グリコ・森永事件をモデルにしたフィクション。
突然、取材を任された社会部の記者・阿久津が、最初は嫌々ながら、
しかし次第に記者としてのプライドが芽生え、執念を燃やして未解決事件の真相に迫っていく。
「俺らの仕事は因数分解みたいなもんや。何ぼしんどうても、正面にある不幸や悲しみから目を逸らさんと
『なぜ』という想いで割り続けなあかん。素数になるまで割り続けるのは並大抵のことやないけど、諦めたらあかん。
その素数こそ事件の本質であり、人間が求める真実や」
戦後最大とも言われる未解決事件の本質とは何だったのか。
もはやおおかたの人々にとっては過去の事件となってしまっているが
一部の人々の人生を狂わせ、今なお大きな爪痕を残している事件の本質とは。
実際の事件の発生日時を細かくなぞっているため、リアリティがあって
どこまでがノンフィクションでどこからがフィクションなのか分からなくなった。
かなりのボリュームだったが惹き込まれて読んだ。
・・・と言いつつ、途中で違う本を1冊読んだりしたので、登場人物の名前が分からなくなったりしたけれど![]()