『赤と青とエスキース』 青山美智子 | ふぁいのだらだらな日々

ふぁいのだらだらな日々

読書とガーデニングと日々のできごと

 

留学先のメルボルンで、レイはブーと出会い、帰国するまでの期間限定の約束で恋人同士になった。

帰国直前、レイは、画家志望の友人の絵のモデルを引き受ける。時間がないから下絵(エスキース)だけ。

 

ジャック・ジャクソン作「エスキース」
そのエスキースと共に流れる30年余りが描かれる。

 

 

全然ちがうけれど、なんとなく『冷静と情熱のあいだ』を思い出した。

赤と青だから?

 

タイトル通り、随所に赤と青の対比が描かれているが、まさか名前までとは思わなかった。

 

 

エピローグで一気に種明かしされて、4つの章がきれいにひとつにつながるという構成。まあ、そこまで結びつけるとやり過ぎだろう・・・と思うところもあったけれど汗

 

どのストーリーもよかったが、中でも額職人の空知さんが印象的だった。出先で読んでいて、涙を堪えきれなくなって、慌てて読むのをやめたくらい。

絵と額縁が完全にマッチした『完璧な結婚』。

久しぶりに美術館に行ってみたくなった。

 

青山美智子さんは初めて読んだけれど、もっと他のも読んでみたい。

では最後に、今日のあじさい。