昨日は、個人的な飲み会に参加。
フェイスブックで知り合った方々と飲んだ。いわゆるOFF会である。初対面なのに、名字ではなく、名前で呼び合うというなんだか面白い会である。
どうしてか?
といえば、皆さん同じ名字なんですよ。僕の名字はちょっと珍しい名字ではあるのですが、全然ない名字ではないということで、ちょっと面白い集まりでした。
そこで、このブログを読んでいらっしゃる方が何人かいらして、感想を聞かせてもらいました。
答えは、『難しい』というもの。
そうなんですよね。時事問題って、以外に難しい。背景を知らないと何を議論しているのかさっぱり解らないというのは、その通りですね。
一番難しいのは、デフレ、TPPと原発問題だと思う。
基本的に、どの問題も難しいけれど、雰囲気に流されて自分の意見を決めるのは一番危険だと思う。
例えば、TPPで推進派が、自由貿易を追求するからTPPという。反対派は聖域なき関税ゼロなら反対だという。
このワンフレーズで、いっていることは間違ってはいないが、TPPの問題はそれだけではないのである。
先日の記事で書いたが、リスクとして考えられるのは、
国民皆保険(健康保険)の自由化
薬価問題(薬の値段の上限を取り払う)
弁護士などの士業の自由化(米国の弁護士が日本で活動できる)
公共事業の外資参入の自由化(英語で入札書類を書くなど)
共済、簡保などの保険の解体(そして、米国の保険会社がどんどん参入してくる)
遺伝子組み換え作物の表示取りやめ(現在の遺伝子組み換えの大豆などの表示を止める)
など、小さいところから大きいところまでものすごく大きく日本が変わってしまいます。だから、僕は反対と書いているのですが、これを書かずに関税だけ、農業問題だけを焦点に話を進めるというのは間違っていますよね。
原発も、
作った原発はどうするのか?
東日本大震災で大きな問題のなかった女川原発をどう評価するのか?
そもそも核燃料サイクルをどうするのか?
プルトニウムをどうするのか?
福島第一の事故で亡くなった方がいない、さらには、元の発生率もそれ程上がらないことが解っているのに、これからどうするのか?
など、答えを出さないといけない問題がまだまだあります。さらに、あまり議論されていない、加圧水型の炉と沸騰水型の炉の違いなど、テーマは沢山ありそうです。
ですから、簡単に『脱原発』とか、『卒原発』とおっしゃる方がいらっしゃいますが、3年前の民主党政権と同じだなと思うのです。
できるできるといっていたのでやらせてみたら、やっぱりできなかったということになりかねません。それ程複雑なことを決めようとしているのですよね。賭けても良いですが、彼らは原発を視察にいったり核燃料サイクルのことを深く考えてもいないです。ただ、選挙にいいそれだけしか考えていないのではないでしょうかね。
それは、目に見えない放射性物質はコワイかもしれませんが、よく議論して決めようとどうして言えないのか?本当に不思議です。
デフレは、経済のメカニズムが複雑ですから簡単にはかけませんが、いわゆるデフレギャップを埋めさえすれば、経済が順調に回復します。
デフレでコワイのは、物価が下がることではなく、物価が下がる以上に所得が下がってしまうことなのです。所得が下がると、GDPが下がるので、税収が落ちて、社会保険にまでお金が回らなくなります。
つまりは、根本の問題として所得が下がっているということですね。
とにかく、ある程度勉強しないと、テレビや無責任な政治家の発言に何となく納得してしまって、いつまで経っても暮らしぶりは良くならないし、中国や韓国、ロシアさらに、米国にまでなめられて良いようにされてしまいます。
この対策は、単純でウソをいうな!と有権者が声を上げるしかないのでしょうね。声を上げる方がどんどん増えているので、ちょっとずつ世の中が変わっているのを感じます。