『ポトスライムの舟』の5年後のお話。
カフェ「ハタナカ」の常連さんたち
「ハタナカ」で働くスタッフ
そして経営者のヨシカと、その友人たち。
「ハタナカ」でつながる人々の日常が描かれている。
ポースケとは、ノルウェーのお祭りのことだ。
たまたまそれを知ったヨシカは、「ハタナカ」でポースケを開催しようと企画する・・・
一般的に「ちょっと変わっている」ように見える人々。
でも、自分の心の声と真面目に対話しつつ、不器用ながらも他人との距離感を測りながら生きている感じがとても愛おしい。なぜか共感し、感情移入してしまう。
自分の内にでも、外にでも、何か心の拠り所となるものがあれば、人は強くなれる。登場人物たちにとって、そのひとつが「ハタナカ」であり、だからこそ、ヨシカはポースケを企画したんだなと思う。
『ポトスライムの舟』の主人公だったナガセが今回あまり登場しなかったのは、この5年で彼女が前に進んだからだろうなと思うとなんだか嬉しい。
それにしても津村記久子さんの語り口は何か懐かしいんだよなぁ・・・と思っていたら、そう、昔けっこう読んでいた田辺聖子さんに似たものを感じたからかな。関西弁だし?