感情が昂ると暴力を振るう父、病後、酒に溺れ精神不安定な母、鬱で不登校になった17歳のかんこ。
家族と距離をおく兄や弟と違って、かんこは壊れかけた家族から逃げられない。でも家には入れなくて車の中で寝起きしている。
誰かに助けてほしい、でもそれは自分ひとりが現状から逃げ出したいわけではない。
誰か助けて、家族ごと助けて。
そんなかんこの叫びは、カウンセラーを含め周囲には届かない。
みんながもがいている。
そんな家族の車中泊の旅。
淡々と描かれる情景が辛かった。
これを書いた作者はすごいとは思うけれど、繊細すぎてちょっと読むのがしんどかった。
最後、少しだけ光が見えた気がしたけれど、根本的には何も解決してないよね・・・