今回のテーマは皆さんと一緒に考えられたらと思って書いております。
 
 
以前も別の記事で書いたことがあるのですが、
 
日本に昔から強く蔓延っている悪しき考え方の1つ。
「休み=悪!!」のような考え方。
 
休むことの意味、そして海外の選手の過ごし方などを書いた記事なので良かったらこちらもお読みください。
 
そして、最近のTwitterでの皆さんとのやりとりをしていて感じるのが、
 
練習を休む=下手になる。
だから痛くてもやる!!
 
という考えの選手があまりに多く、その意識が強すぎること。
 
確かに、ケガをして練習ができない分、周りの選手は練習し、かつアピールもできてチャンスを掴めることも事実です。
また、サッカーが上手くなりたいのなら、サッカーの練習をたくさんすることというのは1つの真理だと思います。
 
ですが、スポーツをしていれば「ケガ」は避けては通れないものです。
自分ではどんなに気を使ったりしていても、試合中に一発の悪質なタックルなどで選手生命が終わってしまうような大怪我になってしまうこともあります。
先日、突如急死してしまったイタリア代表DFダビデ・アストリ選手のようなこともあり得なくはないのです。心よりご冥福をお祈りいたします。
 
 
 


 
 
ケガは大きく分けて2つに分かれます。それは、「外傷」と「障害」になります。
 
「外傷」とは、プレー中に明らかな外力によって組織が損傷した場合をいいます。
 例を挙げると転倒や衝突などによって起こる捻挫や打撲、骨折、肉離れ・靭帯損傷などのケガのことです。 
 
「障害」とは、スポーツによって繰り返し過度の負担が積み重なり、痛みを主とした慢性的に症状が続くものをいいます。
Overuse Syndrome(オーバーユース症候群)に含まれるグロインペイン、腰椎分離症、オスグッドなどが最近の日本のサッカー界には多いですよね。
 
 
皆さん、骨折のような外傷の場合は、すんなり諦めがつく(気持ちの切り替えができる)からかわかりませんが、比較的無理をすることなく休みますよね?
まあ、折れていたりして痛すぎて物理的にも動けないのもあるとは思いますが、、、(笑)
ですので、皆さんの頭の中には、骨折、脱臼、靭帯損傷etc..=治るまで休む!ということは頭の中にあるのだと思います。
 
 
 
 
 
 
ですが、障害に対してはどうでしょうか?
日本の場合(特に中高生の育成年代)では、痛みがあるのに、他の選手と差をつけられたくないから、痛みを抱えながらプレーをする。
場合によっては痛み止めを飲みながらプレーすることが当たり前になっている感じがします。
 
また、
休む(離脱すること)への恐怖心がとても強いようにも感じます。
 
ですが、障害の程度によっては、一度きちんと休んでから復帰したほうが結果として、早く復帰でき、そして長くプレーできるようにもなることも多々あります。
 
やはり、痛みがありながらプレーを続けていると、身体は本来のパフォーマンスが発揮できません。
例えば、右の股関節がグロインペインになって痛みがありながらプレーしているとします。
そうすると、右股関節の動きが制限され、走りやと止まるなどの動作にも大きな影響がでます。
そして結果として、腰痛や反対側までグロインペインを発症するという最悪のパターンのお話も多々お伺いします。
また、痛みの神経が右の股関節ばかりに注意がいってしまっていて、他の部位はかなり悪化した状態になって初めて脳が認識し、「痛い」という刺激を出して気づいた時には疲労骨折していたなどもあると思います。
 
 
 
 
 
 
ここからの意見はあくまで私個人の意見であり、少し過激な言い回しになりますのでご了承ください。
 
私の経験上、上手な選手は基本的に障害を
抱えながらプレーはしていません。
 
なぜなら、身体の使い方が上手であり、筋肉のバランスなどもよく無理な負荷がかかる使い方はあまりしないから。また、きちんと自分の身体と向き合っているので、違和感や異常に対する感覚が優れているのもあるとは思います。
 
サッカー(スポーツ)が上手な人=身体の使い方がうまい人です。
 
ですが、障害で悩んでいる選手のほとんどが身体の使い方が下手だから発症するのです。
もちろん成長期の段階では、急激な成長によって思うように動かせないなどもあるとは思いますが。
 
 
基礎的な動作がうまくできないからプレーにも安定感がでず、かつ身体に無理がでる。
そうであるならば、痛みながら無理に続けるのではなく、まずはきちんと休み、
その間に基礎的な動作を習得したほうが、確実にその後のパフォーマンスも変わります。(例えば、まっすぐ立てない、スクワットが下手、しゃがみ込みができないなど、、、)
 実際に、ケガから復帰後にレギュラーになれたなどもあります。
 
正しく思ったように身体が動かせれば、アジリティ、ボールコントロール、フィジカルすべての面は間違いなく向上します。
 
私はトレーナーとして選手をリハビリから復帰させるときには、
ケガをする前よりも良い状態(パフォーマンスが高い状態)で復帰させることをテーマとしてやっています。
そのKey Pointになるのが、「基礎的な動き」
だと思って指導を行っております。
 
ですので、リハビリを受ける選手も、
休むから下手になるのではなく、休んでいる期間に自分の身体を見つめ直し、改善し、かつ以前よりもパワーアップしてから復帰するためにリハビリをしているという考え方を是非とも持って欲しいです。
そうすれば、休むことへの恐怖心も少しは減るのではないでしょうか?
 
あなたのサッカー人生が花開くのはまだまだ先にあって今は無理をする時期かどうなのか、次のステージでの活躍を視野にいれているのか。
現在、中途半端な状態でプレーしている(痛いけどなんとかできるみたいな状態)の人は、一度冷静に自分の状況を見つめなおして、休むことの勇気を持ってほしいです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
おまけになりますが、
これは、社会人の方や大学生でEnjoyサッカーをしている方あるあるだと思いますが、真剣なサッカーから引退してからサッカーがうまくなったという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか??(笑)
 
これは、正直に言って、今現役で真剣にサッカーをしている方には理解し難い感覚だと思います。
 
私自身も、高校サッカーを辞めてから、久しくサッカーの練習をしていないのに、今までよりもサッカーがうまくなったかも?と感じた時期があります。
 
それは、サッカーを外から見る機会が増えたり、勉強したり、教えたりする機会が増えたからです。
 
 
ケガをした時期は身体は使えなくても頭ならいくらでも使えます。
 
その期間に、リハビリや治療以外の時間には、サッカーの戦術の勉強したり、サッカーを外から眺めてみることで、自分のチームでの必要な役割は何なのか?または、何を磨けばチャンスが出るのか?などを考えるいい機会だと思います。
ですので、大学生等であればケガで長期離脱せざるを得ないのならば、指導者の勉強もしてみることをオススメします。
サッカーに関する幅が、大きく広がるはずです。
 
また、リハビリなどで痛みが出ない身体の部分、ケガをした部分に負荷がかからない種目はガンガン積極的に行うきです。
例えば、膝の術後であるならば、上半身のウエイトトレーニングをする。
 
かなり長くなってしまいましたが、現在痛みがありながら無理にプレーをしている方、またこれからリハビリをする方に少しでも参考になってもらえればと思い書いております。
 
皆さんは、「休む勇気」についてどのようにお考えなのか色々なご意見などをお待ちしています。