アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を始めています。
今回は第31巻の紹介です。
本号の付録は、昭和の戦後の時代の縁の下の力持ち、
EF15形直流電気機関車のNゲージサイズ模型でした。
いつものようにパッケージを開けて、
底から冊子をとり出してみましょう。
第30巻から、巻頭記事が国鉄の珍し車両の回顧に
シフトしたようです。本号の記事は、
クモハ123形0番台の特集でした。
単行運転で充分な閑散線区で運用するために、
折りから役割を終えた荷物車として活躍していた
両運転台のクモニ143形から改造されて、
昭和61年から6両が製造された電車です。
第30巻から「国家と鉄道」というタイトルの
歴史的な記事シリーズの連載が始まっています。
本号は、明治前期から明治中期の時代の回想録です。
それから、日本初の立体交差駅として、
また大正ロマンを醸し出す名建築として有名だった
素晴らしい駅舎を有していた北九州の折尾の
駅舎の話題には目を奪われました。
珍しく海外の鉄道の話題も掲載されていました。
日本に併合されていた時代もある台湾の鉄道の話題です。
そして巻末に本号の主人公の登場、
EF15形直流電気機関車の特集記事です。
私が学生の時代に山手線を並行して走る
(現在では埼京線や湘南新宿ラインが闊歩している)
貨物線を小型貨物車を数十両も従えて力行していた
縁の下の力持ちの姿が脳裏に焼き付いています。
私がよく見かけた五反田駅のシーン写真が掲載されていて
とても嬉しくなりました。
付録のNゲージサイズ模型は、
あいかわらず精巧な出来栄えです。