建ったばかりの代官山アパートに引っ越してきた新婚の竹井と八重。
家族を絶対に危険な目に遭わせないように、という竹井の強い願いで選ばれたコンクリート造りの住居だった。
子供が生まれ、成長し、結婚し、家族が増え・・・
そうして70年の時を経て、ついに取り壊されることになるまで
形を変えながら暮らしてきた家族の4代に渡る物語。
やさしい物語で、とてもよかった。
新築当時は、最新式のアパート暮らしになかなか馴染めなかった夫婦が、時を経て、かけがえのない我が家と感じるようになったのは、単に時間の経過の問題だけではなく、そこで家族と共に暮らし「我が家」を作り上げてきたからだ。
後半は涙腺がゆるみっぱなしだった。