ピアノは「木の芸術品」とも呼ばれるほど、木材の使用率が高く、

各パーツが緻密な設計によって組み立てられています。

 

現在出回っている中古のピアノと新品のピアノを比べると

昔のピアノの方がより多くの木材をいたるところに使用していました。

(外装はもちろん、アクション等細かなパーツまでも木です)

 

 

今回は、なかなか見る機会の少ない内部パーツに焦点を当ててみたいと思います!

 

 

中古のピアノでは、特に丁寧な造りにこだわったピアノですと、木材の使用率が高いです。
木のパーツは湿度の影響を受けやすいため、環境に左右されやすいところがありますが、
木材は加工がしやすい為に、ちょっとした変化にも対応がきき、長持ちします!

 

新品のピアノは、生産性やコストを重視してプラスチックやアルミなどの金属を取り入れて

量産化を実現し、広く普及していきました。

プラスチックやアルミパーツは、湿度による影響を受けにくく状態の変化が少ないです。 

また強度もあることが利点です!

 

 

材質の違いは、音色にも影響しているといわれています。

弦をミュートしながら鍵盤を押すと、「コツン」 とハンマーが弦を叩く音だけが聞こえます。

そしてこの一瞬の音にはアクションが鳴る(動く)音も含まれているのです恐竜くん

 

一見すると雑音に感じられるかもしれませんが、これが生ピアノ特有の

音色の成分の一つであり、より立体感を生み出しています。

 

アルミパーツは空洞になっているところがあり、反響音が聞こえてしまう。

木材パーツは中が詰まっているので、ぎゅっと締まった音がする、といわれますが

一台一台個性があるので、感じ方はそれぞれかな、と思います😊

 

余談ですが近年の電子ピアノの中には、このアクションの音や

鍵盤を下まで沈めた時の打鍵音などをサンプリングして、

さらに生のピアノの音に近付けようとしている機種もあります。

 

実際にプラスチックパーツを使用したピアノと、木材パーツを使用した

ピアノの音を聞き比べても、材質の違いを明確に感じ取ることは難しいですが

意識しながら聞いていただくと、新たな発見があるかもしれません音符

 

 

                                                   (調律:川島)