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🏠 ③更地にされた空白の駅前付近  

 

 

 

 

 

深谷駅前から旧中山道方面に向かって歩くと5分もゆかないうちに、小林商店という昭和モダンなビルヂングを見つけてしまい、いきなりクライマックスを迎えてしまった

 

このクラスの物件が、そういくつもあるとは思えず、あとはまあ「そこそこ」クラスの建物ばかりで、盛り下がってしまうような展開ではないか?

 

 

テンションは上がったけれど、ブログの構成としては失敗なのではないか? という懸念が脳裏をよぎったが、小林商店のすぐ裏手には、巨大な煉瓦の土蔵があり、どうやら深谷はまだやってくれそうだ

 

 

そして、煉瓦の土蔵のすぐ先には……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう、僕の好みの直球ど真ん中の廃屋の古民家があり、さらにテンションが上がった

 

--というのが前回までのあらすじである

 

 

この廃屋は、深谷駅前から見て左側の路地を入ったとこにあったが、今度はより駅に近い右側のほうを見にゆくことにした

 

 

 

 

 

 

 

このGoogleアースでいうと「--やさんきち」と書いてあるところから、小林商店の横を通り「辻田商店 雑貨屋」のところから逆側の路地に入るわけだ

 

ちなみに前が画面から見切れてしまった「やさんきち」は、「なんでもないやさんきち」という木曜日だけ営業している古着屋のようだ

 

 

あれっ、今これを書いてて気がついたけど

 

 

 

 

 

 

 

 

このかわいいタイル桶が置いてあった店が「辻田商店」ということになるから、廃業しているとばかり思っていたこの店は、どうやら現役で営業しているようである

 

 

 

 

 

 

 

 

辻田商店のすぐ横に、またしても気になるなにかの遺構というか、タイル系の物件というか、なんとも不可解な破片が放置されていて、興味津々で写真に収めた

 

こんなものを見て喜んでいる変人は、なかなかいないと思うので、同行者の*NON*さんも、さぞや呆れたにちがいない

 

 

先ほどのタイル桶といい、辻田商店はタイルに強い雑貨屋 (そんなものあるのか)、もしくは風呂桶関係も扱っていたのだろうか?

 

という、僕以外にはどうでもよい疑問を抱きながら路地をすすむと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駅前から近いだけに、そこもかつては商店街だったようで、古そうな平屋の商店跡や、東京の下町でよく見かけるタイプの戦後型看板建築などが並んでいた

 

どちらの建物も、その隣は更地にされているのが気になるが、さらにその先には

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見事な出桁造り商店(だったもの)が建っていた

 

このような立派な建物は商業地区のほかではあまり見かけないので、現在はひと通りもなく、閑散とした雰囲気のこの路地も、かつては人びとが行き交う賑やかな商店街だったものと思われる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出桁造りの店舗だったと思われる1階部分は、廃業したあと住居仕様に改装された挙げ句、それが無住化して放置されているような感じの佇まいである

 

真ん中には、なんとなく中華を想起させる意匠が残されているので、中華料理屋だったのかもしれない

 

 

それにしても気になるのが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更地の規模が半端ない広さであることで、軽く大型商業施設(なんとかモールのたぐい)が出来そうな感じであることだ

 

例によって、何も下調べをしておらず、ここに何が出来るのか知らないけれど、百歩譲って大型商業施設が出来て、ひとの流れが変わり町が繁栄すればよいが、まずそんなことは起きないであろう

 

 

というのも、そのような大型商業施設が駅前に出来てしまうと、そこでひとの流れが完結してしまい、周囲の町は一直線に滅亡に向かうことは高崎の町が証明しているからだ

 

 

いずれにせよロクなことにはなるまい。と、少し暗澹たる気持ちになりながら、ほとんど更地にされた町をすすむ

 

 

 

 

 

 

 

 

更地の真ん中に、それに抵抗するかのような三階建ての建物があった

 

すべての窓に雨戸が降りていることから、どうやら立ち退きが終わって解体を待つような雰囲気が漂っている……

 

 

が、その左手に視線を移すと、そんな暗澹たる気持ちを吹き飛ばす化のような物件が!

 

 

 

 

 

 

 

 

思わずこれには「おおっ! スゲエ」と声に出していたかもしれない

 

煉瓦の塀、豪華な入母屋造りの主屋、そして煉瓦と似たような色の土蔵が密集するように並び、日本というより昔の中国のような雰囲気が漂っていた

 

 

小林商店の興奮も冷めやらぬまま、再びテンションを上げながら正面に回りこむと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

残念ながら植栽と黒板塀に遮られ、入母屋造りの建物はよく見えなかったけれど、いわくありげな門構えからして、かつては高級な料亭だったような雰囲気である

 

興奮して撮影しまっくていた(当然モニタは見てないし、写真も確認していない)ので、門構えを写した写真には、前を横切る*NON*さんが写りこんだ写真しかなかった

 

 

まあ、僕のブログの写真は、ふだんは画面から人物を排除する方針で、いたって味気ない雰囲気だから、たまにはこんな彩りがあるのもよかろう

 

そういえば、つい先日、関西のブロ友ingちゃんと東京の下町を巡ったが、そのときもモニタや撮影した画像の確認をしていなかったので、どんな写真が撮れているのか楽しみだ 

 

 

と、話が横道に逸れたところで……続く

 

 

 

 

 

 

†PIAS†

 

 

 

 

 

 

 

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