シニア犬 最期まで幸せでいてほしいから

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子犬に体罰は絶対ダメ! 

 春になってきましたね!まだまだ寒い日がありますが、陽射しがしっかり春を主張しだしたように感じますし、何と言っても昼の時間が長くなってきました。

 さて、予告どおり、今回から私の所属する日本獣医動物行動研究会が出した「体罰に反対する声明」について詳しく解説をしていきたいと思います。もちろん、私の解説であって、研究会として説明しているのではありませんから、悪しからずご了承ください。
 さて、今日は初めの一文 「日本獣医動物行動研究会は、飼い主、トレーナー、獣医師など動物にかかわる人が、家庭動物のしつけや行動修正のために「体罰」を用いること、またこれを推奨する行為に反対します。」について。資料1にあるように、ここでいう体罰とは動物に対して殴る、蹴る、首を掴んで振る、首を絞める、食事や水を与えないなど、身体的および精神的な苦痛を与える行為をいいます。残念ながら、意識して、また意識せずして犬に対していわゆる「体罰」をしている人って意外に多いように感じます。
 今日は何の問題も持っていない犬、たとえば子犬に対して体罰が必要かどうかを考えてみましょう。人間社会のルールを教える、つまり、しつけをするのがまさにこの時期ですね。トイレを教えたり、リードで歩くことを教えたり、人と一緒に遊ぶことを教えたり、人や犬への挨拶の仕方を教えたり・・・。これらに体罰は不要ですね。なぜなら、子犬に対して教えなければならないのは「人間、特に飼い主に対する絶対的な信頼」以外の何物でもないからです。にもかかわらず、甘噛みをした子犬に対して首を持って揺さぶったり、マズルを強く持って叩いたりという行為がまだまだ行われているのです。リードを引っ張ったとたんに思いっきり引っ張り返して犬に「きゃん」と言わせたり、完全服従を求めるという名目で子犬をひっくり返し、おなかをぐっと押さえつけて静かにさせる練習さえ行われています。悲しいことにこれらの行為は、多くの場合専門家と呼ばれる「トレーナー」、「獣医師」、「ブリーダー」、「ペットショップのスタッフ」が飼い主さんに伝えています。私が出会った飼い主さんには、ご自身はとても嫌だったけれど、しつけのよい犬を育てるにはそういうものなのかと思い従ってしまったとおっしゃる方が少なからずいらっしゃいます。ここで強調しておきたいのは体罰を受けた犬だけではなく、体罰をするように強制(指導)された人間もストレスを感じていたということです。この感性を大切にしていただきたいと思います。犬もそうですが人も何度も繰り返していくうちに「慣れ」が生じます。怖いことに、犬に対して体罰を加えることになんの躊躇もなくなっていくのです。
 私たちは何のために犬を飼うのでしょう?犬と一緒に生活をすることによってより身体的にそして精神的に、より健康に豊かに生活するためだと思うのです。だからこそ、飼い始めに間違っても体罰を使ってはいけません。平気で体罰を繰り出す飼い主にならない為です。私は自分の犬達は私に飼われて幸せだなあと思っています(笑)。そして、すべての飼い主さんが同じように思っていただきたいというのが私の願いです。次回は問題のある犬に対しての体罰の話を書きたいと思います。
 

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