福岡県のマーチングコンテスト(予選)が、他県(多くは9月頃)に比べて 6月中旬〜下旬という極めて早い時期に開催されるのには、主に会場確保の都合(会場問題)が関係しています。
明確な理由として以下の背景が挙げられます。
1. 九州大会と同じ「福岡国際センター」を使用するため
福岡県予選は、九州大会の会場でもある「福岡国際センター」で行われます。
マーチングができる広大なフロア(アリーナ)と天井の高さ、そして観客収容数を満たす屋内施設は九州内でも限られています。
秋(9月〜10月)は九州マーチングコンテスト(10月開催)や他の大型イベント、スポーツ興行などで劇場のスケジュールが早くから埋まってしまうため、福岡県連盟が同規模の会場を秋に連続して押さえることが極めて困難という事情があります。
2. 夏の「吹奏楽コンクール」との重複を避けるため
7月〜8月にかけては、座奏(ステージ演奏)の「吹奏楽コンクール」が本格化します。
もしマーチングの予選を他県のように9月に設定してしまうと、強豪校が多い福岡県では、生徒たちが「夏のコンクール」と「秋のマーチング」の練習を同時並行で進めなければならなくなり、負担が爆発的に増えてしまいます。
そのため、まだコンクール期に入りきっていない 6月にマーチング予選を終わらせることで、夏は座奏のコンクールに100%集中できるスケジュールを組んでいます。
早い開催時期がもたらすメリット・デメリット
この特殊なスケジュールは、現場の学校にとっても大きな影響を与えています。
- メリット:6月に県予選を通過してしまえば、10月の九州大会まで約4ヶ月間じっくりとマーチングの演奏・演技をブラッシュアップする期間が作れます。福岡県の学校(精華女子高校など)が全国大会で圧倒的な強さを誇る一因とも言われています。
- デメリット:新入生(1年生)が入部してわずか2ヶ月足らずで本番を迎えるため、4月〜5月の練習は非常にハードになります。初心者の1年生を短い期間で合流させるための指導力が求められます。
このように、地域の会場事情と、全国トップレベルの激戦区である福岡県の吹奏楽スケジュールを効率化するための判断から、6月開催が定着しています。
●感想
福岡県の高校はこのやり方で不満がないのであろう
