菊池っ子マッスル未来へ | PHILIA(フィリア)

PHILIA(フィリア)

PHILIA(フィリア)とは、ギリシア語で「友愛、相互協力」を意味します。
わたしたちは命あるすべての者のため、また、「共存共栄」のために、
ひとつひとつの命の尊さと、その存在価値の認識を「動物愛護」を通して、訴えていきます。

皆さまにはたくさんご報告したい事があるのに、なんだか保健所で色んなことがあり、疲れ果てて書く手を止めてしまってました。
でも、嬉しかったことは皆さまと喜びを分かち合いと思い書かせて頂きます。

令和元年5月21日大津で1匹の犬が保護された。
私たちは、見た目からマッスルと名付けた。
それから9ヶ月菊池っ子して生活してきました。

収容当初は皮膚も荒れていて至る所がハゲハゲだったけど、月に一度トリマ−さんたちがシャンプーしてくださったり、フ−ドのご支援などに支えられて、マッスルの皮膚はピカピカハリハリになってきました。


基本怖がりのマッスル。
少しづつ私たちにも笑顔を見せてくれるようになって来てくれた。


近くの川で一緒に遊んだ時は、本当に楽しそうに走り回ったりして、私は笑顔になると同時に、楽しく遊ぶマッスルをみて心が苦しくてなった事を思い出す。

永遠に保健所で暮らせるわけでもなく、このままだとセンターに行く日は必ず来る。
そんな複雑な思いだった。




そして、令和2年になりセンターの話が持ち上がった。
マッスルにもお話しがなかったわけではなく、逢いにきてくださったご家族もいたが、人懐っこい子ではないので、中々ご縁に繋がるまではいきませんでした。

センター行きが迫る中、月に一度来てくださっているトリマ−さんからマッスルにご紹介したい方がいますとお声をかけてもらいました。
そのご家族もマッスルの置かれた状況を知って、早速、ご家族で保健所に会いに来てくれました。

熊本市のK様は、10年前に菊池保健所の成犬を引き取ってくださり、昨年その子を見送り、今回ご夫婦でマッスルに会いに来てくださりました。
前の子も怖がりだったと言うこともあり、マッスルに対してもどう接していけばいいかきちんとわかってくださっていた。そこが私が一番安心したところでもありました。
そして、トリマ−さんの長年のお客様でもありますので本当に安心。

そして、ついにマッスルに家族ができまた‼️‼️‼️
2月18日、菊池っ子卒業ルンルン
おめでとう㊗️マッスル
K様宜しくお願いいたします。

K様が10年前とは違って、本当に保健所がきれいになりましたね〜。犬も犬舎の中も全く臭くないしびっくりしましたって言ってくださったのも嬉しかったです。

早速、トリマ−さんからご連絡頂きました。
新しい名前はジョリー君。
家の中もウロウロできるようになってきたし、お庭で排泄もできるようになったとの事でした😊

どの子も保健所卒業は嬉しいが、センター行きが目の前でブラブラとぶら下がっているマッスルのご縁は特別だった。
いつも一緒に菊池っ子たちのお世話をしているかよぴぃと抱き合って泣いた。
本当に嬉しかった・・
本当に嬉しかった・・
ただそれだけ・・だった。

菊池保健所の職員さんたち、そして毎日お掃除やお世話をしてくださった技術員さんたちのご理解があったからこそマッスルはここまで来れたんです。本当に感謝しかありません。

ただ、センターがぶら下がっているのはマッスルだけではない。
またご報告しますが、ここ数日で迷子が入ってきたり、2ヶ月位の子犬が10匹入ってきた事で一番長い白吉はまだ深刻だ。

決断をしなくてはならない時が来た。
この前、住吉をフィリアっ子にしたばかりですが、白吉を明日引く事にしました。

私たちボランティアには、新しいご家族とのご縁を繋げる事ができないなら、引き取るかセンター行きにするのかその二者選択しかありません。
熊本の団体さんたちはセンターの状況をよく知っています。熊本県動物愛護センターは譲渡犬を個別管理したくても繋ぎ場がなく、日々悩んで苦しんでいます。
だからこそ、だからこそ保健所で踏ん張っているんだと思います。

知事が震災後「殺処分0を目指す」と宣言してから、それぞれの立場の人たちが苦しんでいるのも事実です。
行き場を失った犬猫たちが一番苦しんでる。

私は菊池保健所に入ってくる、犬猫たちにはせめて清潔で綺麗なお部屋で過ごしてもらい、お散歩や遊びなどでストレスを軽減してあげたいと考えている。

朝からのお部屋の汚れ方や毛布などのズレなどをみて改善したり、毎日ウンチやオシッコをみて体調の把握、お散歩や遊びを通じて性格などを把握。これはとても大切な事だと思ってます。
このような日々の観察が適正な譲渡に繋がるのです。
私たちがお手伝いが今後もできたらいいなと思ってますが・・