隙間です

”生”と”死”

飲めない酒を浴びながら、思っている

その隔たりなんて

なにもない のだと。。

人生は

ほんの

一瞬なのだから

隙間より

心の隙間

              幸せの呼吸

呼吸が子犬のようにとても静寂だった モデルルームのような病院の中で

君は冷たい真白なベットの上で ずっと 目をつぶっていたねぇ

街はきらびやかイブの夜で この空間だけが命の鼓動と戦っていた

点滴の滴る音だけが 部屋中に響きわたり 僕たちは残り少ない恋愛をしていたね

何も知らない街が悔しかった 何もできない愚かな僕がとても嫌だった

僕は ”明日は好きか”と訪ねた  君は”明日は残酷だね”と呟いた 

そして 君に優しいキスをした そして 僕は君の幸せの呼吸を待っていた




数々の想い出が胸にこみあげてきた瞬間 眩しい日差しの部屋の中で

君は春に咲く花の周りでしっかりと手を握りしめて 笑みを浮かべていたねぇ

外は他人事のように人生が動いていて ここだけが君との最後の待ち合わせ場所に見えた

無表情の医者からの無情の宣告 その時だけでも二人の時間を止めてほしかった

何も見えない未来が怖かった どうする事もできない不安がとても哀しかった

君の髪の毛を優しく撫でた  逃げなかった君の顔をずっと 見てた 

そして 君に最後のキスをした そして 幸せの呼吸を最後まで望んでいた



詩:隙間

隙間です

ずっと前のことでも

昨日のことであっても

そして この先の”こと”であっても

僕は 君と いっしょなのだから

隙間より

心の隙間

              霧のヴェール

ボートに寝転びながら 眩しい月の光をまっすぐに体を照らされ 

薄眼をあけ ただ 真上の夜空を見てた

山の上からの流れる冷たい風 共に身を流されるまま 

ゆったりと葉っぱのように僕は霧の中の湖に浮かんでいる

遠く山の向こうでは町の優しい灯りがぼんやりと見え 

近くの湖畔ではカエルの歌声がささやかに聞こえる

東京の雑踏から過去を沈めにここに着た それは まぎれもなく自分自身も 

この吸い込まれそうな湖に身を沈めようと

ただ何も怖くないのだ ここは何も聞こえない 何も人の壁もない

そして希望という自由が見えるのだ

たったひとつの事を信じて 今までやってきた  

たったひとつの事を追い求めて 今までやってきた

うねるような激しい心のヴェール  紙キレのような風で柱が折れそうな心のヴェール

少し静かにさせてくれないか  もうだれも助けなんて いらない 

もう少しだけ時間を僕にくれないか





水辺の上で目をつむりながら 森のざわめきをこの耳で感じ 

湖に映る揺れている星を ただ 眺めていた

太陽の光と共に動きだす動物達 眩しい光を肌で感じながら 

空っぽになった僕は朝を待っているだけだった

霧の中をさ迷いながら 先が見えない 何かを探している  

ボートの横では小さな子魚が僕に笑顔を見せている

星の光で丸裸にされ ここでは嘘がつけない 

それは まぎれもなく 自分自身の弱さだと胸にもう一度 投げかけた

ただみんな僕の味方なのだ ここは何も差別もない 

そして 希望という未来が見えるのだ

たったひとつの事を信じて この目で現実を見てきた  

たったひとつの事を求めて 僕は真実を見てきた

揺れ動く弱い心のヴェール  立ちはだかる燃え上がる心のヴェール 

少し静かにさせてくれないか もうだれも助けなんて いらない 

もう少しで僕の秒針が動き始めるのだから


詩:隙間

隙間です

遭えて 言葉にする

嫌われる行動をした

胸の中で針ねずみが 走りまわり

もう なにも出てこない 胃が震えていた

苦しかった。。

これでいいんだと。。

隙間より

心の隙間

               つながり


飾りなく歩いてきた道を 今 二人で見つめなおしています

少し秋が訪れる前の静かな湖が部屋の窓から見えるホテルで 

ロウソクが灯火のように僕らは 優しく揺れ 哀しく怯えていた

 人の言葉で左右されることが とても嫌で 都会で迷い苦しんで

 ずっと 君を待っていたんだよ もっと 君と繋がっていたい

 つながりばかり 追い求めてきたけど 最後は ここの場所なんだ

愛される意味を探そうよ そして 君も僕も 新しいつながりを求めて




どれだけの事をしてきたのかも 僕らは過去を忘れてしまったね

森の匂いがする だれもいない公園のブランコで

 子供の頃のように 僕らは 嬉しく頬笑みを浮かべ 遊んでいた

きりかぶの年輪の上に腰を下ろし 背中を合わせ ずっと同じ夜空を見てる

 ずっと 君を待っていたんだよ ずっと 君と繋がっていたい

 つながりばかり 追い求めてきたけど 最後は  君の場所なんだ

愛させる意味を探そうよ そして 君も僕も 新しいつながりを求めて


詩:隙間