しばらく書かなかった

恋はしたけど

恋のような形をした違うものばかりだった

そして私の身体にはそれでも、記憶が残る


今日は詩やお話じゃなくて

自分のことを書こうと思う


イースターで華やぐここで

私はイタリアに行くのをやめた

一通の手紙が

何もかもを変えてしまうことってある

その言葉は私をたくさん刺してぐるぐるまきにして

どこか暗闇に突き落とした

読み終わったばかりの人間失格が、机の上でぱらぱら風に揺れた

生きるということ

誰かと共に生きていくこと

それはとてもむずかしい

明るくていつも笑ってる私は

ほんとは違うと唇を噛んでも

私はそれでもいつでも

笑おうと決めてた


大切にしていたひとが

もう私をいらないんだって

私じゃだめなんだって

そんなこと

言っていいのは

男だけじゃないの?

なんて

読みながら泣いた



彼女は私みたいにずるくないから

私を嫌いだと

丁寧に理由も書いて

とても偉い

何でもきっちり出来る人を

私はほんとうに尊敬する

何にでも逃げてしまう私は

するするといつでも逃げたから

言いづらいことをそれでも

逃げずに言える彼女は

きっとこれからも

まっすぐ生きていける人

悲しかったのは友達でも

片思いがあるということを

はじめて知ったから


友を失う

それは私に

きっとそれでも何かをくれた

少しだけほんとは

私はほっとしていたの

不思議だけどほんとは

もうそれをわかっていて

受け入れる自分が居たということ


私はほんとはまだだめで

彼女の居る場所は

あの日から

息を吸い込んでえいって入ってく教室のような

そんな場所になってた

あの人に繋がる人は

もうだめなの

平気だよという顔を

作り続けてたらどこか

曲がってしまったまま笑顔が顔に張り付いたままで戻らない

あなたが私を嫌いになったのは

あたりまえなの

だって 私は

もうあの頃の私じゃない


恋を失って

たくさんの人を失って

わたしまで失いかけたけど

でもね

ここのところなんだか

だいじょうぶに

なりました 

さよならの手紙をこんなふうに

ありがとうと思えるのはきっと

だいじょうぶになれてきた

しるしだと思うんだ



ばいばい

ばいばい

大声で

友に手を振る

大好きだったあの子

さようなら

たくさんの想い出と

たくさんの愛をありがとう

あなたがいなくなったら

とてもとてもさびしいけれど

あなたが居なくちゃだめな人には

もうならない

ちゃんと愛するし

ちゃんと笑うよ


大声で泣いて大声で言うよ

ばいばい

いままでずっとありがとう