隙間です

この世の中で

生きるのは

もう 僕には つらいのです

隙間より

心の隙間

                SAKURA

戯れていなかった 僕の頭上で雨の中 桜の花びらが空を自由に舞っていた

プラスマイナスの磁石のように反比例しながら タンゴを踊っているように思えた

花びらの表と裏を交互に見せながら 一年に一回のグランドフィナーレを見せている

舞い踊りをしている桜の花達  表側しか見えない日本人が悲しくなってきた

桃色の花びらをじっと見ながら 人間の生きざまをリンクさせながら考えている

桜の花のように 桃色の笑顔のように 君とまた 春に会いましょうと願う

しっかり 目をまっすぐに  そう しっかりと生きていきたい


くっついていた 春嵐の中 車の窓ガラスに風も雨も負けずにしがみついてきた

精密ドリルのようにスパイラルをしながら 花びらの微笑みを窓ガラスから感じた

パワーウインドで雨の雫と遊びながら 一年に一回のアンコールの笑顔を待っている

孤独との戦いの桜の花達 謝ることしかできない日本人が恥ずかしくなってきた

必死にしがみついてきている バックミラーから遠ざかる桜並木が寂しく思えた

桜の花のように 桃色の笑顔のように 君とまた 春に会いましょうと願う

しっかり 目をまっすぐに そう しっかりと生きていきたい


              詩:隙間

隙間です

だれもが人生のスタートで

だれもが人生のゴールがある

笑顔の別れも良いもんだ

僕は空高く

手を両手 いっぱい 広げてみた

隙間より

心の隙間

              君の前

手のひらを空高く 鋭い視線の太陽に 小さい手を大きく広げてみた

指先が10までの人生ならば 今 僕はどこの場所にいるのだろう    

人さし指ですか 中指ですかと 考えながら 眩しい光を指で目を隠したね

寒く かじかんだ手 頬を軽く触った手 嬉しく 明るく 二人でつないだ手

あぁ どんな苦しいことがあっても あぁ 泣きたいときがあっても

君の前では一生 笑っているから 僕は  ずっと  忘れないから



小鳥たちが天高く 冷たい群青の空を 羽根をのばし未来を飛んでいた

僕の腕が鷹のような羽根ならば 今 僕はどこの場所に飛んで行くのだろう

遠くの山ですか 寒い雪ある山頂ですかと 笑いながら 冬の風を感じていたね

大群となった鳥 孤独になった鳥  鳴き声を聞きながら 巣に戻る鳥たち

あぁ どんな挫折ががあっても  あぁ 悲しいときがあっても

君の前では一生 素直でいるから 僕は ずっと 忘れないから

                    詩:隙間

隙間です

最初から 今日のことまでは 会ったときに感じていた

哀しくなろうが 怒鳴りあいになろうが

僕はキミを元に戻させたかったんだ

共に笑い 共に泣き そして 共に希望を見てきた

当たり前の 生き方を 共に感じたね

隙間より

心の隙間

                つながり


飾りなく歩いてきた道を 今 二人で見つめなおしています

少し秋が訪れる前の静かな湖が部屋の窓から見えるホテルで 

ロウソクが灯火のように僕らは 優しく揺れ 哀しく怯えていた

 人の言葉で左右されることが とても嫌で 都会で迷い苦しんで

 ずっと 君を待っていたんだよ もっと 君と繋がっていたい

 つながりばかり 追い求めてきたけど 最後は ここの場所なんだ

愛される意味を探そうよ そして 君も僕も 新しいつながりを求めて




どれだけの事をしてきたのかも 僕らは過去を忘れてしまったね

森の匂いがする だれもいない公園のブランコで

 子供の頃のように 僕らは 嬉しく頬笑みを浮かべ 遊んでいた

きりかぶの年輪の上に腰を下ろし 背中を合わせ ずっと同じ夜空を見てる

 ずっと 君を待っていたんだよ ずっと 君と繋がっていたい

 つながりばかり 追い求めてきたけど 最後は  君の場所なんだ

愛させる意味を探そうよ そして 君も僕も 新しいつながりを求めて


詩:隙間