大学病院待合の廊下

5時間滞在の一コマ。

長かったので施設の付き添い看護師は

途中交代だった。

いつもは看護師さんに

もうちょっと話しかけるのだが

今回は数日間の後遺症もありそう、

かつマスク越しで息苦しいし

声出しがきっかけで

咳き込んでしまいそうな気がして

基本ダンマリだった。

いつものことだが

こちらが話しかけなければ

向こうからってほぼない。

 

車椅子にのった母親の付き添いで

身長90センチくらい、

3歳くらいのちいちゃな男の子が

暇を持て余して走り回っていた。

他者にメイワクをかけるほどじゃない

微笑ましく眺めていた^^

2つくらい上のお姉さんは

おとなしくしていたね。

男の子は無邪気で元気だよなぁ

一方私も同じく母親の付き添い

ほぼ60年の時を隔てている

60年近く前は、

自分にもああいう時期があったんだよ。

 

自分は70年前は存在しなかった
同じく30年後も存在しない

30年後この男の子は

大谷翔平や近本光司くらいか

でも自分はもういない

70年前までと同じ状態に戻るだけ

 

『円城寺 あれがボールか 秋の空』

いつもはインボー論のノムさんが

後年珍しく自分のプレーを悔いたシーン

スタンカのピッチングも見ていないし

稲尾や杉浦のシリーズ4勝も見ていない

あまり讃えられることがないが

岡林洋一が彼らに近い大奮闘

30イニング抛ったのは見ている。


その程度のちっぽけなもの
生そのものに執着する

価値も意味もない
金銭はなおさら、もうどうでもいい
しかし個室24,000円/日で萎縮する
普通の感性も持ち合わせている
w
生そのものではなく
このまま健康ならという
「健康寿命」に対する

執着がまだあるのか

しかし、それも「幻想」にすぎぬことを
コロナソードーが教えてくれた
この考えは「ワガママ」とされ
強引にマニュアルに従わせるのがならわし。

金を医療そのものではなくって

健康寿命に費やすのは邪道らしい。
羊たちはそれに逆らわず
「もっともっとタケモット」
なのだから仕方がナッシング。

よって後先考えず「使い果たし」終着

早々と消えるのが理想。
しかし消えられなかった際の「不安」が
まだ心の何処かに残っているんだね

キレイに終着できない恐怖。
24,000円/日でビビるのは
悟り切れていないって事。
 

ちいちゃいってことは

べんりだねぇ、べんりだね

 

 

もう60年近く前

小さいときに聞いて

いまだに耳に残っている歌。

この心境に達するのも容易じゃない。