松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~

創造芸術は人間の根源的な表現欲求と知的好奇心の発露の最も崇高な形。音楽家・作曲家を目指す貴方、自分の信じる道(未知)を進んでいきましょう。芸術・音楽・文化と共に東日本大震災を乗り越えよう~頑張れ日本!〜がんばろうニッポン!


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<CCMC2011>の最終日に行ってきました。
Contemporary Computer Music Concert
の頭文字でCCMCです。
東京日仏学院、音と音楽・制作工房116(ACSM116)の主催で、
毎年この時期に開催されている、コンピュータ音楽イベントです。

電子音楽・コンピュータ音楽にも様々な潮流がありますが、
このは<CCMC>は、電子音楽のルーツである
"ミュージック・コンクレート"の延長上の流れを汲んでいて、
実際音を含む様々な音素材を編集・加工して制作した音源作品を
マルチ・チャンネル・スピーカー・オーケストラによって
再生(演奏)するという、アクースニウム・ライヴの
研究・実践・普及を主眼としているところに、
大きな特色があります。
今年も、東京・飯田橋にある東京日仏学院の
瀟洒な白い建物の中に在るエスパス・イマージュという
イベント・ホールに、数十のスピーカーが配置されて、
前後・左右・周波数帯域等の振り分けが施された多次元音響空間
の中で、数多くの作品が発表・紹介されていました。

この<CCMC>では、ACSM116のメンバーの作品発表や
フランスから来日するゲストの作品演奏に加えて、
一般公募のコンクールが併せて開催されていて、
この分野では日本で最も重要な若手の登竜門になっています。

私の勤務先=洗足学園音楽大学の音楽・音響デザインコースは、
2008年以来、学部生・大学院生・卒業生・修了生4~5名が
毎年入選して、更にその中から毎年のように
グランプリに相当する賞=「ACSM116賞」や「FUTURA賞」
の受賞者を輩出しています。
音楽・音響デザインコースは、あらゆる音楽の方向性を
網羅しつつ、意欲的に研鑽を積みたい貴方の入学を、
心待ちにしています。

<CCMC>についての詳しい情報は、ACSM116のHP
をご参照ください。

私が懇意にしているISCM(国際現代音楽協会)ポルトガル支部=
Miso Music Portugalでも、マルチ・スピーカー・オーケストラ
の研究・実践・普及が盛んに行われています。
2007年と2010年に私も招待作曲家として当地の現代音楽祭
<MUSICA VIVA>に参加して、室内アンサンブルと電子音響が
協演・協働する作品を発表しています。
下の写真は、2007年の時のワンカットで、
演奏に合わせて私はPCを操作しているところです。

このような分野も有り得る・・・
音楽の素晴らしさ、懐の深さ、ですね!

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-Musica Viva 2007 PC制御
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しばらく続けて紹介した [新世紀への讃歌] シリーズでしたが、
皆様いかがでしたか。
実際にCDをお聴きになりながら、
もう一度記事を読み返していただけると、
更に更に嬉しいです。

それにしても、アジア環太平洋文化圏出身の
このシリーズの作曲家達の多様性と頼もしさは、
実に壮観です。

第2曲の作曲家=陳圭英氏は、
韓国で学んだ後にドイツで研鑽を積み、
帰国後は、大邱の嶺南大学やソウル大学を拠点に、
韓国音楽界の重鎮として活躍しています。

第3曲の作曲家=于京君氏は、
北京中央音楽院で学んだ後に、
日本やアメリカで研鑽を積んだ後に、
最終的にオーストラリアに拠点を定め、
旺盛な活動を展開しています。

第4曲の作曲家=Diego LUZIRIAGA氏は、
12人兄弟の11番目に生まれ、
エクアドルの首都キトで学んだ後に、
パリやニューヨークで研鑽を積み、
一時期はブラジルやロンドンを拠点とした後、
現在はフィラデルフィアに住んで活躍しています。
現代音楽のみならずフォルクローレに通じる歌曲なども
手掛けていて、最近はオペラの新作が注目されています。

第5曲の作曲家=周龍氏は、
文化大革命の閉塞状況を経験した後に、
北京中央音楽院で学び、その後欧米で研鑽を積み、
現在はニューヨークやカンザスシティを拠点に
活発な活躍を展開しています。

第6曲の作曲家=Lance HULME氏は、
ミネソタ大楽、イーストマン音楽院、イェール大学で
学んだ後にウィーンでも研鑽を積み、
ルトスワフスキ国際作曲コンクール第1位をはじめ
数多くの受賞を重ねています。
現在はドイツのカールスルーエを拠点に活躍しています。

第7曲の作曲家=Chinary UNG氏に至っては、
創立間も無いカンボジア音楽院で学んだものの、
その環境は甚だ貧相なもので、
ピアノとクラリネット位しか設備や備品が無く、
洪水に襲われた時にはそのピアノが水にプカプカ浮いていた
というような経験にも遭遇した後、
ポルポト政権の圧政下から留学でアメリカの逃れ、
以後、アメリカを拠点にヒューマンな作品を書き続け、
音楽のノーベル賞と言われるグローメイヤー賞の受賞で、
国際的な知名度を高めました。

第8曲の作曲家=Ignacio BACA=LOBERA氏は、
祖国で学んだ後にカリフォルニア大学サンディエゴ校で研鑽を積み、
更にパリやドイツでも研鑽を積んでいます。
世界各地の現代音楽祭等で作品が紹介され、
現在は祖国の大学を拠点に、活発な活動を展開しています。

母国に居ながらにして、大抵の文献が母国語訳で入手でき、
日々の生活にも事欠かずに豊かで安全な暮らしができる、
そんな恵まれた日本人からは想像もできないような
境遇や難局を乗り越えて、彼らは逞しく生き、
自己研鑽を継続して、今日に繋いできたのです。
つまり自分を信じるて多大な努力を継続する力=
才能があったということです。

何度も言うようですが、才能は皆さんの心の中に在るのです!


今日の写真は、パリのサンクレール寺院です。
白亜の佇まいと青い空のコントラストが美しかったです。
昨年秋にリスボンの現代音楽祭からの帰路に立ち寄りました。
パリには、自分の才能を信じて研鑽を積む者たちが、
世界中から集まっています。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-サンクレール寺院
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[新世紀への讃歌] の各曲とその作曲家の紹介も、
いよいよ終曲です。


第8曲:”エピローグ~希望”
イグナチオ・バカ=ロベラ(メキシコ)
/Ignacio BACA=LOBERA (Mexico)
演奏編成:オーケストラ、ソプラノ独唱、バリトン独唱、児童合唱

序章の後、四大元素(土・水・空気・火)、宇宙、命、を経て、
いよいよ最後の第8曲は"希望"です。

メキシコ出身の俊英、イグナチオ・バカ=ロベラ氏に、
この連作共作のフィナーレを託しました。
氏は、カリフォルニア大学サンディエゴ校で湯浅譲二氏の下で
研鑽を積んだこともあり、また「入野賞」を受賞して、
その受賞作が新日本フィルハーモニー交響楽団で演奏されたことも
あり、日本を非常に良く知る人物です。

この曲では、メキシコの先住民族の言葉の一つである
「オトミ語」の最小限の単語
(男、女、子供、火、水、太陽、空気、音楽、人間、月)と、
自身の二人の息子の名前、Inigo(イニゴ)とJulio(フリオ)が、
児童合唱で語られます。
音楽そのものは不確定記譜法を駆使したトーンクラスター的な音響を
主体として、”混迷を極める現代社会の中での仄かな希望”を
暗示するかのようなフィナーレになっています。

このシリーズの記事の最後に、この [新世紀への讃歌] 初演の演奏会の
プログラムノートに私が書いた文章の一部を記しておきましょう。

・・・
 海外作曲家のスコアもほぼ出揃い、私自身も担当楽章の作曲を終えて
この原稿を書こうとしていた矢先、世界を揺るがす大惨事
「アメリカ合衆国同時多発テロ事件」の報が飛び込んだ。新世紀開幕の
年も、人類の歴史は血に染められてしまった。やはり、まだまだ
人類は未熟なのか……。
この<新世紀への讃歌>は、純粋に音楽作品として楽しんでいただく
ことは勿論ですが、この作品の世界への発信が、人類と地球の将来に
ついて個々の人間が改めて考える契機にもなることができれば、
プランナーとしてこの上ない歓びと考えています。
・・・

CD「共作連作<新世紀への讃歌>全曲世界初演」
   企画:東京フィルハーモニー交響楽団
   プランニング・アドヴァイザー:松尾祐孝
   指揮:渡邊一正 
   管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
   ソプラノ独唱:リー・ビュンリウル バリトン独唱:河野克典
   児童合唱:東京少年少女合唱隊
   Live Notes / WWCC-7414 


今日の写真は、勿論、地球です!
私たちの棲む、かけがいのない惑星ですね!

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-地球の写真
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日本現代音楽協会2010年度事業最終公演のお知らせです。
同協会は1930年に新興作曲家連盟として発足して以来
80周年にあたります。
2010年度と2011年度を創立80周年記念事業と位置づけて、
様々な公演を企画・開催しています。
不肖私が、創立80周年記念事業の実行委員長の任にあります。

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《協創 新しい音楽のカタチ》現音・特別音楽展2010
世界に開く窓~ISCM“世界音楽の日々”を中心に~西欧特集

2011年2月26日[土]15:30開場/16:00開演
日本大学藝術学部音楽小ホール(江古田キャンパス東棟6階)

詳し情報は、このブログサイトのBOOKMARK欄にある
「日本現代音楽協会HP」もしくは「現音ブログ」を
クリックして、ご確認ください。
入場申し込みの方法が少々特殊ですので、ご注意ください。

西欧の現代音楽最先端事情の一端を、間近に体感できる
コンサートを、どうぞお楽しみに!

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このところのこのブログのテーマは、アジア環太平洋文化圏
出身の作曲家による共作連作 [新世紀への讃歌] です。
そしてこの<世界に開く窓>の今回の特集は、
クラシック音楽の本場=西ヨーロッパ文化圏の作曲家です。
世界の何処からでも、ある水準の教育を受けられ、
国際的な才能として認知されて世に羽ばたくことができる、
そういう時代なのです。

皆さんも、自分の夢に向かって、継続する意志をもって、
頑張ってください!

写真は<世界に開く窓>公演のチラシです。
上段は先日の<フュージョン・フェスタⅡ>で開催終了、
下段の情報をご覧ください。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-世界に開く窓2011チラシ
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[新世紀への讃歌] の各曲とその作曲家の紹介を続けます。


第7曲:”命の未来~人へ、まだ見ぬ命たちへ”
チナリー・ウン(カンボジア/アメリカ)
/Chinary UNG (Cambodia / USA)
演奏編成:オーケストラ、ソプラノ独唱、バリトン独唱

序章の後、四大元素、次に”宇宙”、そして”いのち”が第7曲です。

ポルポト政権下のカンボジアの圧制下から留学で海外に渡り、
その後アメリカを拠点に活躍している作曲家=
チナリー・ウン氏に、この楽章の作曲を託しました。
大量虐殺が行われた祖国を想いながら、
真摯な創作活動を展開しているウン氏にこそ、
このテーマが相応しいと考えたのです。

主催者側のコーディネイターとして、
当初はオーケストラとバリトン独唱という演奏編成で委嘱
したのですが、本人の強い希望を汲んで、
ソプラノ独唱も加えられました。
ヒューマンな香りがアジア的な肌合いで、どこか懐かしいような
楽想に載せて、手持ちの金属楽器(風鈴のような打楽器)を演奏
しながら、二人の歌手が命の歌で未来への希望を歌い上げます。

あまり長い曲ではありませんが、フィナーレのような風格さえ漂う、
ウン氏ならではの楽章が誕生しました。

さて、今日の写真は、カンボジアの夕景です。
この楽章を聴くと、何か夕焼けのような懐かしさが感じられます。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-カンボジアの夕景
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[新世紀への讃歌] の各曲とその作曲家の紹介を続けます。


第6曲:”宇宙の未来~星たちへ”
ランス・ヒューム(アメリカ)/Lance HULME (USA)
演奏編成:オーケストラ、ソプラノ独唱

四大元素の後には、”宇宙”と”いのち”をテーマとして設定しました。
大野和士氏と随分考えて悩んだ後に決定したものでした。

宇宙と言えばNASAの国ということで、
アメリカ出身でドイツ/カールスルーエを拠点に活躍する
気鋭の作曲家=ランス・ヒューム氏に、
このテーマの作曲を託しました。

人工の明かりが全く無い場所で、満天の星空を見上げながら、
素晴らしく多くの星に囲まれながら、
やがて銀河の中に身体が浮遊していくような感覚に囚われる・・・
というようなイメージが喚起される作品が誕生しました。
ミニマル書法を活用した精緻な筆致に載せて、
ソプラノのヴォカリーズが天空を舞っていきます。

昨年、長い旅路の末に宇宙空間から奇跡的な帰還を遂げた
”はやぶさ”が、大きな話題になりました。
私が子供の時分は、アポロ宇宙船の人類初の月面着陸の
宇宙中継映像に心を踊らせたものでした。

私たちの身体を構成している物質の基である原子は、
宇宙の星たちと全く同じものです。
つまり私たちも宇宙そのものなのです。
宇宙の不思議、銀河の不思議、太陽の存在の奇跡、
地球の存在の奇跡、生物と誕生と進化の奇跡、
人類が誕生した奇跡、その人類の特権の重要な一つが、
”音楽を楽しむこと”です。

銀河の写真を見ながら、広大な宇宙に想いを馳せてみましょう!
(ハッブル望遠鏡の写真です)

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-ハッブル望遠鏡写真・銀河
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以前にフーガの話をしましたが、
私の作品にもいくつかのフーガあります。
You Tube で検索可能な作品がありますので、
ご紹介しておきましょう。

私が勤務先の洗足学園音楽大学で企画運営をしている
アンサンブル・ヌーボーという新感覚オーケストラの為に
書いた作品=<アンサンブル・ヌーボー・パラダイス第1番>です。

日本古謡をフィーチャーした作品で、
”越天楽" "子守歌" による緩徐調の音楽が厳かに流れ、
"あんたがたどこさ" による凶暴なスケルツォが炸裂した後に、
最後に出てくるのが、"さくら" の旋律を主題にしたフーガです。

http://il.youtube.com/watch?v=fF_TxBG4lSY
このサイトで試聴ができますので、聴いて・観てください。
マエストロ:秋山和慶氏の指揮による演奏をご覧いただけます。

日本のメロディを西洋音楽の理論体系の載せて
フーガに適合させる作業は簡単ではありませんでしたが、
対主題も大活躍する有機的なフーガを構築することができました。

日本文化の素晴らしさと、
西洋芸術音楽の持つ普遍性を噛みしめながら、
この作品を書き進めました。


さて、今日の写真は、”さくら”のフーガに因んで、
有名な”六義園の枝垂れ桜”をご覧いただきましょう。
六義園は、東京・駒込にあります。
柳沢吉保が元禄15年(1702年)に築園した回遊式庭園で、
明治維新後には岩崎彌太郎(三菱の創始者=香川照之演じる
昨年の大河ドラマ「龍馬伝」の語り部でも注目された)
が別邸として所有していたこともある、由緒ある名園です。
今年の桜の見頃が楽しみです。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-六義園の枝垂れ桜
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[新世紀への讃歌] の各曲とその作曲家の紹介を続けます。


第5曲:”火の未来~エネルギーへ”
周龍/ツォー・ロン(中国/アメリカ)
/Zhou Long (China/USA)
演奏編成:オーケストラ、児童合唱

四大元素に基づくタイトルによる4曲の最後、
"火の未来"がこの第5曲です。
アメリカ・ニューヨークを拠点に国際的な活躍していた
(現在はミズーリ州カンザスシティー音楽院教授でもある)
中国出身の作曲家=周龍(ツォー・ロン)氏に、
このテーマの作曲を託しました。

エネルギーの未来を、子供の持つパワーと将来に
オーバーラップさせて、中国の西安方面に伝わる古謡の旋律を
フィーチャーしつつ、活気に満ちた溌剌とした音楽が
一気呵成に炸裂します。
全8曲の中盤を引き締めるスケルツォのような、
パンチの利いたキラリと光る楽章が誕生しました。


周龍氏の周辺の世代、
つまり1950年代生まれの中国出身の作曲家達は、
欧米で国際的な活躍を展開している者が少なくありません。
このシリーズの第3曲の作曲家=于京君(Julian Yu)氏は、
その世代の最若手に位置付けられるでしょう。

この世代の作曲家・音楽家は、
青春時代を”文化大革命”に翻弄された後に、
再開された北京中央音楽院で学び、
後に海外でも研鑽を積んだ者が多い、
ハングリー精神の固まりのような非常に逞しい世代なのです。

中国の作曲家との交友記・交流記も、
このブログで、追って紹介していきましょう。


さて、写真は、周龍氏の拠点=ニューヨークでの
ワンショットにしました。
冬景色のリンカーン・センターです。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-リンカーンセンター冬景色
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先日に直前情報をお知らせしたイベント
<宮本妥子パーカッションレクチャー>
(主催:日本現代音楽協会 共催:京都芸術センター
2月18日(金)19時開演)に行ってきました。
往路は仕事終了後に新幹線で駆けつけ、
復路は夜行高速バス(久しぶり!)という、
弾丸ツアーを敢行しました。

単なるレクチャーの枠を超えて、
楽器紹介・奏法解説・楽曲演奏・参考映像鑑賞、
等が渾然一体のなってアーティスティックな流れの中で
理解を進めていくことができる、素晴らしいイベントでした。

打楽器を勉強していると思しき中高生から、
音大学生、若手打楽器奏者、作曲家、音楽愛好家、
果ては京都在住の文化愛好家の高齢者の方々まで、
老若男女約100名が集う、和やかな中にも創造的な緊張感に溢れた
素敵な時間を経験できました。
弾丸ツアーで行った甲斐がありました。

ご自身のスタジオから多種多様な楽器を総動員して、
この貴重な機会を実現してくださった宮本さんに、
この場からも拍手を送りたいと思います。
ありがとうございました。


さて、京都と言えば、このところの歴史ブームや
パワースポット・ブームもあって、
若い世代にも注目される観光スポットになっていますね。
もっとも、京都は常に国際的な一大観光地ですが・・・

昨年は特にNHK大河ドラマ「龍馬伝」の、
福山雅治さんが演じる新鮮な龍馬像が注目され、
龍馬を含めた幕末の志士達が活躍・暗躍した京都も、
土佐(高知)や長崎などと併せて、
大いなる話題の地となりました。
かく言う私も、東山にある坂本龍馬中岡慎太郎の墓を、
昨年春に訪ねてきました。

長く鎖国政策と封建社会の下にあった当時の武士にあって、
”世界の情勢”と”世界の中の日本”を敏感に感じ取る感性や、
旧来の慣習や固定観念に囚われない柔軟な思考、
そして志を持ってそこに向かって強靭な意志、等々、
現代社会に当嵌めても、当時の志士達の思考や行動力には、
見習うべきところ大だと感じ入ります。

音楽人も例外ではありません。
状況を察知する感性、努力を継続する意志、
自己実現に向かう行動力・・・等はとても重要です。


今日の写真は、京都・東山の
坂本龍馬と中岡慎太郎の墓の側にある二人の像です。
左側の立ち姿が龍馬、右側に佇むのが慎太郎です。
東山の斜面から京都市内を見下ろしています。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-龍馬・慎太郎の像
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[新世紀への讃歌] の各曲とその作曲家の紹介を続けます。


第4曲:”空気の未来~森へ、大気へ”
ディエゴ・ルズリアガ(エクアドル)
/Diego Luzuriaga (Ecuador)
演奏編成:オーケストラ、バリトン独唱

四大元素に基づくタイトルによる4曲の中の3曲目、
"空気の未来"がこの第4曲です。
南米大陸の赤道直下に位置し、
低地のジャングル地帯から標高4000メートルを超える高地まで、
そして太平洋にはイグアナやフィンチ等を含む
独特の生態系で知られるガラパゴス諸島まで擁する、
エクアドル出身の気鋭の作曲家=デフィエゴ・ルズリアガ氏にこそ
この楽章を託すに相応しいと考えました。

曲は、世界中のシャーマン(呪術師・祈祷師)が、
二酸化炭素を酸素に還元する地球環境維持サイクルの
重要な役割を担うジャングル・森の保全を祈るイメージを、
作曲者の独特の感性を通してに喚起します。
ラテンアメリカ圏の文化背景を仄かに放射する
厳かなオーケストレーションの上に、
バリトン独唱(河野克典氏)がシャーマンの首領(リーダー)の
ように祈祷を続け、オーケストラの楽員もシャーマンのように
振るまいながら、静かにしかし熱く、未来を展望します。

ルズリアガ氏とは、1992年にワルシャワで開催された
ISCM World Music Days(国際現代音楽協会・世界音楽祭)で
初めて会って意気投合して以来、懇意にしている間柄です。
その交友記・交遊記については、また改めて記事にしましょう。

今や、世界中の何処からでも、
ある水準の教育を受けることができる可能性が有り、
現代音楽や先端芸術の分野でも世界的な才能が輩出される、
そういう時代になっているのです。
このブログの読者の皆さんの中からも、
世界に羽ばたく方がいるかもしれませんよ!


さて今回の写真は、エクアドルに因んで、
ガラパゴス諸島の動物達をワンショット!
私は2006年に首都=キトのユースオーケストラを指揮に
行ったことはありますが、残念ながらガラパゴス諸島を
訪ねる時間はありませんでした。
一度、行ってみたい洋上の楽園です。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-ガラパゴス・イグアナ
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