横浜緑園都市音楽祭2024のご報告②青柳いづみこさん(7/28、29開催)
横浜緑園都市音楽祭2024 お二人目は青柳いづみこさんでした。
2日間のプログラムはこちらです。使用ピアノは3台:
ブリュートナージュビリー1905年製、並行弦のエラール(1895年製)
そして古い時代のタローネです。
まずは蓄音機の時代に活躍した演奏家たちの録音を聴き、奏法や表現の違いを解説。
続けて並行弦のエラールで青柳いづみこさんが再現するという流れで進められました。
現代ピアノとは異なるピッチ、エラール特有の華のある音色、そして演奏家の至近距離で
ピアノを囲んで音楽に浸るひととき。
まるで19世紀のサロンコンサートにタイムスリップしたかのようでした。
青柳いづみこさんが奏でるエラールはフランス語が聴こえてくるようでした。
音色がまた素晴らしいのです!特に、あの”とにかく明るいタローネ”から、あんなに可愛らしい
音色が出てくるのを初めて聴きました。明確な世界観があり、特別な魅力がありました。
馴染みのあるドビュッシーの演奏にも驚きました。
青柳いづみこさんはドビュッシー研究でも知られていますが、これまで聴いてきた数々の演奏が
自分の中の基準になっていたこともあり、良い意味で衝撃が大きかったです。
すっかりハマってしまい、後日何度も再生して聴いてしまいました。
解説がまた面白いのです。ご来場のお客様は、熱心な音楽愛好家からピアニスト、
音楽関係の専門家など、日ごろから音楽に精通されている方も多くいらっしゃったのですが
そんな皆さまをも唸らせる軽快でエスプリの効いたトークに一瞬のうちに惹き込まれました。
2日目のコンサートでは、1曲演奏するごとに作曲家の背景や裏話をお話くださいました。
通説として知られる逸話も「これは嘘っぱち」とバッサリ。会場も大笑い!!
青柳さんは故 安川加壽子先生の門下生でもあり、安川先生との知られざるエピソードもお話くださいました。
終了後にはCDや書籍販売、サイン会も行われ、遠路はるばるお越しくださったファンにとっても
濃密な2日間となりました。
定期公演を望まれる声を何人もの皆さまからいただき、
「だから青柳いづみこさんはこれほど多くの人に愛されるのか」と納得した2日間でした。
有限会社ピアノクリニックヨコヤマ
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