• 10 Sep
    • 「交響曲第8番」ベスト・ワン!?

      音楽家・作曲家への道のり第一歩は、まず、音楽通・音楽愛好家になることです。好きで好きでたまらない音楽を聴き抜いて、調べ抜いて、楽しみ尽くす心をなくして、プロにはなれません。私は、折りに触れて、現代音楽の作曲家の仲間や知人と、一献ご一緒することがあります。時には、古今東西の作曲家の書いた「交響曲第#番」の中で、最高傑作はどれだろうか・・・といった話題で、何時間も話が尽きないこともあります。何だかマニアックだなあと思われるかもしれまえんが、考えてみれば、車の話題、スポーツの話題、歴史の話題、等々、好事家が集まっての談義がそれぞれにマニアックな訳です。では、あらためて皆さんにも話題を提起しましょう!「貴方の交響曲第8番ベスト・ワンは誰の作品ですか?」マニアックな答えがある方は、是非メッセージをお寄せください。ご参考までに、私なりの考察を披露しておきましょう。ベートーヴェンの第8番は、第7番と第9番の挟まれて小振りで地味な印象もありますが、なかなか闊達な作品です。第7番と同じ演奏会で初演されましたが、ベートーヴェン自身は現代では大人気の第7番よりも、第8番の方により自信と愛着を感じていたようです。シューベルトの第8番は、一昔前までは第9番と言われてきたあの「ザ・グレイト」です。第7(8)番「未完成」の怪しいまでに美しいロマンティシズムとはまた趣を変えて、茫洋としたスケールを感じさせる音楽です。作曲家の系譜としてはブルックナーの先駆者と言えるでしょうか。ロマン派中期の作曲家で、交響曲が第8番まで到達した巨匠は、(有名なところでは)残念ながら殆ど存在しません。唯一、ドヴォルザークの第8番が、異彩を放っています。一昔前までは「イギリス」というサブタイトルを冠されることもありましたが、イギリスで出版されたという事以外、特に根拠は無いので、今日では用いない方が賢明でしょう。後期ロマン派から20世紀に目を向けていきましょう。ブルックナーの第8番は、未完に終わった第9番(3楽章まででもしばしば演奏されますが)と共に、この作曲家が晩年に達した至高の境地を壮大なスケールで味わうことができます。ブルックナーの最高傑作と言って良いでしょう。当然のことながら、ベスト・ワンの有力候補です。マーラーの第8番は、先日の記事で私の共感を記述しましたが、その演奏編成の膨大さから「千人の交響曲」とも呼ばれる、ヨーロッパ芸術音楽の長大化・巨大化の極地に位置づけられる一大音響絵巻とも言うべき大作です。勿論、最有力候補と言えるでしょう。ヴォーン・ウィリアムズの第8番は、ちょっと変わった経緯を持つ作品です。南極探検家スコットを描いた映画の音楽を再構成して交響曲に仕立てたもので、通称「南極交響曲」です。残念ながら、最近は滅多に演奏されません。ショスタコーヴィチの第8番は、5楽章構成で演奏時間約1時間の大作です。第7番「レニングラード」に続いて戦争を描いた作品ですが、更に重苦しさを増した楽想は、ソビエト社会主義体制下ではともすると批判の対象にもなり、ある時期には演奏禁止という扱いも受けた問題作でもありました。強力なクライマックスに到達するものの、まるで全てを諦観してしまったかのような静かなコーダに至る終楽章の様相は、聴く者の心に一種異様な印象を刻みます。その他にも、超マニアックな第8番はあるでしょうか。ご存知の方は、是非メッセージでお知らせください。私の第8番ベストワンは何かって?マーラー・ファンの私ですから、やはりマーラーとしておきます。しかしながら、北ドイツ放送交響楽団の来日公演で、サントリーホールに鳴り響いたギュンター・ヴァント指揮によるブルックナーの第8番の演奏も未だに私の脳裏・耳から離れることがありません。 この2作品が私にとっての双璧ということろでしょうか。ブルックナー「交響曲第8番」の私の愛聴盤(CD)です。指揮=ギュンター・ヴァント管弦楽=北ドイツ放送交響楽団RCA RED SEAL / BVCC-3001~02

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    • 私鉄全駅・全車両基地26/京成電鉄・北総鉄道・新京成電鉄

      朝日新聞出版から刊行されている「週刊朝日百科シリーズ」の一環として毎週発行された雑誌、<私鉄全駅・全車両基地>のご紹介は今回で第26号です。前々号と前号の南海電気鉄道の紹介に続いて、本号は成田空港アクセス事業を展開する京成電鉄とその系列会社の登場です。京成電鉄は、日本初の地下鉄と私鉄の相互乗り入れとして都営・浅草線と直通運転を開始した他、その直通運転のために1372ミリ(馬車軌間)から京浜急行や都営・浅草線と共通の標準軌1435ミリに、神業的短期間での改軌を成し遂げた他、また東京ディズニーランドの誘致と事業化に大きな役割を果たすなど、先進性を持った会社です。しかし一方で、成田空港のアクセス輸送を国策の一部として担う役割を与えられながら、空港そのもの開港の遅れの影響から一時期は経営が非常に苦しくなる等、大手私鉄の中では必ずしも陽の当たる存在ではありませんでした。しかし、後に開発された成田新幹線構想の路線沿線が、紆余曲折の末に北総線+空港アクセス線として整備されて、現在では、スカイライナーがその新路線を経由して最高速度160キロで疾走するようになり、JRとの乗り換え拠点駅=日暮里駅もリニューアル工事が竣工して面目を一新して、新たな時代を迎えています。###私鉄全駅・全車両基地26/京成電鉄###本線、東成田線、押上線、金町線、千葉線、千原線、成田空港線(スカイアクセス線)、北総鉄道、新京成鉄道、芝山鉄道、等が紹介されています。本線のJRとの乗り換え結節点は、起点駅の京成上野駅がJR上野駅から少し離れていることもあって、一つ手前の日暮里駅になっています。手狭な構内でしたが、三層構造の近代的な駅とホームに大改造が行われ、今ではすっかり面目を一新しています。懐かしい写真も数多く掲載されています。成田空港の誕生と発展の経緯に翻弄された歴史があり、その名残は、現在の本選、成田空港線、東成田線、芝山鉄道が複雑に絡んでいるところに示されています。一方で、映画「寅さん」でお馴染の帝釈天が在る柴又や、船橋大神宮など、庶民的な名刹が在るのも京成電鉄の沿線です。かつては大いに賑わった”船橋ヘルスセンター"や"谷津遊園"が在ったのも京成沿線でした。京成電鉄と言えば、初詣の人出が全国第2位と言われる成田山新勝寺の存在を忘れてはいけません。そもそも京成電鉄の誕生は、成田山への参詣客輸送を主なターゲットとして計画されたのですから。車両紹介や全駅紹介も勿論網羅されています。前述した改軌の際の暫定平面乗り換え駅の写真も掲載されています。貴重な記録です。昼間の京成高砂駅は、想いの他長閑な雰囲気です。しかし、ホームに佇んでいると、様々な車両がひっきりなし行き交いきます。スカイライナー、京成色の通勤電車、京成のステンレス・アルミ車両、京浜急行の赤い車両、北総線の青系の車両、等々、鉄道ファンには堪らない車両ウォッチのスポットです。

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    • 再録:御礼&回想vol.1〜<松尾祐孝邦楽器作品個展>

      邦楽器作品の作曲をライフワークの重要な柱としている私です。<松尾祐孝邦楽器作品個展>を開催してから、早いもので三年以上の時が経過しました。あらためて、ご来場いただいた皆様に御礼申し上げます。また、演奏者の皆様やスタッフの方々の絶大なるご協力とご尽力に、あらためて感謝申し上げます。今日から5回の記事シリーズとして、この個展の五つのステージについての回想を再掲載していきます。先ず、プログラム1曲目=<新譜音悦多>です。この作品は、2種類のCDも発売されています。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ALCD-9028 税抜価格¥2,900 発売:2002年7月26日邦楽器アンサンブル ~現代邦楽研究所 委嘱作品集~ ■吉川和夫:森の記憶 Version 1■浦田健次郎:三つの無言歌■松尾祐孝/新譜音悦多(しんふぉにえった)■池辺晋一郎:ポピーエチュード ■鳥養潮:UTA I・II■菅野由弘:遠雷の時■三枝成彰:花の乱・邦楽器編- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -現代の日本音楽 国立劇場委嘱作品シリーズ第19集 松尾祐孝日本芸術文化振興会国立劇場調査養成部調査資料課監修・編集菊倍 ● 128頁 発行日:2007年12月 ISBN:978-4-393-90059-8CD付定価:本体6,000円+税■松尾祐孝/「呼鼓悠遊」(1999年)■松尾祐孝/「美しの都 Ⅲ」(1996年)■松尾祐孝/邦楽合奏のための「新譜音悦多」(1998年)■松尾祐孝/尺八と二十絃のための     「ディストラクション Ⅴ」(1998/2005年)■松尾祐孝/「琵琶悠遊」(2007年)- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ♪♪♪ 松尾祐孝/新譜音悦多~しんふぉにえった ♪♪♪    (1998年 / 現代邦楽研究所委嘱作品) 尺八:山口賢治    三味線:野澤徹也 大友美由奈   箏:吉原佐知子 野澤佐保子 十七絃箏:谷冨愛美 指揮:松尾祐孝第1曲「旋律~しらべ」は、民謡調の伸びやかなメロディーを基調とした楽章です。現代邦楽研究所を代表する若手メンバーと研究生による演奏は、そても素直で綺麗にまとまりました。第2曲「巣渓流津尾~すけるつぉ」は、16年前の初演の時に物議を醸した曰く付きの楽章です。当時の邦楽器奏者にとっては未知の世界とも言えるような混合表紙や変拍子が交錯する丁々発止のやり取りによるスリリングな音楽ですが、今や現代邦楽研究所の皆さんは、軽々と演奏できるようになって、すっかりレパートリーとして定着しています。この個展での演奏も、実に爽快な出来栄えでした。第3曲「彩~あや」は、擬似ミニマル音楽とも言える、簡素な素材の反復を基調とした楽章です。パートによっては複数拍に跨がる5連符や7連符があり、第2曲程ではないにしても、初演時は難曲と捉えられましたが、今では楽しく演奏できるレパートリーになっています。この日の演奏では、リハーサルの段階で編み出した指揮者からの新たなサインの出し方を取り入れて、今までで最も完璧な演奏に仕上がりました。古典をしっかり勉強しながら、五線譜を読み、新しい現代の作品に積極的に取り組み、邦楽器の未来を切り開いていく、現代邦楽研究所、洗足学園音楽大学・現代邦楽コースで行われている先進的且つ総合的な教育が、如何に的を射た内容であるかということが、この作品の演奏の歴史を辿るだけでも鮮明に浮かび上がってくるのです。それを意図して、個展のプログラムの冒頭に、この<新譜音悦多>を配したという訳です。・・・月刊「邦楽ジャーナル」2014年8月号には   個展の先行記事が掲載されました。・・・

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    • 都市型通勤電車の歴史的名車=クモハ12〜リニア・鉄道館

      "リニア・鉄道館"の歴史的車両の展示は実に魅力的です。昨日の"モハ52”に続いて、今日はクモハ12のご案内です。首都圏での例を引くと、赤い中央線、緑色の山手線、黄色の総武線(緩行線)、水色の京浜東北線、青緑色の常磐線、といったカラフルな通勤電車網になる前の国鉄の通勤電車は、焦げ茶色一色の旧型車両ばかりでした。その時代の一員として活躍したクモハ12は、この通りの出立ちで、リベット(溶接後)が厳めしく、いかにも旧型国電と言いたくなるような迫力があります。車内はこの時代の標準的な様式で、木造が主体となっています。私が生まれた頃は、山手線等の都市路線を、このような車両がまだ沢山走っていたのです。

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    • プレビュー〜邦楽2010コンサート【音のカタログ vol.7】は9月13日(水)開催

      作曲家グループ邦楽<2010>では、毎年、新作を中心に「音のカタログ」コンサートを開催しています。来たる9月13日(水)には、その7回目となる【音のカタログ vol.7】が開催されます。8作品のうち5作品は初演、または改作初演となります。当日は出品者、出演者関連の楽譜を会場のロビーに展示され、購入することが出来ます。私=松尾祐孝は、旧作ではありますが、<フォノ第11番~二十絃箏独奏の為に~>を出品します。吉村七重氏のために2012年に書いた作品ですが、今回は内藤美和さんに二十五絃箏で演奏していただくという新機軸の提示となります。この"音のカタログ"は、毎回、様々な志向と個性を持つ作曲家達が、様々な邦楽器を含む楽器編成の作品を出品して、質量共に充実した演奏会になっています。皆様のご来場をお待ちしております。#####【音のカタログVol.7】##### 作曲家グループ<邦楽2010>コンサート 2017年9月13日(水) 6時半開演(6時開場)     杉並公会堂 小ホール(荻窪)  チケット:¥3000 (当日前売りとも)program(演奏順未定)●神坂真理子:  「桜吹雪」?尺八・箏・十七絃のために? (2016)尺八:金子朋沐枝、箏:野田美香、十七絃:合田真貴子●川越道子:   Shakuhachi & SYNTAL No.4 [初演]尺八:大山貴善、SYNTAL: 川越道子●眼龍義治:   すいふようー二面の箏のためのー[初演]箏:身崎有希子、松澤佑紗●田丸彩和子:   雙蝶のわかれ〜北村透谷の詩による〜 [初演]筑前琵琶:尾方蝶嘉、薩摩琵琶:川嶋信子●橋本 信:   EtamineⅢ(エタミーヌⅢ)[初演] 尺八:大河内淳矢、琵琶:榎本百香、十七絃:吉澤延隆●前田智子:「阿頼耶」  ~~尺八とヴァイオリンのために~~(2016)[改作初演]尺八:田嶋謙一、ヴァイオリン:河村典子●松尾祐孝:   フォノ第11番~二十絃箏独奏の為に~(2012)二十五絃箏:内藤美和●溝入敬三:  “マイクロトーンズ・スタディ” 十三絃箏のための (2016) 箏:神囿歌世子●(司会)田中隆文(邦楽ジャーナル編集長)チケット販売開始 6月13日より●申込み・問合せ:作曲家グループ<邦楽2010>事務局            邦楽アソシエーション Tel.03-5338-9530 Fax.03-5389-7690 info@asoshi.com●後援:邦楽ジャーナル    公益財団法人     日本伝統文化振興財団    日本現代音楽協会/協力:おことの店 谷川デザイン:田中茉莉杉並公会堂東京都杉並区上荻1-23-15?TEL:03-3220-0401JR中央線・東京メトロ丸ノ内線 荻窪駅北口から徒歩7分【作曲家グループ<邦楽2010>参加作曲家(2017.6.1現在)】石井由希子/神坂真理子/川越道子/川崎絵都夫/菅野由弘/眼龍義治/北方寛丈/吉川和夫/橘川 琢/慶野由利子/ シュムコー、コリーン・クリスティナ/近藤春恵/佐藤容子/篠田大介/高橋久美子/高橋雅光/たかの舞俐/田口和行/田中修一/田中範康/田丸彩和子/ダリル・ゼミソン/壺井一歩/中澤道子/橋本信/尾藤弥生/藤原典子/マーティン・リーガン/前田智子/松尾祐孝 /松村百合/三村磨紀予/溝入敬三/三輪眞弘/森亜紀/山口淳

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