今日は2021年に初演されたの作品の紹介です。

 

 

この写真の五つのガラス製のボウルは、実が楽器です。

クリスタルボウルと呼ばれるものです。

一般的には瞑想やヒーリングに用いられる効果音発生音具

のように思われているかもしれませんが、ステキな音色と

確かな存在感を持つ楽器として認識して良いと思います。

 

2019年に、クリスタルボウルの若き使い手、鈴木充子さんに

知己を得ることができたことによって、私はこの楽器に注目しました。

先ず第一弾として《天空悠遊》〜笙とクリスタルボウルの為に〜を書き、

2020年1月に二つの演奏会で初演されました。

そして第二弾として《天空悠遊Ⅱ》〜箏とクリスタルボウルの為に〜を書き、

2020年12月に初演されました。

そして、第三弾として、私が所属する作曲家同人"チーム百万石"主催で

琵琶に焦点を当てた企画<琵琶百万石>を開催するにあたって、

《天空悠遊 III》〜琵琶とクリスタルボウルの為に〜を作曲したという訳です。

 

持続音が主要な魅力であるクリスタルボウルから生成されるミステリアスの

音空間の中に、撥弦楽器である琵琶の減衰音が漂うことによって、

神秘的な時空が生成されていく作品です。

曲は、拍節感とは無縁の漂うような序の後、

執拗な同音連打と不規則なリズムが交錯しつつ

次第にヴォルテージを上げていく楽想で一気に頂点に駆け上がった後、

音楽は静寂の彼方に消 えていく・・・と進みます。

 

初演は薩摩琵琶とクリスタルボウルの組み合わせですが、

勿論、筑前琵琶でも演奏可能な作品です。

 

###《天空悠遊 III》〜琵琶とクリスタルボウルの為に〜###

          (2021年作曲)

 

初演演奏会:2021年10月23日(土)15:00開演

      KMアートホール(幡ヶ谷)

        【琵琶百万石】

  演奏 川嶋信子(薩摩箏)

     鈴木充子(クリスタルボウル)