暫くの期間スクワットについて、特にスクワットでは最重要な「シャフト担ぎ」について、書いてきました。
今回記事からは、「シャフト担ぎ」と連動する、胸椎(胸郭)と肋骨はどのように動かし、どの位置にあるべきかというスクワットの重要なポイントについて書きます。
実は今回の話は、前回記事でも重点的且つ繰り返し取り上げた、スクワットでシャフトを担ぐ際に、肘を背中側に上げすぎると、上体の首・肩より上の部分が身体の前に出る為に上体が倒れやすくなり、下半身からの力が伝わらない、身体の芯に重量が乗らないという理由から、シャフトを担いだ際の肘の上げすぎは駄目!という話と繋がってきます。
◎これが正解!
×肘を背中側に上げすぎては駄目。
×肘が腕より前に出るのも駄目。
この肘を背中側に上げすぎるという動きにより、更に胸が反る現象が起きやすくなります。結果として肋骨が上がった状態になります。これが
「チェストアップ」であり、スクワットではやってはいけない動作です。
以下図の左側が身体前面、右側が背中
何故駄目なのかというと、上記図のように胸郭が腹腔を経て骨盤と真っ直ぐの状態になっていない=違う方向に向いている為に、シャフトの重量が身体の身体の芯に乗らずに、下半身の力をうまくシャフトに伝えられない為です。
以下図の左側が身体前面、右側が背中
この状態が本来の姿です。スクワットにおける骨盤前傾については賛否両論ありますが、今回記事では骨盤前傾については触れません。ただ仮に骨盤前傾したとしても、胸郭を同じ角度に倒せば良い良い話なのです。
記事冒頭のベンチプレス日本王者とびさんのYouTube動画でスクワットのジュニア日本記録保持者・藤井選手が解説しているチェストアップ=胸椎が反り肋骨が上がった状態を防ぐ為にはリブダウン=肋骨を下げる
について、次回以降記事で詳しく掘り下げていきます。
またチェストアップとリブダウンを説明する動画やWebサイトでは、
✔︎胸を一切張らない方が良いのか?少しでも張る方が良いのか?
✔︎骨盤前傾は全くしない方が良いのか?少しでも骨盤前傾した方が良いのか?
については、百かゼロの話になる事が多いですが、私個人的にはそうではないと思っています。これらについても次回以降記事で掘り下げていきます。
ただ一つ明確な事はスクワットでは、
☑️チェストアップ=胸椎が反り肋骨が上がった状態、は駄目。
☑️リブダウン=肋骨を下げる、が必須。
だという事です。