マウンティング | シニア犬 最期まで幸せでいてほしいから

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へこへこ(笑)
 るか君の行動、第3話です。

 突然ですが、行動には生得的行動、つまり生まれつき持っている行動と習得的行動、生後、学習を通して身につけた行動とがあります。生得的行動であっても環境や学習によってその程度や頻度に増減が生まれます。マウンティングは、生得的な行動のひとつで性行動に含まれます。犬には可能な限り生得的行動を発現する自由を与えるべきだと言いうのが私の考え方(というか、何度か取り上げてきた動物福祉を考える時に大切な指標である Five Freedoms にはそのように書かれています)なので、るか君は小さい時から写真で示す「○まむら」で購入した980円のぬいぐるみ(?)を相手に毎日勤しんでまいりました。14年にわたり、1か月おきに洗濯機で洗い、5年おきに買い替えてきたこのぬいぐるみは、3代目になります。同じものを10年にわたって販売している「○まむら」はえらい!!

 さて、マウンティングは性行動ですから、交配時に雌にたいしてみられるのはもちろんですが、エネルギーの発散、遊び、好奇心、相手を試すなどの目的でも示される行動です。マウントする相手が不適切な時、問題行動とよばれることがあります。多くの場合この不適切な相手とは人間で、足や腕にマウントされます。前足を抱えられるために時には皮膚にひっかき傷が生じたり、結果として液状成分が排泄されたりすることもあって不快感極まると言ったところでしょうか。興奮によって生じることが多いので、お客様に対してこの行動をとる犬も多くみられます。 

 私はこれまで、前述したとおり、るか君のマウンティングは全く問題とは感じていませんでしたし、キュー「へこへこ」で彼がマウンティングすると褒めてやっていたくらいです(あはは)。でも、最近では悪化してきた心臓に負担をかけたくないので、シャンプーだってもう3か月もしていないし、寒いという理由で外へも出していないし、帰宅時だってすべてをさておき、まず彼を抱き上げて落ち着くまでずうっと静かになで続けるなど、できるだけ興奮させないように生活を整えているつもりなのに、一日おきくらいに「ママ、僕のへコへコマシーンを出してください」と頼みにやってくるのです。そして大きなおもちゃばこからブツを取り出してやるといそいそと励みます。終了後、彼の息は明らかに上がっており、ママとしては心配この上ないのですが、本人のリクエストですし楽しんでいるのだからと思い受け入れているところです。まあ、一方で、年老いてこんなに体調が悪くなってきてもこの行動は残るのだなあと、冷めた目で観察している行動を専門としている獣医師になったりもしています(笑)。
 さて、るか君の行動は終わりにして、皆さんの中にもご覧になった方がいらしたと思うのですが「プロフェショナル」で取り上げられた攻撃行動の柴犬を直す訓練士さんの番組から感じた色々なことについて、行動診療を専門に学んできた獣医師としてみなさんに問題提起をさせていただきたいと思っています。では。See you!
 
 

 

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