昨日の夜になって姪から電話

明日…つまり今日…来るという

 

おじちゃんにお線香をあげたいから

大きな理由の一つ

 

おそらく私を心配しているのだと思う

そういう子だ

 

「なかなか二人の予定が会わなくて」

急な来訪を弁解しながら

子供たちを連れて…新幹線…日帰り

 

どんなにもてなしたくても

たかが知れている

精一杯が…通じるに違いない

 

主人の写真の前で長い祈り

話は弾む…時の経つのが速い

 

お寺にも出かける

お墓のみんな達にも長い祈り

 

雨模様…降られなかった

春の訪れが気持ちが良い

 

家に戻ってまた雑談

 

昔々の写真を見ながら…思い出話

楽しかった…あっという間

 

また来るからね…もう一度お線香

 

大人に付き合ってくれた子供たち

ママの許しを得て…携帯ゲーム

 

まだ携帯を持たせていないので

今日…今だけ…特別

笑って答える姪の言葉

 

昔見たテレビを思い出した

電気もガスも通っていない国

 

日本に招待した人々

車を見て…商店を歩いて

行き交う人の多さや…品物の数々

 

驚いたり…羨ましがったり

失敗したり…トンチンカンだったり

 

あの番組は何が目的だったろう

享楽に味を占めて

便利さに感心して

帰国した人々

 

その後の人生はどう変わっただろう

今はどうしているだろう

 

一度味わったことを

忘れるのは…難しい

楽しかったならなお更

 

ゲームに興じている子供たち

姪と子供たちに幸あれと

私も長い祈りの時を過ごす

 

少しだけ残っていたマーマレード

 

マーマレードと物々交換のように

いただいたもの

 

ささやかでも

持っていってもらった

みんな達の気持がいっぱい

姪なら分かるだろう