お題は「月」…皇居で新春恒例の「歌会始の儀」
皇居では、新春恒例の「歌会始の儀」が行われました。
今年のお題は「月」です。応募があった2万3000首以上のなかから10首が選ばれ、古くから伝わる節回しで詠み上げられました。天皇陛下は、公務を終えて御所に急いで帰られる際に月の光が道を白く照らす様子を詠まれました。療養中の雅子さまは儀式を欠席しましたが、愛子さまと一緒に手をつないで月を見て、幸せを感じた様子を詠まれた歌が披露されました。
[15日15時21分更新 http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann/20070 動画付き
歌会始の儀 「月」お題に
1月15日15時59分配信 産経新聞
新春恒例の「歌会始の儀」が15日、皇居・宮殿「松の間」で開かれた。今年のお題は「月」。天皇、皇后両陛下、皇太子ご夫妻はじめ皇族方のお歌のほか、天皇陛下に招かれた召人(めしうど)で歌人の大津留温さん(85)や、一般応募で入選した10人の歌などが、古式ゆかしい発声と節回しで朗詠された。 天皇、皇后両陛下、皇族方、召人、選者、入選者の歌は次の通り(仮名遣いは原文のまま) 天皇陛下 務め終へ歩み速めて帰るみち 月の光は白く照らせり 皇后陛下 年ごとに月の在(あ)りどを確かむる 歳旦祭(さいたんさい)に君を送りて 皇太子さま 降りそそぐ月の光に照らされて 雪の原野の木むら浮かびく 同妃雅子さま 月見たしといふ幼な子の手をとりて 出でたる庭に月あかくさす 秋篠宮さま モンゴルを走る列車の車窓より 見えし満月大地照らせり 同妃紀子さま 月てらす夜半の病舎にいとけなき 子らの命を人らまもれり 常陸宮さま 望月の光あまねき草生(くさふ)より かねたたきの声しづかに聞こゆ 同妃華子さま をとめらは夏の祭りのゆかた着て 月あかりする山の路ゆく 三笠宮妃百合子さま ならび立つ樹氷を青く照らしつつ 蔵王(ざわう)の山に月のぼりたり 寛仁親王妃信子さま 澄みわたる月の光をあふぎみて 今の世思ひ次の世を思ふ 高円宮妃久子さま 知床の月のひかりに照らされて 梢にとまるしまふくろふ見ゆ 以下略~
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引用おわり
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ニュースで拝見した古式ゆかしい趣をたたえる召人の朗々とした詠いあげる様子から、宮中の清清しい新春の荘厳な空気が伝わってくるようでした。
天皇皇后両陛下のお歌は澄み渡る空と月が心に浮かびますが、そこはかとなく穏やかで温かいお気持ちを感じます。
こうした伝統的な文化に日本人の情緒が培われてきたのだなとつくづく感じるとともに、そういったものを大切にしてゆきたいと改めて思い入りました。
それと何故かニュースでお歌が大きな扱いとなる、今年で4年続けてのお休みの雅子様。
今年も引き続き 「幼い愛子さまと過ごす日々の幸せを歌に込められた」 そうです。
なのに何故かふれあいの温かさが伝わってきません。 語感が強い為でしょうか・・。