松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~

創造芸術は人間の根源的な表現欲求と知的好奇心の発露の最も崇高な形。音楽家・作曲家を目指す貴方、自分の信じる道(未知)を進んでいきましょう。芸術・音楽・文化と共に東日本大震災を乗り越えよう~頑張れ日本!〜がんばろうニッポン!


テーマ:
### 音・音 Ⅳ ~尺八、二十絃箏、打楽器群の為に~ ###
           (2005)

         SOUND SOUND Ⅳ
    for Shakuhachi, Twenty-stringed Koto
     and Percussions (2005)   

   メキシコ/セルバンティーノ国際芸術祭委嘱作品
          
演奏時間:約12分

初演:2005年9月 メキシコ/グアナフアト/ミナス教会
   <セルバンテフィーノ国際芸術祭~TAMBUCO演奏会>            
演奏:三橋貴風(尺八) 吉村七重(二十絃箏)
   Tambuco Percussion Ensemble
   リカルド・カシャルド アルフレッド・フリンカス 
   ミゲル・ゴンザレス ラウル・トゥドン

日本初演:2011年10月 トッパンホール
   <2011年度 国際交流基金賞受賞記念コンサート>
  ~TAMBUCO PERCUSSION ENSEMBLE~
      タンブッコ・パーカッション・アンサンブル~
出演:Tambuco Percussion Ensemble
   リカルド・カシャルド アルフレッド・フリンカス 
   ミゲル・ゴンザレス ラウル・トゥドン
共演:三橋貴風(尺八) 吉村七重(二十絃箏)

############################

日頃から懇意にさせていただいている吉村七重さんから、
「メキシコの打楽器アンサンブル=タンブッコとの協演の為の
作品を書きませんか」という相談を受けたのは、
2004年の暮れ辺りだっただろうか。

私は、1993年に、当時結成間も無かったタンブッコの演奏を
目の当たりにしていたことを想い出しました。
ラテン・アメリカ圏で初開催であった国際現代音楽協会音楽祭
=<ISCM世界音楽の日々'93メキシコ大会>に、
日本支部正代表として参加した際に、会期中の打楽器演奏会で
彼らの演奏に初めて遭遇したのです。
世界各国の作曲家による様々なスタイルの作品に
柔軟に対応しながら、次々と繰り出される颯爽とした演奏に、
私はすっかり魅了されました。

それから十数年の時を経て、
私の作品を彼らに演奏していただく機会に恵まれようとは・・、
実にありがたいお話でした。

尺八と二十絃箏という邦楽器と打楽器アンサンブルが協演する
という特異な楽器編成の委嘱条件でしたが、
私は心地よい興奮を感じながら作曲の筆を進めました。
打楽器の音が邦楽器の音をマスキングしてしまわないように
配慮したため、鍵盤打楽器を一切使用せずに、
正に「邦楽」と「打楽」の音と音が鬩ぎ合い響き合う、
両者の文化が交流する音楽になりました。

初演の行われた<セルバンテフィーノ国際芸術祭>は、
それは大規模なフェスティバルで、メキシコという国の
文化の底力を見せつけられるような思いがしました。
山間の町の教会を超満員にして行われた
メキシコの人気者=TAMBUCOの演奏会のプログラムの
1曲として、この作品は初演されました。
キリスト教会の中で和服の演奏家の邦楽器との協演、
正に異文化交流の触発が実現しました。

その2年後に、同じメンバーで更に2度程、
メキシコシティ等で演奏されました。
そして先日、今年度の国際交流基金賞受賞記念コンサートで、
待望の日本初演が実現したのでした。

この曲では、尺八の発する単音のニュアンスに反応して
打楽器が単音を発する場面や、
二人ずつの打楽器奏者組み合わせで交互に連打を続けて、
邦楽器の鼓の掛け合いのような音のやり取りを、
尺八と二十絃箏の背景に置いたり、
トムトム等の通常の打楽器を指定しつつも、
邦楽の持つ要素を作品全体に浸透させています。

上記の日本初演の演奏が、
一昨年1月にNHK-FMで放送されました。
アーカイヴで聴くことができるかもしれません。

目下の所、この<SOUND SOUND>シリーズは、
この第4作までですが、将来も、
このタイトルに相応しい構想の作品を書く機会があれば、
第5作以降も誕生すると思います。


写真は、<SOUND SOUND Ⅳ>の日本初演となった
<2011年度 国際交流基金賞受賞記念コンサート>
~TAMBUCO PERCUSSION ENSEMBLE~
のプログラム・パンフレットの表紙です。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-タンブッコ演奏会冊子
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テーマ:
<SOUND SOUND>シリーズ第3作の最初のヴァージョンは、
笙とコントラバスの為の作品として誕生しました。
笙という伝統楽器の構造上の指使いの制約による
音構造の運用の特徴が、作曲上でも大きな鍵となりました。
作曲する者にとってその制約は窮屈でもありますが、
同時に程よい緊張感を創成してくれる要因にもなりました。
そして、その後のヴァージョン追加や
別の作品の構造の骨格への転用もできるような
実に逞しい音楽的な構造を得ることができたのでした。

午後の記事で紹介した<音・音 Ⅲ-c ~笙とリコーダーの為に>
を2008年に発表した後、昨年にはまた新たな機会を得て、
<音・音 Ⅲ-c ~バンドネオンとコントラバスの為に~>
を発表することができました。

##### 音・音 Ⅲ-c
       ~バンドネオンとコントラバスの為に~#####

          SOUND SOUND Ⅲ-c
     for Bandoneon and Contrabass (2013)   

    <洗足学園音楽大学SMC2013シリーズ>初演作品

演奏時間:約13分

初演:2013年11月 洗足学園 前田ホール
   <平田耕治凱旋公演~バンドネオンの伝統・現在・未来>            
演奏:バンドネオン=平田耕治 コントラバス=木田浩卓

##############################

バンドネオンと笙は、“手動ふいごオルガン”と“口吹きオルガン”
というような関係で、空気の流れでリードを震わせて
管で音程と共鳴と生成するという点で、近似した楽器です。
音色も実はとてもよく似ています。
通常はタンゴ音楽の分野で耳にするバンドネオンが、
日本的・アジア的に聴こえてくるところが、
この作品の大きな特徴と言えるでしょう。

初演は、気鋭の演奏家である平田耕治氏と、
その仲間である俊英の木田浩卓氏によって、
素晴らしい雰囲気で飾っていただきました。

・・・リハーサル風景・・・
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-音・音3リハーサル

・・・初演演奏会チラシ・・・
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-SMC11/17バンドネオン公演

これからもまた、音と音、構造と構造、和と洋、
等といった何らかの対称や対照をクローズアップする作品には、
この<音・音=Sound Sound>を冠していこうと考えています。
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<SOUND SOUND>シリーズ第3作は、
後にヴァージョンを重ねていくことになりました。

##### 音・音 Ⅲ-b ~笙とリコーダーの為に~ #####

          SOUND SOUND Ⅲ-b
       for Sho and Recorder (2008)   

      <フュージョン・フェスタ>出品作品

演奏時間:約13分

初演:2008年3月 洗足学園 前田ホール
   <現代の音楽展2008>第5夜<フュージョン・フェスタ>            
演奏:笙=宮田まゆみ リコーダー=鈴木俊哉

##############################

昨年10月~11月にアップした
<ISCM世界音楽の日々2001横浜大会>特集記事
の中の<独奏作品展>の中に登場している鈴木俊哉氏の
リコーダーの演奏を、皆さんはご存知でしょうか。
学校教育の中に長く浸透している縦笛=リコーダーに対する
認識が一変してしまうような、鮮烈なパフォーマンスを
鈴木さんは飄々と繰り広げてしまします。

あの2001年10月10日以来、私は、
「いつか鈴木俊哉さんに演奏していただく作品を書きたい」と
想い続けていました。
長らくしれは実現しなかったのですが、
「音楽異種格闘技大会!?」のような「あらゆるフュージョン」
の特集という異例の企画<フュージョン・フェスタ>の企画を
私が担当することになった際に、
真っ先に私の脳裏に浮かんだアイデアが、この作品でした。

笙とコントラバスの為に書いた<SOUND SOUND Ⅲ>の
コントラバスのパートをリコーダーに書き換える形で、
作品が誕生することになったので、このタイトルになりました。

和楽器と洋楽器の対照・・・
高音楽器と低音楽器の対照・・・
リード楽器と歌口楽器の対照・・・
様々な音と音の対照や“フュージョン”を意図した作品です。

尚、リコーダーは、テナーとグレート・バスの
持ち替えとなっています。

初演は、世界的名手であるお二人による
素晴らしい演奏に恵まれて、
前田ホールが冷徹で厳粛ば大空間になり、
<フュージョン・フェスタ>の最終演目として
狙い通りの時空を生成することができました。


・・・<現代の音楽展2008>のプログラム冊子・・・>
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-現代の音楽展2008冊子
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今夜はシリーズ第3作の紹介となります。
初めて「笙」という楽器に取り組んだ作品です。
この作品の音構造は、その後の私の作品に応用が可能な
様々な可能性を有するものになりました。
また、国際現代音楽協会世界音楽祭の日本初招致となった
<ISCM世界音楽の日々2001横浜大会>の
オープニング・コンサートで再演もされた
想い出深い作品です。

#### 音・音 Ⅲ ~笙とコントラバスの為に~ ####

          SOUND SOUND Ⅲ
       for Sho and Contrabass (2000)   

          真鍋尚之委嘱作品

演奏時間:約13分

初演:2000年7月 紀尾井ホール
   <真鍋尚之リサイタル>            
演奏:笙=真鍋尚之 コントラバス=溝入敬三

再演:2001年10月 横浜みなとみらいホール(大ホール)
   <ISCM世界音楽の日々2001横浜大会>
      オープニング・コンサート
演奏:笙=真鍋尚之 コントラバス=溝入敬三

##########################

未来を担う若手の笙奏者の一人に、真鍋尚之さんが居ます。
作曲家としての研鑽も洗足学園音楽大学で積んだ後に、
東京藝術大学に雅楽専攻が開設された時に入学して、
以前から続けてきた笙の分野での研鑽に更に磨きをかけて、
その後、国立劇場主催の作曲コンクールで自作自演で優勝する等、
華々しい活躍で注目されている、気鋭の演奏家です。
その真鍋さんのリサイタルのために作品を委嘱され、
更には氏の最初のCDに収録もしていただきました。

また、横浜在住の演奏家による委嘱作品で、協演者も横浜在住
ということと、邦楽器と洋楽器の協奏作品ということもあって、
<ISCM世界音楽の日々2001横浜大会>の開催初日夜の公演=
<オープニング・コンサート>にもプログラミングされました。

高音楽器で構造的には管楽器である笙と、
低音楽器で弦楽器であルコントラバスの対照、
拍節感がほとんど無い曲の前半部と、
悠然とした拍節がたゆたう曲の後半部の対照が、
この作品の基本コンセプトになっています。

また、慎重に吟味して構築したこの作品の音構造は、
その後の私の他の作品にも応用されていることを考えると、
小粒な作品ながらなかなかの重要作なのかもしれません。

この作品が収録されているCDが下の写真です。
「呼吸」~真鍋尚之-笙リサイタル
ALM RECORDS / ALCD-9023

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-真鍋尚之CD「呼吸」
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#### 音・音 Ⅱ ~トランペットとオルガン為に~ ####

          SOUND SOUND Ⅱ
       for Trumpet and Organ (2000)   

         深新會第26回作品展出品作品

演奏時間:約15分
楽器編成:2笛(篠笛と能管の持ち替え)
     2尺八(一尺八寸)
     2三味線 
     2打楽( Ⅰ =小鼓 Ⅱ =締太鼓 聲(余韻A)
     4二十絃箏 2十七絃箏

初演:2000年2月 川口リリアホール
   <深新會第26回作品展>            
演奏:トランペット=曽我部清典
   オルガン=今井奈緒子

#############################

このタイトルを日本音楽集団委嘱作品であった第1作以来
温めてきた私は、2000年に作曲家同人「深新會」の作品展への
出品が急遽決まった際に、再び使用することにしました。

この時期の私は、このブログでも何度かしローズで連載してきた
<ISCM世界音楽の日々2001横浜大会>の実現と、
東京フィル連作共作<新世紀への讃歌>のコーディネイトに
奔走していた時期で、落ち着いて作曲する時間を見出すことが
とても困難な時期でしたが、このタイトルのコンセプトと、
この楽器の組み合わせならば何とか書けると考えたのでした。

その結果、トランペットとオルガンの対照、
性格の異なる楽曲の前半部と後半部の対照、
が基本コンセプトになった作品になった訳です。

初演を担当していただいた演奏家二氏には、
この機会の他にもいろいろとお世話になりました。
オルガンの今井さんには、前述の<ISCM横浜大会>の
<オープニング・コンサート>に出演していただきました。
トランペットの曽我部氏には、1996年の私の「第2回個展」以来、
様々な場面で作品を演奏していただいたり、委嘱していただいたり、
<トランペット・フェスタ>等の企画をご一緒していただいたり、
CDに拙作を収録していただいたりしています。

「今日まで そして 明日から」曽我部清典 with 中川俊郎
ALM RECORDS / ALCD-50
収録作品:佐藤聡明/光
     松尾祐孝/ディストラクションⅣ
     近藤 譲/冬の闇に
     伊佐治直/ファンファーリア
     西村 朗 /ヘイロウス(光輪)
     中川俊郎/唇・舌・歯・喉のためのエチュード
     武満 徹 /径

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-DISTRACTION no.4 CD
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邦楽器と西欧楽器を対照した作品のタイトルとして使用している
<音・音 / Sound Sound>というシリーズについて、
今日から数日の連続記事としてお話をしていこうと思います。

清流の風景

##### 音・音~二群の邦楽合奏の為の二章 #####

          SOUND SOUND
   ~ Two Movements for Two Groups
     of Japanese Traditional Instruments ~
            (1998)   

         日本音楽集団委嘱作品

演奏時間:約15分
楽器編成:2笛(篠笛と能管の持ち替え)、2尺八(一尺八寸)
     2三味線 2打楽( Ⅰ =小鼓 Ⅱ =締太鼓 聲(余韻A)
     4二十絃箏 2十七絃箏

初演:1998年7月 津田ホール
   <日本音楽集団 第152回 定期演奏会>            
演奏:指揮=松尾祐孝
   邦楽合奏=日本音楽集団

###########################

拙作<フォノスフェール第1番~尺八と管弦楽の為に>
(1993年東京フィルハーモニー交響楽団委嘱作品)が、
国内外で大成功となった事を契機として、私の許には
邦楽器のための作品の委嘱をいただくようになりました。
その中でも最も大きな楽器編成の委嘱であったものが、
この<音・音 / SOUND SOUND>です。

この詩的で風変わりなタイトルは、作品が内包する多重な
対称性(或いは対照性)を象徴したものです。
舞台配置の視覚的効果や演奏そのものから、
性格の異なる二楽章の対照、左右二群の合奏の対照、
左右二群の掛け合い、箏群と他の楽器との対照、といった
多角的な要素を聴く者・見る者に感じてほしい作品です。
「静」的な第1章と「動」的な第2章のふたつの楽章が、
つづけて一気に演奏されます。

自ら指揮をして日本音楽集団の錚々たるメンバーによって
初演できたこの作品は、その後は再演に恵まれていません。
そろそろ再演の機会を伺いたいところなのですが・・・
どなたか演奏してみませんか。


初演コンサート「日本音楽集団第152回定期演奏会」の
プログラム・パンフレットの表紙がこれです。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-日本音楽集団プログラム表紙


この作品で私なりに確立した、左右二群の対称や
音と音の対照といった手法は、その後の私の様々な作品で
更に敷延されていくことになりました。

また、タイトルの<SOUND SOUND>も、
使い続けていくことになっていったのです。
明日以降の記事で、後続の作品を紹介していきましょう。
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<SOUND SOUND>シリーズ第3作の最初のヴァージョンは、
笙とコントラバスの為の作品として誕生しました。
笙という伝統楽器の構造上の指使いの制約による
音構造の運用の特徴が、作曲上でも大きな鍵となりました。
作曲する者にとってその制約は窮屈でもありますが、
同時に程よい緊張感を創成してくれる要因にもなりました。
そして、その後のヴァージョン追加や
別の作品の構造の骨格への転用もできるような
実に逞しい音楽的な構造を得ることができたのでした。

昨日の記事で紹介した<音・音 Ⅲ-c ~笙とリコーダーの為に>
を2008年に発表した後、昨年にはまた新たな機会を得て、
<音・音 Ⅲ-c ~バンドネオンとコントラバスの為に~>
を発表することができました。

##### 音・音 Ⅲ-c
       ~バンドネオンとコントラバスの為に~#####

          SOUND SOUND Ⅲ-c
     for Bandoneon and Contrabass (2013)   

    <洗足学園音楽大学SMC2013シリーズ>初演作品

演奏時間:約13分

初演:2013年11月 洗足学園 前田ホール
   <平田耕治凱旋公演~バンドネオンの伝統・現在・未来>            
演奏:バンドネオン=平田耕治 コントラバス=木田浩卓

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バンドネオンと笙は、“手動ふいごオルガン”と“口吹きオルガン”
というような関係で、空気の流れでリードを震わせて
管で音程と共鳴と生成するという点で、近似した楽器です。
音色も実はとてもよく似ています。
通常はタンゴ音楽の分野で耳にするバンドネオンが、
日本的・アジア的に聴こえてくるところが、
この作品の大きな特徴と言えるでしょう。

初演は、気鋭の演奏家である平田耕治氏と、
その仲間である俊英の木田浩卓氏によって、
素晴らしい雰囲気で飾っていただきました。

・・・リハーサル風景・・・
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-音・音3リハーサル

・・・初演演奏会チラシ・・・
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-SMC11/17バンドネオン公演

これからもまた、音と音、構造と構造、和と洋、
等といった何らかの対称や対照をクローズアップする作品には、
この<音・音=Sound Sound>を冠していこうと考えています。
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テーマ:
<SOUND SOUND>シリーズ第3作は、
後にヴァージョンを重ねていくことになりました。

##### 音・音 Ⅲ-b ~笙とリコーダーの為に~ #####

          SOUND SOUND Ⅲ-b
       for Sho and Recorder (2008)   

      <フュージョン・フェスタ>出品作品

演奏時間:約13分

初演:2008年3月 洗足学園 前田ホール
   <現代の音楽展2008>第5夜<フュージョン・フェスタ>            
演奏:笙=宮田まゆみ リコーダー=鈴木俊哉

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昨年10月~11月にアップした
<ISCM世界音楽の日々2001横浜大会>特集記事
の中の<独奏作品展>の中に登場している鈴木俊哉氏の
リコーダーの演奏を、皆さんはご存知でしょうか。
学校教育の中に長く浸透している縦笛=リコーダーに対する
認識が一変してしまうような、鮮烈なパフォーマンスを
鈴木さんは飄々と繰り広げてしまします。

あの2001年10月10日以来、私は、
「いつか鈴木俊哉さんに演奏していただく作品を書きたい」と
想い続けていました。
長らくしれは実現しなかったのですが、
「音楽異種格闘技大会!?」のような「あらゆるフュージョン」
の特集という異例の企画<フュージョン・フェスタ>の企画を
私が担当することになった際に、
真っ先に私の脳裏に浮かんだアイデアが、この作品でした。

笙とコントラバスの為に書いた<SOUND SOUND Ⅲ>の
コントラバスのパートをリコーダーに書き換える形で、
作品が誕生することになったので、このタイトルになりました。

和楽器と洋楽器の対照・・・
高音楽器と低音楽器の対照・・・
リード楽器と歌口楽器の対照・・・
様々な音と音の対照や“フュージョン”を意図した作品です。

尚、リコーダーは、テナーとグレート・バスの
持ち替えとなっています。

初演は、世界的名手であるお二人による
素晴らしい演奏に恵まれて、
前田ホールが冷徹で厳粛ば大空間になり、
<フュージョン・フェスタ>の最終演目として
狙い通りの時空を生成することができました。


・・・<現代の音楽展2008>のプログラム冊子・・・>
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### 音・音 Ⅳ ~尺八、二十絃箏、打楽器群の為に~ ###
           (2005)

         SOUND SOUND Ⅳ
    for Shakuhachi, Twenty-stringed Koto
     and Percussions (2005)   

   メキシコ/セルバンティーノ国際芸術祭委嘱作品
          
演奏時間:約12分

初演:2005年9月 メキシコ/グアナフアト/ミナス教会
   <セルバンテフィーノ国際芸術祭~TAMBUCO演奏会>            
演奏:三橋貴風(尺八) 吉村七重(二十絃箏)
   Tambuco Percussion Ensemble
   リカルド・カシャルド アルフレッド・フリンカス 
   ミゲル・ゴンザレス ラウル・トゥドン

日本初演:2011年10月 トッパンホール
   <2011年度 国際交流基金賞受賞記念コンサート>
  ~TAMBUCO PERCUSSION ENSEMBLE~
      タンブッコ・パーカッション・アンサンブル~
出演:Tambuco Percussion Ensemble
   リカルド・カシャルド アルフレッド・フリンカス 
   ミゲル・ゴンザレス ラウル・トゥドン
共演:三橋貴風(尺八) 吉村七重(二十絃箏)

############################

日頃から懇意にさせていただいている吉村七重さんから、
「メキシコの打楽器アンサンブル=タンブッコとの協演の為の
作品を書きませんか」という相談を受けたのは、
2004年の暮れ辺りだっただろうか。

私は、1993年に、当時結成間も無かったタンブッコの演奏を
目の当たりにしていたことを想い出しました。
ラテン・アメリカ圏で初開催であった国際現代音楽協会音楽祭
=<ISCM世界音楽の日々'93メキシコ大会>に、
日本支部正代表として参加した際に、会期中の打楽器演奏会で
彼らの演奏に初めて遭遇したのです。
世界各国の作曲家による様々なスタイルの作品に
柔軟に対応しながら、次々と繰り出される颯爽とした演奏に、
私はすっかり魅了されました。

それから十数年の時を経て、私の作品を彼らに演奏していただく
機会に恵まれようとは・・・、実にありがたいお話でした。

尺八と二十絃箏という邦楽器と打楽器アンサンブルが協演する
という特異な楽器編成の委嘱条件でしたが、
私は心地よい興奮を感じながら作曲の筆を進めました。
打楽器の音が邦楽器の音をマスキングしてしまわないように
配慮したため、鍵盤打楽器を一切使用せずに、
正に「邦楽」と「打楽」の音と音が鬩ぎ合い響き合う、
両者の文化が交流する音楽になりました。

初演の行われた<セルバンテフィーノ国際芸術祭>は、
それは大規模なフェスティバルで、メキシコという国の
文化の底力を見せつけられるような思いがしました。
山間の町の教会を超満員にして行われた
メキシコの人気者=TAMBUCOの演奏会のプログラムの
1曲として、この作品は初演されました。
キリスト教会の中で和服の演奏家の邦楽器との協演、
正に異文化交流の触発が実現しました。

その2年後に、同じメンバーで更に2度程、
メキシコシティ等で演奏されました。
そして先日、今年度の国際交流基金賞受賞記念コンサートで、
待望の日本初演が実現したのでした。

この曲では、尺八の発する単音のニュアンスに反応して
打楽器が単音を発する場面や、
二人ずつの打楽器奏者組み合わせで交互に連打を続けて、
邦楽器の鼓の掛け合いのような音のやり取りを、
尺八と二十絃箏の背景に置いたり、
トムトム等の通常の打楽器を指定しつつも、
邦楽の持つ要素を作品全体に浸透させています。

上記の日本初演の演奏が、
一昨年1月にNHK-FMで放送されました。
アーカイヴで聴くことができるかもしれません。

目下の所、この<SOUND SOUND>シリーズは、
この第4作までですが、将来も、
このタイトルに相応しい構想の作品を書く機会があれば、
第5作以降も誕生すると思います。


写真は、<SOUND SOUND Ⅳ>の日本初演となった
<2011年度 国際交流基金賞受賞記念コンサート>
~TAMBUCO PERCUSSION ENSEMBLE~
のプログラム・パンフレットの表紙です。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-タンブッコ演奏会冊子
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今夜はシリーズ第3作の紹介となります。
初めて「笙」という楽器に取り組んだ作品です。
この作品の音構造は、その後の私の作品に応用が可能な
様々な可能性を有するものになりました。
また、国際現代音楽協会世界音楽祭の日本初招致となった
<ISCM世界音楽の日々2001横浜大会>の
オープニング・コンサートで再演もされた
想い出深い作品です。

##### 音・音 Ⅲ ~笙とコントラバスの為に~ #####

          SOUND SOUND Ⅲ
       for Sho and Contrabass (2000)   

          真鍋尚之委嘱作品

演奏時間:約13分

初演:2000年7月 紀尾井ホール
   <真鍋尚之リサイタル>            
演奏:笙=真鍋尚之 コントラバス=溝入敬三

再演:2001年10月 横浜みなとみらいホール(大ホール)
   <ISCM世界音楽の日々2001横浜大会>
      オープニング・コンサート
演奏:笙=真鍋尚之 コントラバス=溝入敬三

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未来を担う若手の笙奏者の一人に、真鍋尚之さんが居ます。
作曲家としての研鑽も洗足学園音楽大学で積んだ後に、
東京藝術大学に雅楽専攻が開設された時に入学して、
以前から続けてきた笙の分野での研鑽に更に磨きをかけて、
その後、国立劇場主催の作曲コンクールで自作自演で優勝する等、
華々しい活躍で注目されている、気鋭の演奏家です。
その真鍋さんのリサイタルのために作品を委嘱され、
更には氏の最初のCDに収録もしていただきました。

また、横浜在住の演奏家による委嘱作品で、協演者も横浜在住
ということと、邦楽器と洋楽器の協奏作品ということもあって、
<ISCM世界音楽の日々2001横浜大会>の開催初日夜の公演=
<オープニング・コンサート>にもプログラミングされました。

高音楽器で構造的には管楽器である笙と、
低音楽器で弦楽器であルコントラバスの対照、
拍節感がほとんど無い曲の前半部と、
悠然とした拍節がたゆたう曲の後半部の対照が、
この作品の基本コンセプトになっています。

また、慎重に吟味して構築したこの作品の音構造は、
その後の私の他の作品にも応用されていることを考えると、
小粒な作品ながらなかなかの重要作なのかもしれません。

この作品が収録されているCDが下の写真です。
「呼吸」~真鍋尚之-笙リサイタル
ALM RECORDS / ALCD-9023

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-真鍋尚之CD「呼吸」
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