松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~

創造芸術は人間の根源的な表現欲求と知的好奇心の発露の最も崇高な形。音楽家・作曲家を目指す貴方、自分の信じる道(未知)を進んでいきましょう。芸術・音楽・文化と共に東日本大震災を乗り越えよう~頑張れ日本!〜がんばろうニッポン!


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ゴールデン・ウィークに突入しています。
皆さんは何処かへお出かけになりましたか?

行楽地は混んでいて大変という方は、
都心の美術館で静かなひとときを過ごすという手もあります。
もっとも、そこも混んでいるかもしれませんが・・・

今年は岡本太郎生誕100年です。
東京国立近代美術館で開催されている「岡本太郎展」は、
5月8日までの開催です。
1970年に大阪で開催された万国博覧会のテーマ館を兼ねた
あの "太陽の塔" をメインモティーフとして、
とても興味深い展示が展開されています。
私は先日に行ってきました。

http://taroten100.com/index.html
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-岡本太郎展看板

ミュージアム・ショップで1954年初版の著作
「今日の芸術」を購入してきました。
今、改めて読んでも、いささかも古さを感じさせない内容です。
現代社会に生きる我々にとって、芸術はどのように必要なのか
という問題を、切れ味鋭い論調で綴ってあります。
因習に囚われた固定観念はバッサバッサと切り捨てていく様は、
実に爽快でもあります。
音楽家としても共感したり問題提起を投げ掛けられること、
誠に大です。
特に、私が近年取り組んでいる "音楽づくり" の活動内容
(今般の教育指導要領改訂で小学校音楽教科にも記載されています)
には、一脈も二脈も通じる記述が多々あり、嬉しくなります。
皆さんも是非、ご一読あれ!

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-岡本太郎・今日の芸術
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今年度、音楽大学受験を考えている皆さんに、
私が企画・運営に携わっている音大受験サポート無料講座=
<ベーシック・トレーニング・ラボ>をご紹介しましょう。
(略してBTL、ベーコン&トマト&レタスではありません!?)

これは、昨年度に開設した洗足学園音楽大学の導入教育機関=
「洗足学園プレップ・ミュージック・スクール」が企画・運営する
音楽大学受験生向けの無料講座です。
音楽を学んで行くことに必要不可欠な事柄、
楽譜を読む・楽譜を理解する・楽譜を書く・・・
音を聴く・聴いた音を楽譜に書き留める・・・
楽譜から音や音楽を想起する・・・
といった基礎的な能力の習得を核とした内容を、
毎週水曜日と土曜日の夕方に開講します。

初回は、5月7日(土)18:50~20:20 / 2301教室
(同大学 溝の口キャンパス内 2号館3階)となります。
更に詳しい情報、洗足学園音楽大学入試センターまで
お気軽にお問い合わせください。
http://www.senzoku.ac.jp/music/index.html

ゴールデンウィーク明け頃には、
プレップ・ミュージック・スクールの公式サイトが
大学HP内に開設される予定ですので、
興味の有る方、受講をご希望の方は、ご参照ください。
公式サイトの開設までは、暫定的に下記のサイトを
開設してありますので、参考にしてください。
http://s-maps.blog.ocn.ne.jp/

私のよく知る学生の話によると、
入学前の所謂「楽典」や「聴音」の勉強に、
約1年間で数十万円の費用がかかったそうです。
そういった導入教育を、無料で提供していく講座が、
このBTLということになります。

勿論、個人レッスン等で専門教育を
既に受けることができている環境に在る方は、
その恵まれた環境を最大限に活かしていかれると良いと思います。
しかし、諸事情により、なかなかそういった場を得られない方や、
まず勉強の仕方がわからなかったり、
音楽関係者との接点が無いという方は、
先ずはこのBTLに参加・受講してみてください。
そこから、新たな展望が開けると思いますよ!

写真は、新緑が眩しい溝の口キャンパスの中庭の風景です。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-SG溝の口キャンパス中庭風景
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シリーズ最終回の第4回は、2001年10月19日に、
東京オペラシティ/コンサートホールで開催されました。

いよいよ待望の国際共作連作 [新世紀への讃歌] の世界初演が
実現するということで、その年の私は正に興奮状態でした。
しかも、別件の大プロジェクト=
<ISCM世界音楽の日々2001横浜大会>
(同年10月3~10日/横浜みなとみらいホール)
の実行委員長も務めていた時期でしたので、
それはもうとんでもない忙しさでした。
[新世紀への讃歌] については、2月12日の記事も、
是非併せてご参照ください。

漸く8月に本プロジェクトのホスト役としての序章の作曲を終えて、
この初演演奏会のプログラム・ノートの執筆を進めていた矢先、
あの "9.11=アメリカ同時多発テロ" が起きてしましました。
このあたりの状況については、2月14日の記事もご参照ください。

また、各曲の内容については、このブログ画面左側のTHEMEリストの
「新世紀への讃歌」の記事をご参照ください。

#東京フィルハーモニー交響楽団<アジア環太平洋作曲家シリーズ>#
       第4回「そして世界へー新世紀への讃歌」
    2001年10月19日/東京オペラシティ コンサートホール
   指揮:渡邊一正 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
    ソプラノ:李 丙烈 / リー・ビュンリウル(韓国) 
     バリトン:河野克典(日本)
児童合唱:東京少年少女合唱隊

プログラム 共作連作 [新世紀への讃歌]  全曲委嘱作品世界初演

序章~人類の未熟さに対して   松尾祐孝 / Masataka Matsuo
 オーケストラ+児童合唱  (日本)

土の未来~母なる大地へ    陳圭英 / CHIN Kyu-yung
オーケストラ+ソプラノ           (韓国)

水の未来~川へ、海へ       于 京君 / Julian Yu
 オーケストラ+児童合唱 (中国/オーストラリア)
                   
空気の未来~森へ、大気へ     ディエゴ・ルズリアガ /
オーケストラ+バリトン Diego Luzuriaga (エクアドル) 
            
火の未来~エネルギーへ      周 龍 / Zhou Long
 オーケストラ+児童合唱             (中国/USA)

宇宙の未来~星たちへ       ランス・ヒューム / Lance Hulm
オーケストラ+ソプラノ                (USA)

命の未来~人へ、まだ見ぬ命たちへ チナリー・ウン / Chinary Ung
オーケストラ               (カンボジア/USA)
 +ソプラノ+バリトン     

エピローグ~希望         イグナチオ・バカ=ロベラ /
 オーケストラ+        Ignacio Baca=Lobera(メキシコ)
 ソプラノ+バリトン+児童合唱

###############################

このアジア環太平洋作曲家シリーズの第1回から第3回に作品を提供
していただいた作曲家を主体として、各曲の委嘱作曲家の人選と
全8曲のテーマを、大野和士氏(当時の東京フィル常任指揮者)と
策定していきました。
全8曲の演奏編成の調整と委嘱の打診は、
全て私から各作曲家にコンタクトして、協議・決定していきました。
皆さん、この共作連作の意義を充分に理解していただき、
素晴らしい楽章を作曲してくれました。
しかも、各曲が、
独立した管弦楽作品としても自立できる作品になっていることも、
私にとっても作品自体にとっても大きな歓びといえるでしょう。

結局、このシリーズ実現の陰の立役者の大野和士氏には、
益々国際的に多忙となられたためにスケジュールの調整ができず、
指揮台に立っていただくことができなかったのですが、
若手俊英の沼尻竜典氏(第1・2回)と渡邊一正氏(第3・4回)
のタクトによって、実現したのでした。
その全てのリハーサルと本番に立ち会うことができた経験は、
私にとっても大きな財産になっています。

この初演の演奏は、CDとしてリリースされています。
人類が機械文明と共に飛躍的な進歩を遂げつつ・・・
一方で度重なる大規模な戦争や動乱によって
大量の犠牲者を生み出してしまい・・・
また、化石燃料の使用な廃棄物によって
地球環境を刻々と悪化に追い込んで行った・・・
そのような20世紀を振り返りつつ(ホスト役としての序章)、
未来への希望を各作曲家が作品で紡いで行くという、
新世紀開幕の年の音楽文化モニュメントを、
一人でも多くの方にお聴きいただければ幸いです。

東京フィル 共作連作 [新世紀への讃歌] 全曲委嘱初演
Live Notes / WWCC-7414
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-新世紀への讃歌CD
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ゴールデンウィークが始りました。
東京は暖かなお天気です。

今日、東北新幹線が、大地震から50日目で復旧全通しました。
良かった!・・・
昼夜を問わず復旧作業に従事された方々に敬意を表したいと思います。

風評被害が最小限に留まり、北関東や東北地方の行楽地・観光地に、
大勢の方が訪ねるようになると良いですね。
私も、憧れの "はやぶさ" グランクラスに乗って、
北への旅をしてみたいです!

遠路を旅する時間が無いという方も、
音楽や美術や映画等を楽しむ時間を見つけられると良いですね。
作品と向き合う時間を持つことは、
時には必要な心の栄養だと思います。

例えば、一般的には(現代音楽と同様に)
”何だかよく解らない"と思われているかもしれない
"シュルレアリスム"(超現実主義)作品も、
心を自由に開放して相対してみると、
何か強烈に迫ってくる感興がありますよ!
その何だかわからないような感興こそが、実は心の栄養なのです。
現代音楽作品や先端芸術電子音楽作品等を聴く場合も、同様です。

サルバドール・ダリ等の作品が一同に会している
"シュルレアリスム展" が、国立新美術館で会期延長、
5月15日まで開催されています。
私も先日行ってきて、心の栄養をたっぷりいただいてきました。

詳しい情報は、公式ホームページをご覧ください。
http://www.nact.jp/exhibition_special/2011/surrealisme/index.html

写真は、国立新美術館のファサードです。
ガラスの大きなうねりが印象的です。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-国立新美術館ファサード
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シリーズ第3回は、2001年2月9日に、
東京オペラシティ/コンサートホールで開催されました。

この回は、海外作曲家3名の来日は残念ながら実現しませんでしたが、
日本現代音楽協会との協働プロジェクトとして、
日本の若手作曲家2名の作品もプログラミングされ、
多くの邦人作曲家も会場に終結する、新しい展開にもなりました。

#東京フィルハーモニー交響楽団<アジア環太平洋作曲家シリーズ>#
        第3回「ラテンアメリカへのまなざし」
    2001年2月9日/東京オペラシティ コンサートホール
   指揮:渡邊一正 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
       ソプラノ:塚田京子 尺八:三橋貴風(日本)

プログラム
于 京君 / Julian Yu(中国/オーストラリア)
                    :"オアシス"(日本初演)
二宮玲子(日本):ソプラノと管弦楽のための交響曲<ルバイヤット> 
            (日本現代音楽協会出品作品・世界初演)
久行敏彦(日本): "いづかたへ…" 
            (日本現代音楽協会出品作品・世界初演)
葉 小鋼 / YE Xaogang(中国):"釈迦の沈黙" ~尺八協奏曲
         (異文化交歓協奏曲シリーズ第3弾・日本初演)
ランス・ヒューム / Lance Hulm(USA)
: "Stearing Fire" (日本初演)

ジュリアン・ユウ氏は、東京音楽大学で研鑽を積んだ経験も持つ
中国出身の俊英です。
再三このブログに登場してくる陳其鋼氏や譚盾氏と同じ世代です。
現在はオーストラリア国籍を持ち、旺盛な活動を展開しています。
この "オアシス" では 、中国の西域を旅した経験が反映されている
音楽を聴くことができます。

二宮玲子さんは、岩波映画の音楽も手掛けてきた社会派の作曲家です。
また、自身も歌う程、インドの民族音楽にも造詣が深い方です。
この作品にも、そういったアジアの魂が込められています。
久行敏彦氏の作品は、トーン・クラスターとハーモニーを共存させた
独特の透明感を湛えた作品です。
この2作品は、日本現代音楽協会「現音活動全国展開シリーズvol.3」
として、東京フィルとの共同制作として初演されました。

葉小鋼氏の尺八協奏曲は、既成の作品でしたが、このシリーズの
"異文化交歓協奏曲シリーズ" 誕生のヒントにもなった作品でした。
香港で委嘱初演され、台湾のコンクールで第1位を受賞していました
が、この時の演奏は日本初演でありまた改訂初演でもありました。
氏とは1988年の香港の現代音楽祭で面識を得ていましたが、
当夜も含めて、その後なかなかお会いできずに居ることが残念です。
現在は、北京中央音楽院の作曲科主任の要職に就いて居られます。

ランス・ヒューム氏は、ドイツ・カールスルーエを拠点に
国際的に活躍しているアメリカ出身の俊英です。
カールスルーエに在るバーデン州立歌劇場音楽総監督に就任された
大野和士氏の紹介による人選でした。
この作品 "Stearing Fire" は、
1998年ルトスワフスキ国際作曲コンクール第1位受賞作品
というだけあって、10分足らずの演奏時間ながら、
強烈な印象をもたらして当夜のフィナーレを飾ってくれました。

このようにして、アジアからの視点を核としながら、
ラテンアメリカ圏や北米やオセアニアの作曲家の作品にも
光を当てながら、3回の演奏会で13作品を紹介してきました。
そしていよいよ、共作連作 [新世紀への讃歌] 全曲委嘱世界初演
というファイナル・クアイマックスに向かったのでした。


今日の写真は、太平洋の南国の樹木越しの空のショットです。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-南国の樹木越しの空
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第2回は、2000年3月3日に東京オペラシティ/コンサートホール
での開催となりました。題して「ラテンアメリカへのまなざし」です。
この回には、海外作曲家4名中の3名が来日してくださり、
国際文化交流プロジェクトに相応しい雰囲気になりました。

#東京フィルハーモニー交響楽団<アジア環太平洋作曲家シリーズ>#
       第2回「ラテンアメリカへのまなざし」
    2000年3月30日/東京オペラシティ コンサートホール
   指揮:沼尻竜典 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
   篠笛:西川浩平(日本)

プログラム
李 圭鳳 / Yi Gyu-Bong(韓国)
         :室内アンサンブルのための"祭禮"(日本初演)
ディエゴ・ルズリアガ/Diego Luzuriaga(エクアドル)
         :<LITURGIA・礼拝>~篠笛と管弦楽の為に~ 
         (異文化交歓協奏曲シリーズ第2弾・世界初演)
イグナチオ・バカ=ロベラ(メキシコ):"未知の領域"
陳 怡 / CHEN Yi(中国): "交響曲第2番" (日本初演)

李圭鳳氏は長くドイツで研鑽を積んだ韓国出身の若手で、
当シリーズを立案した当時の東京フィル常任指揮者=大野和士氏
からの紹介でした。当公演に相応しい大編成の作品が無かったので、
室内オーケストラ編成の作品になりましたが、
存在感たっぷりの作品でした。

4月6日の記事にも登場したDiego Luzuriaga氏と日本の間には、
1992年のワルシャワでの私との出会いの後、
深い縁が育まれていきました。
そして、氏の故郷=アンデスの民に伝わる伝統楽器にも近似した
篠笛に大変愛着を感じたディエゴに、私は協奏曲を委嘱したのです。
期待に違わぬ、民族性と現代性と娯楽性が見事に融合した、
2楽章構成の素敵な協奏曲が誕生しました。
祖国に伝わるアンデスの笛に共通する音楽性を
日本の篠笛に見出した作曲家による
異文化交歓協奏曲が誕生したのでした。
後年、私の指揮で再演もされていますし、
更に祖国エクアドルでも演奏されています。
独奏の西川浩平氏のCDには、この初演の演奏が収録されています。

イグナチオ・バカ=ロベラ氏は、私とほぼ同い年の俊英です。
私との出会いは、1993年<ISCM世界音楽の日々'93メキシコ大会>
に日本史部代表として現地に赴いた時でした。
そのメキシコでの体験記は、近日中に記事にアップする予定です。
この作品は、氏の出世作になった管弦楽曲で、
日本の国際的作曲賞に一つの "入野賞" を受賞したもので、
新日本フィルハーモニー交響楽団で初演されています。

陳怡さんは、アメリカのカンザス音楽院を拠点に活躍する
中国出身の女性作曲家です。許可さん(先日来度々登場の二胡奏者)
の紹介によって、連絡をとる事ができました。
代表作と目される量感たっぷりの大作 "交響曲第2番" は、
正にコンサートのトリを執るのに相応しい風格ある音楽でした。


写真は、上記のルズリアガ作品が収録されている
西川浩平さんのアルバムCDです。
Flutist from the East vol.3 西川浩平 / Live Notes / WWCC-7415

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-LITURGIA/西川浩平CD
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アジア環太平洋作曲家シリーズの第1回は、
1998年11月10日の開催でした。
その日は、11月の一の酉でしたので、
”酉の市" が立つ日でもありました。

私は、海外からのゲスト、陳其鋼(チェン・チガン)氏もお連れして、
浅草・鷲神社の酉の市でこのシリーズの成功を祈願してから、
会場の文化村オーチャードホール(東京・渋谷)に楽屋入りしました。
そして、縁起物の大熊手を開演前の舞台中央に鎮座させて、
開場そして開演を迎えました。

#東京フィルハーモニー交響楽団<アジア環太平洋作曲家シリーズ>#
          第1回「アジアから」
      1998年11月10日/文化村オーチャードホール
   指揮:沼尻竜典 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
   胡琴:許可(Xu Ke/中国)

プログラム
陳 錦標 / Joshua CHAN(中国/香港):"馥郁曦思"(日本初演)
松尾祐孝(日本):胡琴協奏曲<天風愛舞和庵> 
        (異文化交歓協奏曲シリーズ第1弾・世界初演)
チナリー・ウン / Chinary Ung(カンボジア/USA)
:"Inner Voices"
陳 其鋼 / Qigan CHEN(中国):YUAN "源" (日本初演)

プログラミングに際しては、各作曲家の代表作にあたる作品を
ノミネートすることをモットーとしたので、
非常に量感のある聴き応えたっぷりの演奏会になりました。

陳錦標氏の作品は、作曲家の好きな香港島の山中の朝の情景を
彷彿とさせる、芳醇な音詩でした。
拙作については、4月24日の記事をご覧ください。
チナリー・ウン氏の作品では、音楽界のノーベル賞とも言われる
”グローメイアー賞”受賞作品というだけあって、
氏の高潔な風貌にも似た、どこか懐かしいような東南アジア的な
音像も湛えながら、連綿たる音楽が紡がれました。
陳其鋼氏の作品は、中国の民族性を内包しつつ、
晩年のメシアンに師事したという成果を感じさせる
華麗なオーケストレーションによって、
音楽のオーラが放射されるようなクライマックスとなりました。

3名の海外作曲家も来日され会場にお越しになり、
”東京から世界に音楽文化メッセージを発信する” 公演に相応しい
充実した時間を、聴衆の皆さんと共有することができました。
(陳其鋼氏は4月7日の記事に既に登場しています。)


写真は、香港島の新開発地区=サイバーポートです。
躍動する・躍進するアジアを感じさせてくれる風景です。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-香港サイバーポート
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胡琴協奏曲<天風愛舞和庵>の紹介に続いて、
その初演の場となった東京フィルの特別企画=
<アジア環太平洋作曲家シリーズ>について、
お話していくことにしましょう。

今年2月12日付[新世紀への讃歌] 誕生秘話!
でご紹介した経緯によって、東京フィルハーモニー交響楽団の
企画として、<アジア環太平洋作曲家シリーズ>が誕生しました。

4年度・4回にわたり環太平洋圏出身の国際的俊英による現代作品
を紹介していくシリーズでしたが、その作曲家の人選と選曲を、
私がプログラミング・アドヴァイザーとして担当しました。
当時の東京フィル常任指揮者=大野和士氏とも緊密に検討しながら、
人選と曲目を策定していったのです。

最終回は、委嘱共作連作による [新世紀への讃歌] の
新世紀開幕の年の世界初演とすることが、
まず最初にこのシリーズの最終目標として決まっていました。
そこへ至る3回のテーマも含めて、諸々の条件を勘案していき、
第1回「アジアから」、
第2回「ラテンアメリカへのまなざし」、
第3回「北米とオセアニアを経て」、
第4回「そして世界へ~新世紀への讃歌」
という各回のテーマが決定しました。

更に、<天風愛舞和庵>シリーズの記事でも吐露した胡琴協奏曲
の構想をも盛り込んで、私からの提案として、第1回~第3回に、
異国・異文化圏の伝統楽器を1曲ずつプログラムに組み込む、
"異文化交歓協奏曲シリーズ" を盛り込むことにもなったのです。
その第1弾として、4月24日の記事の
"胡琴協奏曲<天風愛舞和庵>" の初演が、実現した訳です。

明日から、シリーズ各回の内容とそれに纏るエピソードについて、
ご紹介していきましょう。
下の写真は、全4回のプログラム冊子の表紙です。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-アジア環太平洋シリーズ冊子
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4月21日の記事の通り、T氏から<天風愛舞和庵>のタイトル
をいただいて依頼、密に心に秘めていた構想がありました。
天・風・愛・舞・和・庵という6文字の漢字のイメージに沿った
6つの部分から構成される作品、できれば二胡とオーケストラの為の
協奏曲を作曲したいと考えていたのです。

その想いは、指揮者=大野和士氏と東京フィルハーモニー交響楽団
との協働プロジェクト<アジア環太平洋作曲家シリーズ>の中で、
実現することになりました。
同シリーズ第1回の演奏会で、初演されたのです。

###胡琴協奏曲<天風愛舞和庵>###
        (1998)

東京フィルハーモニー交響楽団委嘱作品

演奏時間:約20分
楽器編成:2222/422/3perc.hp/strings

初演:1998年11月 文化村オーチャードホール(東京)
演奏:胡弓=許可(シュイ・クゥ)
   管弦楽=東京フィルハーモニー交響楽団
   指揮=沼尻竜典

モンゴルの草原で青空を見上げるような雰囲気の「天」で始まり、
やがて(二胡の演奏による)馬の鳴き声が聞こえてきて「風」がふき、
連綿と二胡独奏のミニ・カデンツァの断続が「愛」を語ります。
一転してリズミカルな「舞」の音楽が二胡と同じ抱絃楽器の仲間である
津軽三味線のエッセンスを盛り込みながら興奮をかき立てていき、
遂には全てを包み込むようなクライマックス「和」に到達します。
その頂点が崩れ落ちるように収束した後、
「庵」によって、静寂の中をたゆたうようなエンディングとなる、
そのような6部分から構成される協奏曲が結実しました。

その初演は、素晴らしく美しい演奏でした。
許可さんの時に大胆で時に繊細な独奏と、
色彩感豊かな東京フィルのサウンドが相俟って、
CD化されていない事がもったいない位の名演になりました。
2管フル編成で20分の演奏時間という大作になった為もあって、
なかなか再演の機会に恵まれないのですが、
私自身ももう一度聴いてみたい作品です。

尚、タイトルの「胡琴協奏曲」の「胡琴」という言葉は、
胡弓属楽器の正式な呼称ということです。許可さんから伺いました。
通常の二胡(大小もあるようです)、
板胡(蛇皮の変わりに板を張った北方の楽器)
京胡(京劇の伴奏につかうタイプの胡弓)
等の総称ということです。
この作品では、演奏者が自由にこれらの楽器を持ち替えて
演奏してよいという設定にしてあります。
ヴァイオリン協奏曲としても演奏可能です。

<天風愛舞和庵>シリーズの紹介はこれで最後です。
さて、明日からの話題は何にしましょう!

写真は、久しぶりに香港の夜景にしました。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-香港の夜景2
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音大受験生の皆さんに直前情報をお知らせします。

私の勤務先でもある洗足学園音楽大学のオープンキャンパスは、
本日=4月24日(日)に溝の口キャンパスで
今年度の初回が開催されます。
私が企画運営しているS-MAPS/プレップ・ミュージック・スクール
(受験生向け導入教育機関)の相談窓口も開設します。
どうぞお気軽にお立ち寄りください。

オープンキャンパスについての詳しい情報は、
洗足学園音楽大学ホームページをご覧ください。
http://www.senzoku.ac.jp/music/examination/event/opencampus.html
事前登録が必要ですが、もう当日になってしまいましたので、
とにかくご来場いただければ参加できると思います。
本日は、正午12時に開始となります。

折りに触れて書いていますが、
音楽(に限ったことではありませんが)の修練は、
長い時間を要します。
それを継続できる心構えと実行力そのものが貴方の才能です。
才能が在るか無いかは、貴方自身の行動にかかっているのです。
つまり、才能は貴方の心の中にあるのです。

音楽大学への受験を考えている方は、
とにかく一日でも早く、準備態勢を整えてください。
その準備の仕方が判らない方は、
本日のオープンキャンパスやプレップ・ミュージック・スクールの
ホームページや問合せメール(洗足学園音楽大学HP内に近々オープン)
等を活用して、的確な情報を収集して、今後への参考にしてください。

尚、次回のオープンキャンパスは、5月22日(日)です。
今日が無理な方は、次回以降でもよいと思います。
皆さんの念願成就をお祈り・応援しています。

今日の写真は、四国・香川県の屋島にある保存建築の能舞台に懸る
"鯉のぼり" です。夢よ希望よ~天まで登れ!

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-屋島の能舞台の鯉のぼり
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