紫陽花と筥崎宮花庭園 | 旅するカメラ

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紫陽花の花を撮りに筥崎宮神苑花庭園へ行ってみた。


星の花



いつもは静かであまり人がいないこの花庭園なのだが
この日は写真クラブ撮影会が開催されていたらしく
やたらと高そうなカメラとレンズ、そして三脚を立てた方々で賑わっていた。

写真クラブ

みなさん真剣そのもので、三脚を立て納得がいくまでピントを合わせて撮っている。
なんとなく近くを通るのも申し訳ない感じ。
他の花を見に来た一般のお客さんたちも肩身が狭い雰囲気だった。

激写中

そんな中、カメラ倶楽部のご一同様に紛れて写真を撮る。

思ったよりも色鮮やかな紫陽花の花を見て「わー、かわいいー。」といいながら
独りで写真を撮っていると何やら視線を感じるではないか。
で、振り返ってみると写真クラブの先生の様な人が私にピントを合わせて写真を撮ろうとしていた。
思わず「勘弁してください。」と言い逃げてみた。
自分は写真を撮っている人の写真を撮るのが好きなのだが撮られるのはどうも・・・


山紫陽花



紫陽花を「女子カメラ風」に撮ってみようとチャレンジしてみたり・・・(笑)

マイカメラバック





片隅に置いてあった千日紅が野苺みたいで可愛かった。

千日紅



「ちょっと」と思ってやって来たのだが、
撮り始めるとなかなか面白かった。

そろそろ花庭園を出ようと思い戻っていると
先ほど私を撮ろうとしていた写真クラブの先生っぽい人から
「お。頑張ってますね。お疲れさまでした!」と声をかけられた。
写真を撮る人同士、親近感が湧いてくるものなのだ。
もう少し仲良くなって、撮り方を色々教えてもらえば良かったと少し後悔したけれど(笑)

一旦、花庭園を出て「筥崎宮」境内へ。

敵国降伏

ここ、筥崎宮は住吉神社と並んで筑前国の一の宮。
あの蒙古襲来の際に俗に言う『神風』が吹いて元の船を一夜にして沈め、
国難に打ち勝った事から「厄除け開運の神」としても有名。

楼門に大きく掲げられている『敵国降伏』の額の文字が光ってる。

因に、額の文字は小早川隆景が楼門を造営した時にこの御宸筆の一つを謹写拡大したものらしい。
「敵国降伏」の御宸筆は全部で37葉あるそうで、 社記には醍醐天皇の御宸筆と伝えられているけれど
亀山上皇や後土御門天皇なども御奉納された記録があるらしい。
なんでも建物の再建の都度当時の各天皇から納められたそうで・・・
九州と都から遠く離れていますが天皇家との繋がりの深さを感じる。



その筥崎宮本殿の奥に「紫陽花園」なるものがひっそりとあったので寄ってみた。

中は思ったよりも広い。

紫陽花園


青紫陽花 ピンク紫陽花



と、この辺りで雨が降り出した。
雨露に濡れた紫陽花と言うものも趣があっていいのだろうが
カメラの雨対策を何も考えていなかったのでここで撤収。

早く梅雨が明けないかな・・・