☆ もりのかくれんぼう
おにいちゃんと公園で遊んだ帰り道、近道しようとして、
ケイコはみたこともない秋の森の中に入ってしまいました。
ちかみち ほそみち もりのみち
こわいかな こわくない
だあれも いない もりのみち
こわいかな こわくない
ケイコは自分をはげますように歌をうたいながら、森をぬけようとしました。
すると、突然声がして、木の枝のような姿をした男の子が現われ、
「おいらは森のかくれん坊。いっしょにかくれんぼしよう!」と誘ったのです。
かくれんぼの大好きなケイコは、こわさを忘れ、思わず「うん」と返事をしました………
絵の中に隠し絵があって、こどもと一緒に探すのは、とても楽しい時間。
この表紙にもほら、男の子が隠れていますよ!!
わかりますか?
(こぐまくんとこの男の子が似ている、とよく言われましたっけ・・・)
私が子供の頃住んでいたうちから近い大きな公園には、裏山がありました。
小学校から帰ると、友達とその裏山で、秘密基地を作ったりして遊び、
鬼ごっこや探検ごっこをしたりしていました。
いつもは、こどものにぎやかな声が響き渡る裏山ですが、
いつもは、こどものにぎやかな声が響き渡る裏山ですが、
かくれんぼになると、みんな見つからないように息を殺すので、あたりはしーんと静まりかえります。
あたりを見回すと、ざわわ、という葉っぱの音がしています。
「もりのかくれんぼう」を読むと、あの頃の自分が絵本の中にいるような気がします。