隙間です

桜宮高校の元顧問さま そして それを少なからず 聞こえないふりをしている皆さんへ

メデイアで謝罪するより

もっと 大事なことがあるはずではないか

見えない”力”の権力

それは 人間の 弱さの象徴です

隙間より

心の隙間

              紅い涙


夏休み前の落ち着いた朝礼の日に 全校生徒の目の前で殴られた

口の中で奥歯が砕け散るまま ずっと 無言のまま 立ちすくんでいた

意味もなく 校庭に僕の血がスプリンクラーのように人の周りに飛び散っていた

耳に届く 微かに聞こえる教師達の笑い声 失神寸前に泣き崩れる女の子

あまりにも理由がわからず 絵本のピノキオのように やられるままだった

顔を素手でふさいでも ふさいでも だれも 僕には 何も ようはなかった 

僕の感情は そこで人間が嫌いになった そこで僕は人間に生まれたことを後悔した

目に映る紅い涙 空の雲が紅く見え 僕の手のひらも夕焼けと同じように紅かった






山の上の鉄塔で 足を引きずりながら おびただしい服を水で洗ってた

血管のように流れ落ちていく血をみながら 哀しくて冷めた地面に頭を擦りつけた

どうすることもできない事が僕には堪らなく 家に帰ることが寂しく思えた

片ほうがなくなった 誕生日に買ってもらった大事なシューズ 目が開きにくい腫れた目

僕は体を”く”の字に曲げながら 草むらで体温が同化するくらい痛みで倒れてた

動けなく 叫んでも わめいても だれも僕の声は 大人の心には届かなかった

僕の感情は そこで人間が嫌いになった そこで僕は人間に生まれたことを後悔した

目に映る紅い涙 夜空の星は 叶える夢もなく 差別ということしか そこにはなかった



詩:隙間

隙間です

僕のできるだけのことをしてあげたいのです

気持ちが伝わらなくても

僕は 君のために生きているのだから

隙間より

心の隙間




            伝えたい言葉

見つめ合っていた どうしても離れたくはなかった

数分でも数秒でも君を見つめていたかった

君の手の温もりが稲妻のように僕の体に走る

時間は待ってくれない 歯がゆさが涙を誘う

発車のアナウンスが痛烈に耳に鳴り響き 

プラットフォームで人目を気にしないまま 優しく口づけをした

見えなくなるまで手を振り 胸の中で さよならっと小声で言った

優しい言葉を伝えたかったけど 僕は何も言えなかった

ありがとうって。。



言葉がひとつも見つからなくて 髪の毛をなでることしかできなかった

ずっと無言のまま消え去る電車を見ていた

取り残された 君の温もりが体から消え去り

瞬きをしないまま 泣き虫になった僕がいた

梅雨の湿った風 体温でグシャグシャになった切符

言葉のずれが憎たらしく 口足らずな僕がもどかしさを感じていた

もう一生 会えない気持ちが この時になって無性にまた涙が溢れてきた

優しい言葉を伝えたかったけど 僕は何も言えなかった

ありがとうって。。


詩:隙間

隙間です

こんな僕でも まだやることがあるんだ

きみの存在が大きく過ぎて

なにも手がつかない

そこの世界は、たくさん 友達がいるはずだから

みんなが話す

橋のたもとで 僕を待っていてください

僕は 生きようと想う

君のためにも

だから 僕のそばで ずっと 僕をみていてください

隙間より

心の隙間

              幸せの呼吸

呼吸が子犬のようにとても静寂だった モデルルームのような病院の中で

君は冷たい真白なベットの上で ずっと 目をつぶっていたねぇ

街はきらびやかイブの夜で この空間だけが命の鼓動と戦っていた

点滴の滴る音だけが 部屋中に響きわたり 僕たちは残り少ない恋愛をしていたね

何も知らない街が悔しかった 何もできない愚かな僕がとても嫌だった

僕は ”明日は好きか”と訪ねた  君は”明日は残酷だね”と呟いた 

そして 君に優しいキスをした そして 僕は君の幸せの呼吸を待っていた




数々の想い出が胸にこみあげてきた瞬間 眩しい日差しの部屋の中で

君は春に咲く花の周りでしっかりと手を握りしめて 笑みを浮かべていたねぇ

外は他人事のように人生が動いていて ここだけが君との最後の待ち合わせ場所に見えた

無表情の医者からの無情の宣告 その時だけでも二人の時間を止めてほしかった

何も見えない未来が怖かった どうする事もできない不安がとても哀しかった

君の髪の毛を優しく撫でた  逃げなかった君の顔をずっと 見てた 

そして 君に最後のキスをした そして 幸せの呼吸を最後まで望んでいた



詩:隙間