【チェコフェス出展品】ペトロフP131E1 プレップアップ♪ | ペトロフピアノ&チェコを愛する店主ブログ

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ペトロフピアノとチェコ共和国の魅力を発信する専門店ピアノプレップ店主のblog。
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チェコフェスティバル2019 in 東京には
「10年物」のペトロフUPを出展します!
 

PETROF P131E1 Walnut High Polish

今では製造されていない最上位モデル、

東欧の情緒を想わせる剛健なデザイン!

 

ピアノ塗装業者に外装修復を依頼!

傷の修理&クリーニングを経た結果

外観は新品同様になりました^^

 

...という訳でここからは弊社の仕事。

10年前のピアノが「楽器」になる過程を

一挙公開、長くなりますがご覧下さい♪

 

まずアクションを外した状態で作業。

チューニングピンの光沢がなくなって

汚れているのがお分かりでしょうか?

 

1本ずつ綺麗に磨いてピカピカに!

左がビフォー、右がアフターです。

 

こうしてチューニングピンが新品同様に、

しばらく放置されると作業も大変ですが

弊社は定期メンテ時にケアしています。

 

鍵盤を支えるキーピンも磨いて綺麗に。

 

深さを調整するパンチング紙をみると

GP用とUP用、径の違うパンチングが...

前の調律師が入れたものでしょうか。

 

この機会にパンチングのサイズを統一、

不要なものを抜いて処分しました。

 

鍵盤筬、棚板のネジを増し締め。

 

フロントキーピン角度にバラツキあり、

キーピン回しで修正していきます。

 

image

真鍮棒で小突いて駒ピンと弦を密着。

 

弦もクリーニング、土台となる本体の

下整備がこうして完了しました。
 
続いて「鍵盤部」に作業は移行!
 

鍵盤バフ機に白鍵をあてながら研磨!
これも昔ピアノ工房で働いていた杵柄、
20年前に培った技術もこのようにして
チェコフェスティバルの役に立ちます♪

 

鍵盤側面の汚れも拭き取りました。
 
キャプスタンワイヤーも綺麗に磨いて
鍵盤外部のクリーニングが完了しました。
 
鍵盤キーホール内部をブラッシング、
10年前のモデルでも細かい木屑が...
改めてプレップアップしていきます。
 
鍵盤を本体に収めて作業、キーピンの
前後位置を正しくリセットしました。
 
続いて「アクション部」の手入れを。
 
今までの使用により弦の跡、溝が深く、
そして位置も不揃いのためこれを機に
ハンマーフェルトもリセットします。
 
まずはアクションのネジ締めを。
 
88のハンマーを外して弦溝をなくすべく
ファイリング、卵型に綺麗に削ります。
 
左がビフォー、右がアフター。
ファイリングに使用するヤスリの番手、
ハンマー表面の仕上げ、形状によって
音質も変わるのが面白く奥深いところ。
 
ファイリングし終えたハンマーフェルトを
また地道にレールに取り付けていきます。
 
こうしてアクションのリセットが完了!
気がつけばすっかり深夜に(大汗)
 
本体にアクションを再び収めてから
ハンマー弦合わせ、不揃いな間隔を
これから修正していきます。
 
ハンマーの走り、傾きを根気よく調整。
 
ハンマーと弦の位置を細かくチェック。
 
最初に比べてハンマーの間隔、角度が
すっきりしたのがお分かりでしょうか。
 
image
バランスキーピン下のパンチング紙を
抜き差しして鍵盤の高さを調整。
 
白鍵黒鍵の高さ&深さを正確に均します。
弾き心地の基本は「鍵盤均し」です。
 
バックチェックやキャプスタンの間隔を
専用のワイヤープライヤーで調整。
 
鍵盤初動が重かったためキャプスタンの
前後位置もリセット、ピアニストの感性に
あわせた調整もまた腕の見せ所です。
 
ハンマー接近&ストップ調整後に調律、
A=442Hzにピッチを設定しました。
 
...とダンパー調整を忘れておりました。
止音の動作が揃うように微調整します。
 
そしてダンパーの始動する位置を調整、
これも弾き心地に関わる作業です。
 
そして最後に整音作業にかかります。
ハンマーフェルトの弾力性を整えることで
ppp~fffまでの表現力をもたせます。
 
ハンマー先端と弦の接点をチェック...
 
3弦同時に接するようにファイラーで
調整、輪郭のある微弱音を作ります。
 
こうして10年物のペトロフが「楽器」に♪
事務的な整備ではなく演奏者に心地良く
弾いて貰うための調整を心がけています。
 
そのままだと譜面が艶出外装で滑るため
専用フェルトを貼ることにしました。
 
違和感なく綺麗に仕上がりました♪
 
こちらは上前パネルを外した画像です。
この状態でも演奏に使用できるかも?
 
 


チェコの音楽家スメタナが1843年に作曲した
“Vzpomínka na Plzeň” プルゼニの思い出
歳月経たペトロフの音色&響きが気になる
皆さんはぜひ原宿にお越しくださいませ。
 
このように手間と時間をかけて再整備した
ペトロフピアノが本日フェスティバル会場の
原宿クエストホールに無事搬入!
 
弊社スタッフのクルテク君も同行。
 
ピアノプレップのブースで働きます♪
 
JR原宿駅から徒歩3分の距離です👍
 
音楽ステージは下記の通り、要チェックです!
 
 
皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます!
 

イベント概要、出店者等はブログ記事から⇒
https://czechrepublic.jp/sneak-peak/czechfestival2019/

【チェコフェスティバル2019 in 東京】
会期:2019年9月27日(金)-9月29日(日)

10:00-21:00(最終日は18:00まで)
会場:原宿クエストホール 東京都渋谷区神宮前1-13-14 3F