チェコの職人が彫る装飾&猫脚の外装が
大好評のP118C1チッペンデールモデル、
プレップアップが完了したのでご報告を♪
今回はウォルナット艶消(サテン)モデル。
木目の落ち着いた質感が伝わってくる外観、
フロントパネル&猫脚の装飾がお洒落です♪
今年4月、PETROF社155周年イベントに
招待いただき工場を訪問したときに撮影。
数種の彫刻刀による「匠の技」に驚き…
職人技術の継承が途絶えてしまい、むしろ
手作業による木工の内製化は今や困難に...
ペトロフ社はこうしたクラフトマンシップが
未だ現存する希少かつ貴重なブランドです。
そんなチェコ製ピアノの本当の価値と魅力を
日本の皆様にお届けすることが専門店として
ピアノプレップの果たすべき大事な役割。。
チェコから海を渡って輸入したペトロフの
アクション&鍵盤を外しクリーニングから!
長旅の疲れを癒すようにチューニングピン、
弦など内部の汚れを取り除いて綺麗に。
鍵盤下の棚板も綺麗に掃除します。
鍵盤動作をガイドするキーピンの汚れを
1本ずつ拭って滑らかな弾き心地に。
弦より柔らかい素材の真鍮で駒打ちを、
振動が駒&響板に余さず伝わるように。
定規をあててフロントキーピンの角度を
細かく点検、これもタッチに関わる作業。
キーホールをブラシで掃除、内部に残った
小さな木屑をしっかりと取り除きます。
膨張したクロスを専用プライヤーで調整、
左右の適切な遊びを鍵盤に作っていきます。
アクションに力を伝達する鍵盤後部の
キャプスタンスクリューも磨きました!
アクション以外の土台作業がひと段落…
アクションをセット後ハンマーの弦合わせ、他のアクションパーツもあわせて整えます。
続いて鍵盤の高さをパンチング紙で調整。
白鍵も黒鍵も徹底して精密に均します。
鍵盤深さは専用の「あがき定規」で確認、
パンチング紙で10mmに整えていきます。
ハンマー接近→ハンマーストップ調整→
ダンパー動作の調整と作業工程は進み...
最後にダンパー掛かりのタイミングを
そろえて「整調」作業が完了です^^
新品のためA=443Hzで「調律」を実施!
そして最終仕上げの「整音」作業。
音を聞きながら、そして打鍵時の指先の
感触をもとにハンマーフェルトに針を刺し
ppp~fffまで奏でられる弾力性に調整を。
針刺しの痕跡を綺麗に処理をして...
ハンマー先端と3弦が同時に接するように
ファイラーで調整してプレップアップ完了!
丁寧にプレップされたアクション&鍵盤は
整然として見た目にも美しいものです^^
おなじみ?店主のテスト演奏動画をアップ、
軽快なタッチ、トリルも入り易いです♪
ペトロフピアノ艶消モデル独特の音色...
コロコロと乾いた「木の響き」が印象的、
ほろっとレトロな気分に誘われますね。
日本のピアノとは異なるヨーロッパの趣き...
洗練されたセンスが光る中欧の逸品です。
Discacciati Piano Bench Mod.110
ペトロフ仕様でオーダーしたイタリア製の
猫脚ピアノ椅子と一緒にコーディネート♪
輸入元&専門店として付属品にもこだわり。
プレップアップした楽器で古き佳きチェコの
職人技と情感ある音色を愉しみませんか?
皆様のご試弾を心よりお待ちしています^^
ペトロフピアノ専門店&輸入元