イモラ国際ピアノオーディション 本選のご報告(調律:横山ペテロ)
去る6月6日、7日、二日間にわたって、
第2回イモラ国際ピアノオーディション の本選が開催されました。
会場は、東京千代田区九段にある、イタリア文化会館 アニェッリホール です。
本選の二日間とも、調律は当店代表の横山ペテロです。
福島、東京、愛知、兵庫で開催された厳しい予選を通過した精鋭たちが、
晴れの舞台で、非常に個性豊かな音楽を繰り広げました。
本番の様子です。
第1日目は、小学低学年~中学生の部まで。
第2日目は、高校生の部、大学・一般の部の演奏です。
今回はとくに、小中学生のレベルが非常に高かったのに驚きました。
小学校低学年で、皆さん驚くほどのテクニックを既に習得されています。
世界基準では、この年齢までにこれだけのテクニック、音楽性、個性を
既に備えてなければならないのですね。
なんだか、ピアノの世界の厳しさを目の当たりにしたようでした。
この子たちを教えていらっしゃるピアノの先生は、やはり海外留学を経験された
非常に優秀な先生たちのようです。
こんな小さな子供達の才能をここまで引き上げる先生というのもまた、素晴らしいと思いました。
聴けば聴くほど、とにかくレベルが高い!!
ただでさえレベルが高かった予選を勝ち抜いた精鋭たちですから、当然なのかもしれませんが、
審査員も、レベルの高さに一様に驚いていました。
第一回目のときよりも、さらにレベルが高くなっていて、
一体このイモラ国際オーディションは、どこまで高いところへ行ってしまうのかと、
本当に驚かされました。
ただ単にテクニックがあるだけではなく、
それぞれが豊かな個性をもった演奏をされていて、
リサイタルを開催したいと思うほどに、一人一人が立派なピアニストでした。
正直、国内のオーディション(コンクール)との歴然とした差を感じてしまいました。
国際オーディション(コンクール)は、レベルが違います。
九州から東北まで、遠くから来られている方がたくさんいらっしゃって、
やはり第1回目のレベルの高さが評価されたのか、
第2回目にして、このオーディションは既に全国的なイベントになっていました。
今後、世界の代表的な国際ピアノオーディションとして着実に発展していくこと間違いありません。
二日目。いよいよ表彰式。
本オーディションの特別顧問 イモラ音楽院教授のステファノ・フィウィッツィ先生と、
本オーディションのアートディレクターで、ピアニストの横山緑さんより、ご挨拶です。
低学年の部から順番に表彰されます。
毎日毎日、一生懸命練習したんですもんね。
親でもないのに・・・ウルっときてしまいます。
演奏そのものに、「とにかく音楽が大好き!!」が溢れていました。
年齢、曲目にかかわらず、こういう精神は、聴いている私たちに伝わるものなんですね。
最後に、受賞者全員で記念撮影です。
左から順に、砂原悟さん(京都市立芸術大学 准教授)
横山ペテロ、横山緑さん、そして、ステファノ・フィウィッツィ先生です。
実は、本選の前日には、ステファノ先生へのサプライズ夕食会が東京で開かれました。
ステファノ先生お気に入りの和食処で、とても美味しいお店です。
この日は、全国各地からいろんな方々が集まっていて、いつまでもいつまでも話は尽きず。
横山も皆さんと一緒に、大変素敵な時間を過ごさせて頂きました。
今年のイモラ国際オーディションも、
本当に本当に素晴らしいオーディションとなりました。
このような素晴らしい才能たちに接することが出来、
調律師という立場で、頑張っている皆さんのお役に立つことができるのは
本当に嬉しいの一言に尽きます。
第3回目が待ち遠しいです。
最後に、こちらが今年度の受賞者たちです。
皆さん本当におめでごうございます。