいち立ち上げて探さなくていい分、
KORE2は音色を探すのがとても便利なはずだ。



GUIが古臭い


Reaktorには昔からあるソフトシンセがたくさん内蔵されているが、
如何せんGUIが古臭く、昔から愛用している方を除けば
使ってみようと気が起こりにくいという人は
多いのではないかと思う。


正直私も使っていて「もうちょっと見た目はなんとかならんのかなぁ」と良く思うし、
WIN95とかWIN98時代のGUIそのままなので、
この外見で損している気もする。


おまけに個別にシンセをロードしていく場合は
結線も自分でしないと音自体が鳴らず、
エフェクトなどの結線の概念も実際のアナログ機器を
使わない方には少々とっつきずらい。


Ensumbleから出来合いのパッチを選べば音を鳴らすのは簡単だが、
正直あまりにもGUIが野暮ったく、
見た目がWIN95時代そのままなせいもあり、
若い世代の方には受けが悪いのではないか?と思う。


昨今のGUIが綺麗で、
音を鳴らすまでがスピーディーで、
細かい使い方はわからなくても
とりあえずプリセット選んでいけばカッコいい音が鳴るという
便利さには乏しいと言える。



なのでせっかくKOMPLETEを買っても
RAZORやMONARKなどの最新シンセはともかく
Reaktor内蔵の古いシンセはあんまり使ってないなぁという方は
意外と多いのではないかと思うのだが、
その辺を解決してくれるのがKORE2の便利さでもある。



正直私もKORE2がなかったら
Reaktorの扱いは変わっていたかもしれない。


次に便利なのが、
選んだプリセットに最初から
おそらく動かすと面白いことになるであろう
パラメーターのマクロ(最大8つ)が組まれていることだ。


最初から動かすといい感じになるパラメーターのマクロが組まれている。


このマクロはMIDIコントローラーと連結しているので、
KORE2のMIDIコントローラーを持っていれば
ロードした瞬間にグリグリ動かせる。


もちろんこれも
「それって自分でシンセのパラメーターにMIDIラーンさせて
 設定していけばいいんじゃないの?」
と感じる方がいらっしゃるかもしれない。


これも全くその通りで音色探しのとき同様に
時間の節約になるという点を除けば
あまりメリットはないかもしれない。


動かしたいパラメーターがない場合は
自分でMIDI CCを決めてMIDIラーンさせてやることになるし、
絶対に必要というわけではないが、
あったらとっても便利という感じの機能だ。


これはKORE2のMIDIコンじゃなくても
MIDI CCが送信できるキーボードなら
なんでも個別にCCナンバーを設定して使えるので、
私はKORE2のMIDIコンは使わずにいる。



微妙に大きいので場所を取るのが嫌だというのと、
代用がほかのMIDIキーボードできくというのと、
マウスで弄ったり、DAWのオートメーションで動かすのが
そんなに嫌じゃないというのが理由だ。



でもDJさんとかなら便利なんじゃないのかと思う。


ほかにもKORE2内でMassiveにCyanのエフェクトを掛けたり
サードパーティーのVSTをKORE2内で使ったりできたり
色々と便利な点があるので、
個人的には制作時間の短縮や利便性の向上という点では
結構いいソフトだと感じている。


まぁKORE2がないと作業ができないということはなく、
あったら便利という程度なので、
あまりDTMユーザーには受け入れられなかったのかもしれない。


個人的にはかなり便利だと思うのだが、
これは実際に使ってみて初めてわかったことなので、
広告だけではユーザーにこの利便性が
伝わり切らなかったのと、
値段もやや高めだったのが開発中止になった理由だろうか。


またKORE2でKontaktを初めとするすべての
音源のプリセットを選べたら‥と思うのだが、
あくまでNI社のシンセ(サンプル音源は除く)を統括するソフトという感じで
実際にはMassive、Absynth、FM8とReaktorが中心であり、
Kontaktの音色はKORE2からは基本選べない。
(それでもKOMPLETE9 ULTIMATEなら7000以上。
 これを多いと思うか、少ないと思うかが価値観の分かれ目です)


一部EVOLVEのMutationなどのパッチが表示されるが、
それはほんの一部でNI製品すべてを
KORE2で管理できるというわけでもない。
(私の使い方が悪いのかもしれないが‥)


それを差し引いても便利なので使っているが、
KOMPLETEを使った作曲をもっと便利にしたい、
音色探すのをもっと素早く行いたいという方には
既に開発中止されたソフトではあるけれど、
ある程度お勧めできるソフトだったりします。


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