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2025年1月19日(日)
兵庫県西宮市にて
サポートブック発行記念講演会
『朝、起きられるようになりますか?』
を開催しました
昨年1月も奈良にて講演会を開催しましたが
今年も『えがおのこども しもたけクリニック』
院長 下竹敦哉 先生をお招きし
ご講演いただきました。
先生は病態や治療の説明にとどまらず
(親なら誰もが心配になる)
ゲームやネット依存についてや
(いまひとつわかりにくい)
自己肯定感の重要性など
当事者へのアンケートや症例などを用いて
捉えにくい起立性調節障害という病気を
わかりやすく説明してくださいました。
そして2部では
Alice役員、加島の進行の元
元当事者の若者たちが経験を語り
またその若者たちの保護者も
親の立場として思いを語りました。
ある事前質問への回答には
会場の元当事者にマイクを回し
体験を話してもらいました。
また今回コラボした
『アップ高等学院』さんからは
通信制高校について説明をしていただき、
最後に下竹先生の総評で講演を終了しました。
元当事者たちの思い(プロフィールより)
大人へのメッセージ
どうしてほしいのか子どもに聞いてあげて下さい。私の場合は、家ではただ、朝起きて「おはよう」と言ってカーテンを開ける。夜、「おやすみ」と言って寝る。そん なことでよかったです。何かやりたいことができたら動き出すのでその時は援助してあげて下さい。動き出すまで待っていてほしいです。
当事者へのメッセージ
私は寝たきりの期間が長く体力と筋力がなくなったので、元気になった時思う存分動けるよう体力が衰えないようにしてほしい。今はとにかくできること、したいことをしてみてください。ほしいものがあるなら親と交渉してみてください。今の好きなこ とがきっと将来の自分の味方になってくれると思います。
大人へのメッセージ
今直面しているのは想像していた子どもの人生ではないかもしれ ません。でも、挫折するのも、それを受け入れるのも、想像と違う 人生を歩むのも、当事者自身なんです。だから大人にできること は当事者の決断に委ねることだけです。そして、ただ傍にいてくだ さい。一緒に泣いて、家でも楽しいことを見つけて、話をする。それ だけで当事者は救われます。いつか「あの時は辛かったね、でも一 緒に乗り越えたね」と一緒に懐かしむ日がきっと来ます。
当事者へのメッセージ
私は 6 年間不登校で家にいました。当時は辛く、長く、不安 な日々でしたが、それでもその時間が私のアイデンティティとな っています。あの時に映画をたくさん見たから、今海外に住むと いう夢を持てました。しんどい思いも、これでいいのかなという焦 りも、いつかきっと意味のあるものになります。失ったもの、取り 返せないものは多いけれど、あなたしか持っていないあなただけ の宝物が、今気づかないうちに芽吹いているはずです!
大人へのメッセージ
「この思いは誰の思いか」をぜひ確かめてください。そしてできるだ け “本人の思い” を大事にしてほしいです。そしてもう一つ、学校 に行けなくなった子どもにとって家は最後の砦です。当 事者にとって居心地の良い場所にしてください。私が今、母に感 じているように、当事者は家族や支えてくれた人の愛を必ず感じ ています。そして覚えています。それを信じて今は当事者に任せて ください。
当事者へのメッセージ
今は先が見えない真っ暗な世界に一人のように感じているで しょう。甘えているのではないか、取り残されているのではない かと自分を疑うでしょう。そして自分を責めているでしょう。でも 大丈夫、ODは死ぬような病気ではありません。必ず軽快し ていきます。今は体が休めと言っているんです。思う存分休ん で、思う存分好きなことをしましょう。必ず羽ばたける日が来ま す。
長野や愛媛、滋賀など遠くから
(そして近くからも!)
お手伝いに駆けつけてくださった皆さま
ありがとうございました。
そして元当事者の若者たちも朝から
お手伝いに来てくれました。
ご協力くださった皆さまに感謝です。
当日は110名程のご参加があり
当事者とそのご家族以外にも
学校関係者や不登校の支援団体の方なども
ご参加くださいました。
ご来場くださった皆さまに
感謝申し上げます。
文責:山口