成犬になっても行動は変化する | シニア犬 最期まで幸せでいてほしいから

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一頭飼いになってみられた行動変化

 同居犬がいなくなると、犬でもいわゆる「ペットロス」を経験するのでしょうか?というご質問を頂くことがあります。「ペットロス」とは絆を結んでいた犬がいなくなったとき、飼い主に生じる喪失感に起因した心身の変化の総称です。ですから、犬がいなくなった同居犬に対して同じような絆を結んでいたなら、ペットロスを経験しても不思議はありません。犬で報告されているのは、食欲の低下、下痢や嘔吐、吠える・鼻を鳴らす・遠吠えする、いなくなった犬を探すかのようにうろうろと歩き回る、睡眠が浅い、亡くなった犬が愛用していた場所(クレートやベッド)から離れない、元気がなく落ち込んでいるなどの行動変化です。のあが亡くなった時に、るかは少しこのような行動をとっていました。もちろん、一方では、全く何事もなかったかのように今までどおりにふるまう犬もいます。るかが亡くなった時のらむはまさにこの代表選手でした。話はそれますが、これまでのわが家の犬達は共通して亡くなった犬(亡骸)を安置している時には、決して近くには寄りませんでした。人間には感じることが出来ない「匂い」のせいなのでしょうか?のあの病状が悪化した時でも常に寄り添って寝ていたるかでさえ、のあの亡骸には近寄らなかったので不思議に感じたものです。

 さて、るかを恋しがる行動を一切見せなかったらむですが、一頭飼いになってから、いくつか行動変化が見られました。

 ひとつめは食べる速度が少し遅くなったことです。彼女はとにかく食べ物に対する執着がものすごくあるので(笑)、食事時間が15秒から25秒に変わっただけですが。でも、以前はとにかく早く食べ終わって他の犬のフードのおこぼれを虎視眈々と狙っていたのですが、現在はなんとフードを食べている最中に頭をフードボールから上げる余裕を見せることがあるのです。以前はボールからフードがはみ出たらすごい勢いでその一粒のドッグフードを食べてからフードボウルに戻ったものですが、今はボウルのフードを全部食べてから、はみ出したフードを拾って食べています。子犬は一緒に食事をさせたほうが早く食べるし摂食量も増える、子猫は他の猫と一緒に食べさせても食事時間や摂食量には差はないという研究結果があるのですが、子犬だけでなく、成犬でもそうなんだとつくづく思った次第です。

 食事の後に与えるガムもそうです。毎回二本を与えるのですが、以前は初めの一本を取りあえずすごい勢いで食べて二本目を請求にきましたが、現在は一本目を咥えて自分のベッドに置き、すぐにもう一本をもらいに来て二本目を咥えてベッドに戻り時間をかけて二本のガムを味わうようになりました。なんでもない事のようですが、私にとってはとても面白い行動の変化です。食べることに関して言えば、らむはきっと一頭になったことを喜んでいるように思えるのです。

 ふたつめには、テリトリー意識が強くなりました。以前は宅配業者がドアベルを鳴らしても他の犬が吠えるのでらむはほとんど吠えることはありませんでしたが、一頭だけになった今、かなり激しく吠えたてるようになりました。まあ、わが家は田舎ですから番犬の役割をしてくれるのですからかえって重宝しています。一頭になってちょっと忙しくなったというところでしょうか。

 みっつめに、私たち夫婦がソファに座っている時、私たちの間に来るように命令すると嬉しそうにとりあえずは急いで飛び乗ってくるようになりました。でもこれまでソファに上がるのはルカだったので、らむを呼ぶことは殆どなかったせいでしょう、なんとなく落ち着かないのか1分と留まることはありません。飼い主としてはちょっとさびしい(笑)。留守番の時にはソファに上っているのだから、けっしてソファが嫌いなわけではないと思うのですが。一頭になって寂しいだろうと思う親心は通じず、自分のベッドにいるほうがくつろげるようです。

 最後に他の犬に対する寛容さが増したように思います。以前は他の犬がるかや自分のそばに寄ってくると少し緊張した表情や姿勢が見られたのですが、今はほとんどなくなりました。まあ、売られた喧嘩は買うし、しつこく匂い嗅ぎをされると「やめてよっ」と言う所は変わりませんが。

 次回は「健康診断」について書きたいと思います。See you!

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