●今日の京都新聞の記事より

「吹奏楽の甲子園」と呼ばれる全日本吹奏楽コンクール・高校の部の京都府予選に出場する洛西高校(京都市西京区)でこの夏、部員の指揮者が誕生する。指揮者には多方面の能力が求められることから、ほとんどの出場校では顧問など経験を積んだ大人が指揮台に立つ。同高校にも吹奏楽経験者の顧問がいる中であえて生徒が指揮を担う試みは、異例の挑戦と言えそうだ。部員らは「みんなで一つの音楽を作り上げたい」と練習に励んでいる。

 生徒による指揮を提案したのは、吹奏楽部顧問の山下尚樹教諭(42)。自身も同高校吹奏楽部出身で、昨年はカラーガードの全国大会で金賞、マーチングバンド関西大会は6年連続金賞受賞と、多くの生徒を大舞台での活躍へと導いてきた。

 一方、指導歴が長くなるにつれ、生徒のコンクールで大人が指揮することが当たり前になっていることに疑問を抱くようになった。音の聞き分けや専門的な知識など、さまざまな能力を求められる難しさはあるが、全日本吹奏楽コンクールの実施規定では指揮者の資格に制限はない。山下さんは生徒に指揮を任せることが「大きな達成感を生み、一つの音楽を作るかけがえのない経験につながる」と考えて部員らに提案。今夏の府予選で指揮者を部員から選出することになった。

 指揮者を務めるのは、クラリネット奏者でコンサートミストレスの3年森山真琴さん(18)。大役に不安もあったが、仲間の後押しもあり、指揮台に立つことを決断した。タクトの一振りで魔法のように音が変わる指揮の奥深さに「音楽の神髄に触れたよう」と目を輝かせる。

 部員も森山さんの指揮に手応えを感じている。部長の3年山田芽依さん(17)は「同じ部員なので『こう振ってほしい』と意見も言いやすく、一緒に音楽が作れている」と語る。府予選は8月上旬に控える。「高校生にも指揮ができるということを知ってもらう機会にしたい」と森山さん。金賞を目指し、今日もタクトを振る。

 

●この記事によれば,コンクール本番での指揮を学生がやると言うことなのだろう。面白そうだ。KTの部活には五奉行がいて,そのうちの一人が「学生指揮者」である。5番目くらいに偉いのかな?先生抜きの練習では,この学生指揮がタクトを振っているが,コンクール本番では振らないのであろう。

 

●洛西は全国高校総文2024では京都府を代表してマーチングをおこなうらしい。