1990年生まれの京都市在住の哲学者、谷川嘉浩による哲学という「未知の大地」の観光案内の書。


現代はスマホの普及によって、若者だけでなく年配者も「常時接続の世界」に、どっぷり浸かっている。しかし、つながっているのに、どこか寂しい。


巻末でドミニク・チェンが解説しているように、「本書は「モヤモヤ」や「孤独」といった、自己啓発本ではなるべく解消するべき対象として扱われがちな事象を、むしろ人生を自治するための資源として注目しなおしてみよう、という呼びかけ」


それを「そうするべき」ではなく、「冒険をしよう」という誘いとして書いている。


著者自らスマホがなくてはならない生活をしているので、「スマホを禁止する」という愚策ではなく、スマホ以外の楽しみを見出しながら、趣味などを通じて「孤独」の時間を作り、割り切れない部分を心に留める姿勢(ネガティヴ・ケイパビリティ)を勧めている。


久しぶりに、示唆に富んだ本を読んだ。

早速、座右の書とするために購入した。