大切な人を失い、ひとりで田舎に移り住んできた貴湖。
家族に虐待されて過ごした第一の人生、
アンさんに救い出されてからの第二の人生、
そして第三の人生は・・・
ひっそりと生きていくつもりだった貴湖だったが、
言葉の話せない少年と出会い、新たな希望を見つけていく・・・
タイトルから、なんとなくファンタジックなイメージを持って読み始めたが、なかなかハードなストーリーだった。
「52ヘルツのクジラ」の意味を知って、胸がつまる思いだった。
誰にも聞こえない周波数の声で歌い続けるクジラ。
闇の中で仲間を見つけることができないクジラ。
でもいつかどこかで誰かがその声を受けとめる。
あきらめないで、それを信じて。
そんな祈りのようなメッセージが伝わってくる。