5月の旅行の後も、月に2度以上は、一緒の週末を過ごせている彼と私。

これと言っての揉め事も無い代わりに、
これと言っての目新しい出来事もなく、ずっと凪いだ状態のふたり。


ときめく事がほぼ無くなっても、淋しいとか、つまらないとかも思わない位、穏やか過ぎるふたりになった。
夫婦でもないのに、こんな関係が穏やかなんて、本当は可笑しいのだろうけど。

彼との仲も、穏やかなのに変わりはないのだけれど、最近、彼は、
「俺の生きがいはお前(勿論、お前ではなく、私の名前を呼ぶ)だよ。」
と、よく言う。

出会って、暫く逢えなかった時期、「俺の生きがいは仕事だから。」と言っていたのに。


彼は基本、平日に休める事が多く、昔は、その休みを私には告げなかった。
(逢えなかった時期は、休みは無いとすら言っていた。)
なのに最近は、私に、その平日を休んで一緒に過ごせないか?と聞いて来る。

私自身、自営業なので、繁忙期でない時は、兄に言って休みを貰い神戸に行く。

そして、彼と、日帰りで有馬温泉に行ったり、淡路島に出掛けたりする。
まるで、逢えなかった永い時間を取り戻そうとしているかの様に、彼はあちこちへと私を連れて行きたがる。

 

勿論、楽しい時間だし、嬉しいには違いない。

でも、ふと思う。

今、この歳になっても、二人で過ごせる時間がこんなにも愛おしいのなら、
もっと若い頃(彼と逢えなかった頃の2005年からの数年間)に、こんな時間が持てていたなら、
きっともっと、楽しかっただろうと・・・。
感受性も体力も豊かだった頃に、経験したかったと思ってしまう。

でも、時間は戻らない。
だからこそ、今この時を大切にしなければ・・・、と思い直す。
誰にも、明日が必ず来るとは限らないのだから。

これからも、彼と過ごせる時間を大切にしようと、思う。

実は私、7月の終わりから酷い喘息を発症し、入院一歩手前までの状態でした。
そして、以前から患っている緑内障の程度も少しずつ進行していて、夜間の運転がほぼ出来なくなって来ています。
後何年、神戸まで車を走らせる事が出来るのか?
そんな思いから、こうして今の気持ちを残そうと書き溜めました。