武雄温泉 ~佐賀県武雄市~ | 旅するカメラ

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福岡から高速道路を使って約45分。
ちょっと『武雄温泉』に朝風呂に入りに行って来た。

武雄温泉

武雄温泉のシンボルである『楼門』。
朱塗りの楼門は竜宮城をイメージしてしまう。




温泉を選ぶ基準は人それぞれ違うだろうが、
この武雄温泉はお湯もいいがオープン時間が早いトコロがいい。
朝6時30分から営業開始。

ほとんどの温泉施設が午前10時前後の営業開始なのに対して
朝早くから夜遅くまで営業している武雄温泉のような存在はとてもありがたい。


この日も、休日にも関わらず無駄に早起きして出かけてみた。


本当は「今日こそ『殿様湯』に入る!」と意気込んで出発したのだが
貸切風呂とは言え、1時間3,800円と言う文字を見てしまうと勇気が無くなる。
結局300円の『元湯』に入ることに(笑)

ここ、武雄温泉には共同浴場が3つある。
(1)元湯・・・大人300円・子供150円(営業時間6:30~24:00)
(2)蓬莱湯・・・大人400円・子供200円(営業時間6:30~23:00)
(3)楼門亭鷺乃湯・・・大人600円・子供300円(営業時間9:00~23:00)

元湯と蓬莱湯は楼門を入ってすぐ目の前に入口がある。

元湯と蓬莱湯

元湯はレトロな雰囲気がたっぷり残った木をふんだんに使ったお風呂。
浴槽は二つに分かれており「ぬる湯」と「あつ湯」に別れている。
が、「ぬる湯」でもなかなか熱い。

ゆっくり長湯・・・は無理。

地元の人はサッと入ってサッと上がって行く人が多い気がするが
観光客は「せっかく来たのだから勿体無い」と言う考えがあるからだろうか?
熱いお湯に無理やり長い間浸かった挙句、倒れる人をたまに見かける。

温泉で身体を壊しては意味が無い。
無理は禁物なのだ。



とは言え、武雄温泉のお湯はいい。
かなり好きなタイプのお湯である。
お湯自体がツルツルしていて美容液に浸かっている感じがする。
(弱アルカリ性単純温泉)

これでもう少し熱くなかったら・・・最高なんだが。惜しい。


この日は午前7時前に元湯に入ったが既に浴槽の中は大混雑だった。
地元の人に加え、周りの宿に宿泊している観光客が朝風呂に押し寄せるから。
開店と同時に入る人が多いので1時間ほど経つと面白いように人が引く。
日曜日に朝風呂に武雄温泉に行くなら午前7時半前後がいいかもしれない。




武雄温泉は歴史ある温泉で、
遠い昔、神宮皇后も入ったことがあるとか。
まあ、神宮皇后自体、想像上の人物かもしれないと言う説もあるので何とも言えないが・・・・

また、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際には全国から名だたる部将が肥前名護屋城に陣を張った。
その際、伊達政宗などもこの武雄温泉にも立ち寄ったらしい。
他に宮本武蔵、吉田松陰、シーボルト、伊能忠敬なども武雄温泉に立ち寄り
紀行文や日記に武雄温泉の事を書き残していると言う。


また、鍋島藩の殿様の専用の浴場であった施設も家族風呂として人気が高い。
(1)殿様湯・・・1室1時間3,800円(営業時間9:00~22:00)
(2)家老湯・・・1室1時間3,000円(営業時間9:00~2:00)
(3)柄崎亭・・・1室1時間2,200円~2,800円(営業時間9:00~22:00)
※どれも平日に限り割引あり。


殿様湯

江戸時代中期に領主の武雄鍋島氏の専用風呂として造られた総大理石のお風呂。

敵を防ぐ為に、入口から浴場まで曲折した狭い廊下が続いているとか。
うーん、やはり実際に入って見てみたい。
次回は必ず・・・



この日、蓬莱湯は工事で休みだった。
同じ敷地内に「旅館楼門亭の鷺乃湯」がある。
元湯と蓬莱湯が少しレトロな感じで地元のオジサン・オバサンが多いのに対して
こちらの鷺乃湯は露天風呂があるからだろうか?比較的若い人が多い様に感じる。
狭霧の湯


ただ、それぞれの浴場ごとに源泉のブレンドが微妙に違うらしくお湯の感じが違う。
一番安いけれど元湯のお湯が一番いいように感じる。(個人的意見)





新館

奥には「新館」が建っており、こちらは売店や大正時代に使われていた浴場を復元、展示してある。


朝市

温泉の外の通りでは「朝市」が開催されていた。
お茶やパン、珈琲や野菜など・・・
小さいけれど色々露店が並んでいた。


街並み2 街並み

武雄温泉の周りには旅館が並んでいる。
散策して見て周れるような土産物屋などは少なく、
一休みするカフェなども少ないか?



屋根

武雄温泉でお湯を堪能して、
有田・伊万里に向かう。

そんなルートで佐賀を楽しむのもいいかもしれない。