留守番を考える | シニア犬 最期まで幸せでいてほしいから

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 突然ですが、「社会性が高い動物種」と言われる犬に対して、何時間までなら家で留守番させてもよいものでしょうか。みなさん、考えたことありますか?日本の場合、一人暮らしまたは共働きで他に家族がいないご家庭なら10時間くらい、時には12時間くらいお留守番をさせるのが普通でではないでしょうか。
 そこで、今回、留守番について考えてみたいと思います。犬はルーチンが好きな動物ですから、ある程度の留守番には慣れるはずですし、けっこう多くの犬たちが今日もお留守番をしていることと思います。留守番の時間が長いときに問題になるのは、排泄・運動・食事・心的苦痛の四点かと思います。クレートに入れっぱなしという留守番の仕方であれば、排泄や運動(体をこわばらせることなく自由に動かすことが出来るという意味で)を考えると12時間が上限でしょうね。家の中でフリーにしていて、排泄のトレーニングができているなら後者二点が問題になるのでしょう。食事に関しては自動給餌器を使用してクリアできるかもしれませんし、犬はルーチンであれば一日一回の食事でも健康に問題は無いようです。一番の問題はやはり、最後の心的苦痛ではないでしょうか。実は、犬に何時間かの留守番を課して心的ダメージを測るというような科学的な研究はされていません。いろいろな要素が入り込むのでデータの集め方が困難であることがひとつの理由でしょう。具体的には個体ごとの性質、これまでの飼育歴、飼育方法、同居動物の有無、居住空間の広さ、居住地域の環境などによるばらつきが大きいということです。さらに、心的虐待に発展しかねない研究計画であれば倫理委員会を通らないという問題もありそうです。
 私はこれまで常に複数頭の犬を同時に飼ってきました。私は犬にひとりぼっちの留守番を長く強いることに対する抵抗が強い飼い主なのです。というか、私の犬達は単にペットではなくいわゆる仕事上のパートナーでもあったので彼らの労働に報いたいし、もっと言えば犬に引け目を感じながら飼育するのが嫌だったのかもしれません。幸いなことに時間の融通がきき、家まで5分の職場でしたから、職場における滞在時間が長くても、お昼や夕方などに家に帰って散歩をしたり食事を与えたりできましたし、同居犬同志は仲良しでしたから「さびしく待つ」意識は少なかったと思います。
 ところで、「ルカ」を天に送って以来、私は初めての一頭飼いをしています。彼女は数か月前までは常に犬仲間と過ごしてきたわけで、8歳になるまで一人ぼっちの留守番経験はゼロだったわけです。でも、以前と同じように「ちょっと出かけてくるから、留守番していてね」といえば、「あっ、そう。連れて行ってはくれないのね。」と少し恨めしそうな顔をするものの、リビングに静かに戻って行き、ソファにのぼって車で出かける私を見送ってくれます。帰って来た時の喜び方にも同居犬たちがいた時と特に変化はありません。変化があったのは飼い主です。6時間以上のお留守番を強いることができなくて、そのような場合には必ずデイケアにお願いするようになりました。預け先で幸せそうな顔で遊んでいる写真をみてホッとするなんとも軟弱な飼い主なのです(笑)。次回は一頭飼いになって変化が見られた彼女の行動を書きたいと思います。

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