昨日はうちの会社の二時間ルールに則って、都内出張としては多分初めての直行直帰。
出社しても二時間未満で会社を出ないといけない場合、それから外部訪問の後に帰社しても終業時間まで二時間に満たない場合は出社・帰社しなくてもいいというルールなんですが、昨日は拘束時間が長かったのでどちらもこれに合致。
とは言え、朝家を出たのは通常よりほぼ一時間遅かったですし、帰宅に至っては普段より二時間近く早い有様。
大雨だったことを除けばいい一日でございました。

 

しかも午後は映画鑑賞。
堂々と勤務時間中に映画を観られるなんて幸せなことで。
その映画が再生時のPCのトラブルで恐らく15分程度はロスがあって。
それもあって帰社する必要が無くなったってな落ちです。

 

観た映画は『女を修理する男』。
午前中の説明会がコンゴ民主共和国(DRC)およびその周辺国で産出される、いわゆる紛争鉱物に関するものでしたので、映画もそれに関連するDRC東部の女性への性暴力が主題でした。


主人公は、知りませんでしたが昨年ノーベル平和賞を獲った同国産婦人科医のムクウェゲ氏。

で、結論から言うと最後まで観ても何でコンゴ紛争が性暴力と繋がるのかいまいち腑に落ちませんでした。
戦争という極度の緊張もしくは興奮状態が性欲を高めるというのはあり得ると思います。
これが結果的に異常な性欲もしくは性癖に至ってしまうんでしょうか??

 

批判を恐れずに言えば戦う男にとって女性は戦利品の一部という側面があると思います。
美しい女性を巡って争うというのはあることと思いますから。

でもなりふり構わずのように感じましたし、中には幼児どころか生後わずか二ヶ月の乳児を犯したなんて意味不明なケースもあったりして。

それから、皆の見ている前で息子に母親を犯させるなんていう、これもド変態というか鬼畜としか思えない所業まで。

これって紛争(戦争)のせいなんですか???

 

映画の最後の方に出てきましたがムクウェゲ医師の「コンゴに男はいないのか??」というのが僕の感じた思いと完全に一致します。

元はと言えば隣国ルワンダからの難民に紛れた民間武装兵の仕業との説明だったと思います。

いわば少数派の方がこういう暴挙に及ぶってどういうことなんでしょう?

武器を持っているから逆らえないってこと?

これに呼応したコンゴ国内の反政府側の人間が性暴力に加担したことですら理解不能なのに、そうでない一般コンゴ人男性も女性に性暴力を振るう側に回ったんですからもう意味不明です。

 

自分の妻や娘を犯された男どもは何をしていたのでしょうか??

武器が無くて戦えないってこと?

変な話かもしれませんが、鬼畜が行為に及んでいる最中に流石に武器は持っていないでしょう。

僕ならそのときに武器を取り上げて頭を打ち抜きますけどね。

 

武装集団に資金が回らないように気を付けるのも大事ですが、こういう無力な民間人たちに自衛のための武器を支給するっていうのも現実的な方法だと思いますけどね。

男どもに武器を与えると危険かもしれないので、それこそ女性たちに自衛用の武器を与えるとか。

 

ムクウェゲ氏をDRC政府が保護しないのも意味が分かりません。

普通に考えれば政府はルワンダ民もしくは反政府軍の性暴力を止めるべきであって、そのために働くムクウェゲ氏側の立場だと思うのですが、違うんでしょうか。

一見敵対している同士でも裏取引があるんでしょうかね。

人身売買等で金になるって言うんならともかく、女性を性暴力で傷つけたり、あるいは無抵抗な民衆を虐殺するだけで何も生みだしてないのに何でこういう状況が続くのでしょうか。

 

ムクウェゲ氏と同等の技術を持つ医者は少ないにせよDRCに他にも居ると思います。

こう言っては何ですが、一医者が救える命には限りがあります。

彼は弁も立ちますし国際的な知名度もありますので、早々に政治家に転身すべきと思いますけどね。

国レベルで運動してもらいたいものです。

 

最後に。

女を「修理」ってなタイトルに違和感を感じたんですが、作品を見て納得です。

もちろんそれだけを指してのものではないでしょうが、異常な性暴力の結果で傷ついた女性器を再生させる形成外科的な処置も行っているようでした。

酷い話です。

 

偶然ではありますが、

録り貯めていた「白い巨塔」を観終わりました。
いわゆる名作で過去に何度も映像化されているのは知っていましたが、今回が初見になります。

 

傲慢な天才外科医と患者から信頼される内科医の設定って「振り返れば奴がいる」と同じコンビだと思って観ていたのですが。
財前が病に倒れるのを見て、「あれ?里見は内科医なのに誰が執刀するんだろ?」と思ったわけですが、そもそも「振り返れば奴がいる」では患者ファーストの石川の方が倒れて天才・司馬の腕を持ってしても救えなかったって言うお話で立場が逆でしたね。
しかも、今になって調べてみると石川は内科医ではなく外科医でした・・・。
僕の記憶もダメですね。

 

この作品に限りませんが、やはり主演・岡田准一の背の小ささがちょっと気になったと言うか。
もちろん顔は超絶男前ですし、欠点とした身長だって僕よりは大きいわけですが。
回診の大名行列的なシーンでは背が高い方が見栄えがいいでしょうね。
演技面での比較も含めて唐沢寿明バージョンも観てみたいなと。
フジテレビのFODは一ヶ月無料みたいですね。
ちょっと登録してみますかね。

 

それから。
あまり女流作家の作品は読んでいないんですが、小説版も読んでみようかと。
「白い巨塔」以外にも名作揃いですもんね。