小型犬の飼い方 その3 | シニア犬 最期まで幸せでいてほしいから

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小型犬の犬種特性を考える
 前回の続きをちょっと・・・。さて、最後に小型犬を飼っても、やはり規則的に外で運動させることをお勧めしたいと思います。外に連れ出すことで視覚・嗅覚・聴覚などの刺激をたっぷり受けることができますし、体力も使いますから、家の中で出くわす刺激に対する反応が弱まります。小型犬で多い過剰な反応の予防に役立つわけです。さらに小型犬で多くみられる手・下腕・下肢の骨折や膝関節のゆるみなどの予防にもなります。この時、注意してほしいのは首輪ではなく胴輪を使用することです。首輪ましてやチョークを利用して散歩や訓練をすることの無いようにしてください。頸椎を痛めたり、年を重ねた後で気管に問題を生じたり、という犬をたくさん見てきました! 


 さて、今日は犬種特性に触れさせていただきます。ルカと知り合いのポメ達を考えるとポメラニアンは「訓練性能」と「賢さ」の両者が勝れていたと印象を持っています。私がここでいう「訓練性能」とはタスク、つまり行うべき作業を教え込むのが容易で、指示に従って正確に課題を遂行する能力です。一方、「賢さ」とは、人間の指示によらず、自らが自分の益になる行動を判断し対処する能力です。
 人間の「思惑」によって作成されてきたいろいろな犬種の中で、牧羊犬・鳥猟犬(JKCの1、7、、8グループ)に属する犬種は人間の指示に従って作業を補助することが求められました。ですから、これらの犬種には人間の命令に注意深く耳を傾け作業を手伝う能力と従順さが求められることになります。その意味で訓練性能が高い犬種が多いわけで、私が飼育してきたシェルティーやコリーはまさにその代表的な犬種ということができ、彼らには訓練性能の高さを何かを教えるたびに感じたものでした。
 ところで、ポメラニアンは第5グループ、原始的な犬・スピッツに所属します。ここには、人気急上昇中の秋田犬や柴犬をはじめとする日本犬が含まれていますし、私が飼育していたハスキーも含まれます。このグループの犬達は1,7,8グループの犬に比べると訓練性能を誇るというよりは、賢さを誇る犬種です。ハスキーはまさにその代表で、自己解決能力の高さを比較するとコリーは足元にも及びません。もちろん自分の益になると判断すれば指示された命令にしっかり従いますがより独立心が高いので、自己判断を優先させる面をも持ち合わせているという感じでしょうか。そんな中、ルカは「訓練性能」と「賢さ」の両者を高く・バランスよく持ち合わせていたのです。つまり、コリーの良さとハスキーの良さの両者を併せ持っていたと言えばよいでしょうか。独立心を持ってはいるけれどより飼い主に寄り添う従順さが高く、訓練性能も高い犬種という感じです。ルカは私がいる限り、他の人には無関心で、攻撃性を示すわけではないし、抱かれれば静かにしていますが自ら望んで「なでてください」などとは言わない犬でした。そして私が留守でいなくなると、お世話役の方に「あなただけが頼りです!」とばかりに寄り添い従順に対応するのです。さらには何かを教えればシェルティーなみにやすやすとタスクをこなします。
 ところで、小型犬のほとんどが含まれる愛がん犬、9グループの犬達はどうでしょうか。歴史的には見た目の美しさ、かわいらしさ、そして飼い主に対して甘え上手で従順な性質が追及されてきたはずです。このグループに含まれる中国系の犬達はより第5グループに近く、他のスパニエル系、マルチーズなどは第8グループに近く、また、第5グループのポメラニアンに近い印象を持っています。そう、小型犬の犬種特性は一言ではまとめられないのです。自分の好みをしっかり判断して犬を手に入れる・・・。やっぱりこれに尽きるのではないでしょうか?ただ、これらの犬達の多くは自分が「かわいい」「美しい」ことを知っている(笑)という共通点は持っている気がします!
 

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